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終わったー!長かったー!
北方謙三さんのシリーズを知っていれば覚悟が出来ていたんだろうけど、何も前知識なくタイトル観て面白そうだなと借りたらシルクロードのごときテムジンの長い長い戦いの日々に巻き込まれてしまった。この巻で最終にする意気込みが、チンギスが回想するシーンとして何度も現れるのがちょっと冷めてしまう。作者と同じく読者もああ、一巻から思い返すとこんなこともあったしそんな人物も登場したなぁと感慨深くなるだろうと思って書いたんだろうけど、それはそれ、物語は物語として通常運転で書いてほしかったなぁと思った。ただ、最後はチンギスがテムジンに戻り、そして草原へと還っていくシーンは主人公にも、そして北方さんにもお疲れ様と声をかけた。すべてが史実に基づいて書かれているならそれはそれで、だけど、すべてが正確な史実な資料として残っていないため、ジャムカとテムジンの草原の戦いから始まりマルガーシとチンギスの戦いで最期テムジンとして草原に還る、読み物としては最高ではないでしょうか。
北方さんの書く登場人物は、本宮ひろ志に被るものがあるよなぁ。どっちがどっちか知らないけど
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感想
版図を果てしなく広げたチンギス・カンの物語。版図が広がるに連れて、チンギスの孤独が増していったが、そばにはボオルチュやソルタホーンなどの配下がおり懸命に支えた。
大水滸伝からチンギス紀まで筆者の作品を読んだが、兵站と物流を制したものが、戦いを制する、ということに一貫する。
次の北方作品のテーマは何なのか、楽しみにしたい。
あらすじ
チンギスは死にゆく長男ジョチに会いに来て別れを告げる。
マルガーシは一命を取り留め、ホラムズ国の間者であった水心の手引きで傭兵を始める。バルクト族がチンギスを討つためにマルガーシを雇った。
チンギスはアウラガへ帰るも、日々の生活に倦んでいた。ある日、アウラガの南の黒水城に、ホラムズ朝、金国、西夏、バルクト族など反モンゴル国を掲げる兵が10万集まり、チンギスは麾下2万で討伐に向かう。
チンギスは、マルガーシを総帥とする黒水軍と何度もぶつかり、手負いをするも、マルガーシを遂に討ち取る。その傷が原因かは分からないが最後に大地へと返る。
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ホラズム・シャー国との戦いが終わり、最後にジャムかの息子マルガーシとの黒水城を巡る戦いが行われる。チンギスハンという英雄を描いた長編小説も完結。
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本巻で最終巻。ホラズムを討伐して虚無感に包まれたチンギス。トーリオが面会し、タルグダイやラシャーンの物語と繋がる。また、敗者復活戦宜しくマルガーシを中心に、ジャラール、テムルメリク、金国軍などが大同団結して架空の戦を演じる際、ホシノゴなどバルグド軍団が出てきて、ジャムカを懐かしむ。最後は戦いの中でマルガーシが死亡し、その時の傷でチンギスも無くなる。話を綺麗に終わらせるための章で、物語自体にはあまり意味が無かったと思う。
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シリーズ最終巻
岳飛伝のように史実改竄はせず、チンギスは亡くなりました。
黒水城は唐突でしたが、最後の舞台としては良い設定だと思います。
生きている人しか出さない登場人物一覧表の意図はわかるけど、過去をここまで回顧するなら名前が出てくる人物一覧表も欲しいところです。
吸毛剣の行く末が気になりますが、御大は自作の長編が最後の作品ということなので中国歴史ものだと期待したいです。
これまでの中国歴史シリーズと南北朝シリーズをつなぐとしたら蒙古襲来あたりになるのではと予想しておきます。
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チンギス・カンの戦いの日々もついに終幕。本人が予定調和の中にいるのはよしとして、長子ジョチが何もせずに死んでいくのには違和感しかありませんでした。
『蒼き狼』とは、パラレルワールドを描いていると思うしかないのでしょう。
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ついにチンギスの長い物語が終わった。この最終巻はファンサービスであり、著者もこれを書きたかったのではないかという内容で、ついに、本当の決着がつく。
テムジンとジャムカが駆け抜けた草原が懐かしく、砂漠の戦いで幕を下ろした。
壮大な人と国と天と地の大河物語でした。
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最終巻。マルガーシを下し、ジャムカ同様に袋詰して処刑、そして死への旅立ち。後半スッカスカだったなあ。水滸伝シリーズなのかどうか、中途半端な感じもしたが、長い大河小説だったので開放されてスッキリした。