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昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲 みんなのレビュー
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紙の本
ワテほんまによう言わんワ
2023/12/08 07:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今本屋さんに行くと、朝ドラ関連の本がたくさん出ていて、
何を読もうか悩むところですが、
輪島裕介さんのこの『昭和ブギウギ』は
副題に「笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲」とあるように
単に笠置シヅ子の人生を描くのではなく、
彼女にブギウギを歌わせることとなった服部良一の音楽にも
スポットをあてた研究書でもあります。
というのも、著者の輪島さんの専門はポピュラー音楽研究なのですから。
なので、服部良一が「ブギウギ」という音楽をどう捉えていたのかといった
かなり音楽の専門的な章もあったりしますが、
ここにはある文化的な視点が描かれています。
それは大阪から「近代音曲史」を見直すというもの。
著者は、服部良一と笠置シヅ子の仕事を
「昭和前半期の複合的な娯楽文化全体の中で再発見・再評価すること」が大事と
記しています。
そういう視点で見ると、
敗戦後間もない日本で笠置シヅ子が果たした役割と
「ブギウギ」が持っていた活力が明確になるように思えます。
笠置シヅ子については当時の多くの知識人も評価していて
「大阪弁の持つ一種独特の飄逸さを肉体化している」とも論じた人もいます。
それこそ、戦後有名となった「買物ブギー」を生み出す素だったように思えます。
笠置シヅ子が亡くなって随分経ちますが、今の日本もまた
笠置の活力を必要しているのではないでしょうか。
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