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資本とイデオロギー みんなのレビュー
- トマ・ピケティ (原作), 山形浩生 (訳), 森本正史 (訳)
- 税込価格:6,930円(63pt)
- 出版社:みすず書房
- 発売日:2023/08/24
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電子書籍
富の配分をめぐる壮大な世界経済史
2023/09/25 21:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
前著「21世紀の資本」では資本収益率は常に経済成長率を上回る(r>g)、これは資本主義に根ざす本来的傾向であり格差は放っておけば益々拡大すると言う斬新な主張の本であった。今回はこの観点を過去500年の歴史をたどり、欧米日のみならず中国、インド、ロシアまで範囲を広げた壮大な世界経済史である。そして格差はイデオロギー(政治思潮)と経済の結びつきであることを詳しく分析している。累進課税、株主権利の上限設定、大学教育への富裕者関与の制限、企業政治資金の禁止と全国民への政治資金バウチャーの配布、EU強化のための欧州社会主義連邦化、インドのような階層別各種枠の導入など実現性はともかく提言は興味深い。これだけ広い領域をデータを集めよく勉強している。やはりピケティは並の経済学者ではない。大江健三郎の小説まで読んでいるのには驚いた、
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