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タイトルからもう少し夫婦のあれこれについてのエッセイ集かなと思っていたが、もっと哲学的な内容だった。少し思っていたのと違ったので星2つ。これは私の落ち度の問題。
でも、ところどころに登場する著者の夫へ対する愛情の強さに心当たりもあり、付箋もちらほら貼った。
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夫さんにずっと向坂さんを愛していてほしいと思った。
やっぱり夫婦っていいなと改めて感じた。
真ん中の『熱が出ると』の詩が好きだ。
お肉はどこに行ってしまったのだろうか。
レイクタウンでも無くすし
私より物を無くす天才がいて安心した。
そして読み終わる頃には向坂さんが大好きになっていた。
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著者が夫を観察する、その解像度の高さに驚いてしまう。そこから、なぜ彼はそんなことをするのか、その行為により自分がどう感じたのか、とことん掘り下げて考えているのがおもしろい。私は夫といるとき、こんなに細かなところまで注意深く見ていることがないため、著者の夫に対する視点や考察すべてが興味深くて飽きなかった。
散文の合間には著者の詩が収録されていた。私は『彼岸』という詩が特に好き。正直なところ今まで読書は好きでも、詩を読みたいと思ったことは一度もなかった。でも著者の詩は、ぜひ読んでみたいなと思う。
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ハイジニーナてやっぱサロンでやってもらったほうがいいよね
小学生の作文が上手くてビックリした
私も習いたいと思った、だけ笑
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夫を好きすぎて可愛い。
ピースフルだった。
言葉の解像度が高くて好みだったし、
言い間違いや聞き間違いを楽しむ感性が
素敵だと思った。
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(2023/12/27 2h)
「スイーツ(笑)」に関する文を読んで世代が近いことに驚く
「いちばんふつうの家のカレーが好きなんだよね」の話が一番好き
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エッセイって小説と違って気負いせずだらだら、にやにやと読めるのが醍醐味だと思ってたけど、この本は名前がつかないような、なんなら言葉にすることもないような、感情の揺らぎが表現されてるから、いくつもの箇所でどきっとしてしまって気が気じゃない、なんてこった!みたいな本です。
選ばれた言葉がすきで、読み終わるのがもったいないと思いながらゆっくり読みました。よかったです。
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『自分以外の夫婦のリアルな暮らし、またその中でのパートナーに対する思い・考え方が覗き見できる作品』
本屋B&Bにて見つけて、タイトルに惹かれて購入、読了。
向坂くじらさん、初めて読みました。
どうやら本業は詩人さんらしく、確かにリズミカルで小気味良い文体だなぁと( ̄∇ ̄)
本作の面白さは、夫婦間を主体にしたエッセイで、かつ「自分以外の夫婦のリアルな暮らし、またその中でのパートナーに対する思い・考え方が覗き見できること」なのかなと。
他の夫婦のそういったものって普通は触れることが無いので、そこを覗き見しながら自分との違いについて考えるっていう行為は何気に新鮮なことなのかなぁと…(´∀`)
くじらさんはとても旦那さんへの興味・関心が強い方だなぁと…そしてそれに比べて、自分は圧倒的に自分のことばっかり考えてんなぁ…(´∀`=)とか、そんなことを思ったりもしました(笑)
そういった意味で、他の方の感想も気になるなと(笑)
面白かったところ、印象に残った言葉もパラパラとあったので、以下に記載。
<面白かったところ>
P84、寛容さと正しさ、どっちも取ろうとすんな。どっちか諦めろ!
→そっちでいくのかよ
P92、おととい買ったはずの八百グラムの豚肩ロース肉がない!
P115、ちなみに霊感のある人の言う台詞でいちばんかっこいいと思うのは、「ここは、霊の通り道になっていますね」。
P126、古くからの言い伝えによれば、書くことに窮したときには、おいしいカレーの作り方を書くといいらしい。
P144、鼠蹊部にクレジットカードを通す
P147、常温は大人の世界
P152、ごめんね、ハイジニーナちゃん
P154、ハイジニーナ・ハイ
P160、世紀の発見とはこのこと(だじゃれです)。
P175、なんだいなんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。
<印象に残った言葉>
P38、よく、論理的であることと客観的事実であることが混同されるけれども、実際のところ、その両者はイコールではない。「自分はかくも論理的である!」と思っているときにはそれこそがただひとつの事実のように感じやすいけれども、論理というのはむしろ、混沌とした事象にどのように線を引くか、ということであって、それは凛と立つ主観そのものではなかろうか。
P150、もしかしたら、愛を適切に温めるのは、それではなかろうか。いつでも、夫になにかしたいと思っている。できたら、夫を大切にしたいと思っている。それをぐっとこらえて、夫の存在をひとつ飛ばしに、代わりに夫の睡眠や、夫の仕事や、夫の家族や、夫の身体を大切にする。夫の持っているものを、わたしが一緒に大切にする。それが、強すぎず弱すぎもしない、愛というものの適温ではなかろうか。
P165、話すことに長けた人たちにとっては、ときに「話す」が「思う」より先に立つらしい、ということだ。
<内容(「BOOK」データベースより)>
デビュー詩集『とても小さな理解のための』が5刷。
現在最もメディアから注目を集める詩人・向坂くじら、初の散文集。
「まずもって、あの夫というやつは臆病すぎる。合理的であるということを隠れ蓑に、ただ予期せぬものの訪れを怖がっているだけ。なんだい、なんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。だいたい、すべて計画通りの毎日なんてつまらないじゃないか。(中略)そのくされチキンがある日、なんの前触れもなく急須を一式買って帰ってきた」(本文より)
暮らしより大切なものがある人間は、いかにして暮らせばよいのだろうか?
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たしかに向坂さんは実験のように、愛とは何かを確かめているのかもしれないけれど、その過程こそが、愛だと思った。誰から見てもわかりやすい愛とかじゃなくて。彼女自身と夫、友人、家族、生徒、何らかの事象と向き合うとき。ぜんぶ。
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好きな女優さんのオススメで、独身だけど読んでみました
ひとつひとつ受け止めて、自分がどう感じるか
うまく表現できないけど、向坂さんの本もっと読んでみたいし、考え方が素敵です
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「これまでが大丈夫だったからと言ってこの次も大丈夫であるわけがないが、思い切って『これまで』が続く方に賭けてみる。これは、ほとんど信頼と言っていいのではないか。」
「いつでも、夫になにかしたいと思っている。できたら、夫を大切にしたいと思っている。それをぐっとこらえて、夫の存在をひとつ飛ばしに、代わりに夫の睡眠や、夫の仕事や、夫の家族や、夫の体を大切にする。夫の持っているものを、わたしが一緒に大切にする。それが、強すぎず弱すぎずもしない、愛というものの適温ではなかろうか。」