十戒 みんなのレビュー

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大室里英は亡くなった伯父の所有していた無人島に父の大室とともにリゾート開業するために建築業者や伯父の友人ら全部で九人のメンバーとともに船で渡ります。

その日里英は部屋がなく、同じ女性ということで綾川さんと同室で休むことになります。

すると次の日、メンバーの一人、小山内がクロスボウの矢で殺されているのが見つかります。

そしてまた、犯人からの十の戒律、『十戒』が発見されます。

『十戒』の概要は、これから3日間絶対に犯人を見つけようとしてはならず、通報することも島を去ることもならない。もし禁を破れば、全員がこの島に仕掛けられている爆弾で死ぬことになる。というものでした。

そして九人のうち残った八人は恐怖の3日間を過ごすことになります。
アリバイがあるのは、最初の晩、同室で休んだ里英と綾川さんだけです。
二人はなんとか犯人に見つからないように真犯人を探そうとしますが、第二、第三の殺人が起こります。


『方舟』で一躍有名になった夕木春央さん。
今度はそうきたかという感じでした。
○○が○○だったという話ですが、これは○○○○なんですね。
さらりと、読めるミステリーでした。

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方舟がおもしろかったのであらすじも見ずに読んだのだけど、こちらもすごかった
この人が犯人だったら嫌だな〜と思ってたのに一番嫌な終わり方だった おもしろかったけど
性格悪い女性が好きなのかなこの作者さん…

しかしあんな細かい指示をよくみんな守れるよね 最後の方のドアを開閉とか呼び鈴から何分後に風呂行けとか、絶対覚えられない あれだけ人がいたら1人くらいはさっきのやつなんだっけとかまわりに聞きまくったり、うっかり失言とかしちゃうよねふつう

考えてみたら最初からお父さんを人質にとってたのかな
主人公、運がないけど頭が良くていい子だからもし美大に受かってれば友達もできて楽しく過ごせてたんじゃないかな〜と思う（作中メールが来てた相手は主人公が面白いって言ってるのにいきなり腐してきてたからぜんぜん友達ではないと思う…）

最後将来のこと考えてたけど、相手はそんなに悠長に生かしててくれなさそうだな〜とも思った 人間って恐怖はすぐ忘れるものだしいちいち密に連絡しないといけないのはめんどくさすぎる

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ずっと怪しいと思ってた。だってさ、「犯人が誰かを突き止めようとしてはならない」という掟は絶対な訳なのに、そこをいくら信頼できるからと言って、他人の前で推理をしようとするんだもの。
「あいつ推理してたぜ」と告げ口されない保障はないし、誰かに密かに聞かれてることもあるのにね。
そして常に動揺することがなかった。身の危険が迫っている人間の行動として考えられない。
犯人は何となく分かったものの動機が分からなかったので、最後殺しの真相を本人(犯人)が話し出したときは、なるほどねー！となった。

この犯人、怖い。明らかに頭は回るし、あっさりと島も爆破するしで、世の中にいてはいけない人間だと思う。

連絡手段もあれば、その気になれば脱走することもできるのに何もしないでいることを強要される状況と言うのは、ミステリとして新鮮だった。
そして、自分がもし巻き込まれたら何もしないで人が殺されるのを見ているだけの日和見主義者となっていただろうと考えると、薄情だなと思う気持ちと仕方がないと思う諦めの気持ちが入り混じる。

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2023.10.13読了。
前作「方舟」で相当の衝撃を受けたのですが、今回もラスト2ページでひっくり返りそうに…

「方舟」に続き、今回も講談社の解説サイトがあります。
読み終わった方はそちらもおススメ！

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#読書記録 2023.8

#十戒
#夕木春央

ミステリでは使い古された孤島という舞台を、犯人が用意した十の戒律がクローズドサークルにする。前作に続いて鮮やかなどんでん返しを堪能した後、読了者専用解説の勧めに従って2回目を読もうと思う。

#読書好きな人と繋がりたい
#読了
#方舟

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方舟を読んでいるとより楽しめると思う。
綾川さんなんだか既視感あると思ったら…最後でゾクっとしました。

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叔父が生前所有していた小さな島にリゾート開業することになり、関係者と父と訪れる事になった里英。一泊するとその中の一人が殺されていた…
犯人が身近にいる恐怖とある事で犯人の決めた『十戒』を守らなくてはいけないもどかしさ。今までにない設定と幾つもの伏線。面白い。

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前作の「方舟」が面白かったのでこちらも読みました！
普通のクローズドサークルものとは趣向が変わってて、外部との連絡手段があったり、どういう風に話が決着するのだろうとワクワクしながら読みました。
考察サイトは是非読み終わったあとに見て欲しいです。
あと方舟を読んでない方は是非方舟も読んで欲しいです！

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方舟に引き続き面白かった！
今回は早い時点で犯人に目星はついたけど、それでも退屈させることなく読ませてくれるのはさすが。
しかし、こういうトリックって素人がいきなり思いつけるものなの？（小説だから…と言ってしまえばそうなんだけど。）
犯人とこのトリックがなんとなく結びつかない違和感はあった。

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　方舟を読んでから夕木さんの作品に魅了され、新作という事で発売日に購入。
読み終えるのに時間が掛かってしまったけれど後半からのテンポが良い。途中、この人が犯人かな..と考えながら読み進めていました。
　最後の場面ではもしかしてこの人...と前作との繋がりを仄めかす箇所もあって楽しく読むことが出来た作品です

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「方舟」「十戒」のネタバレ感想
※単語をぼかしたりしてない純然たるネタバレなので、今後絶対に十戒と方舟を読まない人か、二作どちらも読了済の人だけ読んでください。

夕木春央の新作「十戒」のあらすじを知ったとき、私はまず「夕木春央、現代日本でクローズドサークルを作り上げることにどんだけ執念燃やしてるんだ？」と思った。前作の「方舟」もどうにかして現代日本でクローズドサークル（かつソリッドシチュエーション）をやろうとしてた話だったので。
「屍人荘の殺人」も現代日本でクローズドサークルやるために執念燃やしてた作品で私は好きだったんだけど、「十戒」もめちゃくちゃ状況設定をガチガチにしていて、現代日本という舞台でなおクローズドサークルに挑戦するその気概に好感を持った。

物語序盤、クローズドサークルで起きがちな序盤の殺人後にある「どうなってるんだ！」「わけがわからないわ！」「従ってられるか！」みたいな、慌てふためく登場人物達のシーンが少なくて、皆すんなり状況を飲みこんで犯人の要求に従っていたのが、読んでてノイズが少なくてよかった。
殺人を知って動揺する登場人物達って絶対に必要なシーンではあるけど、あまりにも「おきまり」すぎて見飽きてる側面もあるので。「すんなり受け入れ過ぎだろ」と感じた人もいるかもしれないけど、どうせ誰かしらが「仕方ない、従うしかない」って説得して、騒いだキャラが渋々納得する、って流れには行き着くので、そこが短かったのは私としてはよかったなと思う。読んでて楽だった。

「十戒」初読時は、話が進んでいく様をのんびりと読んでいた。綾川さんが探偵役か、だとしたら綾川さん死なないといいけど……、みたいなことを考えながら。そして「方舟」のときと同じように、衝撃の結末が訪れる。なるほど、「信頼できない語り手」か。そこまで衝撃はなく、ただただ綾川さんの話を聞いて、最後のページまで読み切った。この時点での私の感想は「まあ面白かったし方舟のときみたいに絶望的な終わりにならなくてよかったな」程度だった。

さて、「十戒」が一人称視点の作品だったのに、私は「信頼できない語り手」という手法のことをすっかり忘れて読み進めていた。ミステリでの一人称視点は信用できないというのは知っていたのに、なぜかすっぽ抜けていた。
前作「方舟」を読んでるときは、一人称視点でこんだけ絶賛されてる（かなり話題になってから買った）ということは何かある、柊一は信頼できない語り手かもしれない……なんて思いながら読み進めていたというのに。どうして「十戒」のときはそんなことを考えもせずに読み進めていたのか。
もちろん、大きな理由は単に思考からすっぽ抜けていただけだ。しかし、理由の一端には他の原因もある。「方舟」の最悪な結末が、私に莫大な絶望と苦痛を与えていたから、というものだ。
「方舟」の、探偵役が無惨にも負ける結末。あれだけかっこよく理路整然とした様子で論理を並べ立てていた翔太郎は、「探偵役」ではあったけれど、決して「名探偵」ではなかったのだ。あれは辛かった。一人称視点の人物を主人公と定義するのであれば、主人公である柊一が悲惨な末路を辿ることになるあの展開も、とにかく苦しかった。
最悪でも主人公は助かるだろう、どうやってこの状況から脱出する展開にするんだろう、なんて思いながら読み進めていた私にとって、「方舟」の結末は衝撃的で、発狂しそうになるほどの読後感の悪さをもたらしたのだ。（褒めている）実際読み終わってから数日の間は、本棚に収納された「方舟」の背表紙が目に入るたび結末を思い出し、あの結末になった後の柊一達がどう死ぬのかを想起しては苦しくなっていた。

そのため、私は「十戒」を読み進めながら、こう考えていた。里英が最後死んでしまうんじゃないか、犯人の意図はもっと別にあって、最後は皆爆弾で殺されてしまうんじゃないか、と。犯人が誰かなどより、「この話の結末はどうなるのか」という部分に大きく意識が割かれていたのだ。
「方舟」を読んだことで、自分の中の「最悪の結末」が更新されてしまったことにより、里英の悲惨な結末の方に気を張って読み進めすぎて、「信頼できない語り手」のことを忘れ去ってしまっていたんだと思う。恥ずかしいですが。

そして、「十戒」を通して私が一番驚いたのは、公式ネタバレ解説のQRコードを読み取り、青柳碧人さんの解説を読んだときだ。私は初読時、最後の２ページを読んでさえ、綾川さんが麻衣だとは気づかなかった。そのため、解説を読むまでは「夕木春央、女を真犯人にするのが好きなのかな？」とさえ呑気に考えていたのだ。
解説を読んで初めて気づいて、最後の２Ｐを読み返し、「うわほんとだ夫は行方不明って書いてある……」と戦慄した。多分解説なかったら気づいてなかったと思う。これ綾川さんが麻衣だと気づいてないの自分だけか！？と焦ったが、感想漁ると意外と解説読んで気づいた人がたくさんいたので、よかった、自分だけじゃなかった、と変な形の安心ができた。
「十戒」で綾川さんが最後に里英に告げた「じゃあ、さよなら」という言葉も、「方舟」で麻衣が最後に柊一に告げた言葉と全く同じ言葉だ。二作を読み返してようやく気付いた。
解説を読むまでは、「それは言い慣れた様子の、あまりにそっけない挨拶だった」という最後の一文なんて、まるで気にしてなかったのに。解説を読んだことで、「なぜ“言い慣れて”いたのか」がわかる。「方舟」でも、同じ言葉で幕を閉じていたのだと。
確認したとき、私はたまらない高揚感に包まれていた。まさかあの麻衣が、「十戒」に登場してくるなんて。まるで予想していなかった、思いがけない人物との再会だった。

綾川さんが麻衣だとわかると、途端に「十戒」で起きた様々な殺人と「方舟」が結びついてくる。そうだ、たしかに「方舟の麻衣」が「十戒」の状況に陥ったら、作中の内容で事象解決に励むだろう、と思えてしまった。人を殺すことに躊躇がなく、完全犯罪を達成できてしまうほどに頭がいい。その点だけ見れば彼女はサイコパスのようだと言えるが、麻衣は普通の人も持つような人間的好意心や道徳性も絶妙に持ち合わせている。とても不思議なキャラクターだと思う。モリアーティや真賀田四季、ハンニバルレクター、蓮見聖司とも違う、なんとも不思議なキャラクターだ。

「方舟」と「十戒」の犯人が同じだとわかってから、この二作は麻衣という名犯人��完全犯罪を成し遂げる作品だったのだと、私は思った。
そう考えると、「方舟」の結末があれだけ絶望的で、私は数日間読後感の悪すぎる日々（結末を思い出しては、方舟に遺された翔太郎が、あれほど理知的に振る舞っていた様子から一変して狂乱し、無惨で滑稽な姿を晒して死んでいく光景を瞬発的に想像しては苦しくなっていた）を過ごしていたにも関わらず、「方舟」をいい気持ちで再読できそうに感じられた。それほどまでに「十戒」での麻衣の犯行が、とにかく潔く、かっこよく、爽快に感じられたのだ。

そして、解説で勧められてるように、すぐさま「十戒」を再読した。読了後すぐに二度読みしたくなる小説ってそれだけですごいと思う。
読み返してみると、殺人が起きてからの綾川さんと里英のやりとりや、一人称視点で語られる里英の心情が、全く違った会話に見えるのだからすごい。
一周目、私はどうして気づかなかったのだろう？と思えてしまうほどに、犯人を知っている少女と犯人の会話にしか見えないのだ。一周目と二周目で全く違う見え方になるように調整され尽くしたこの会話劇が本当に凄いと思う。夕木春央という作家の、文章構成力の高さを感じた。

「方舟」の麻衣が「十戒」の犯人でもあるとわかると、途端に「十戒」の装丁カバーまでもが「二作の犯人が同じシリーズもの」であることを示唆しているように思えてくる。「方舟」のカバーと「十戒」のカバーはテイストが同じなのに、「同じシリーズ」だとは全く思っていなかった。「講談社から夕木春央が出す聖書単語タイトルはこのタイプの表紙で揃えるんだな」程度にしか捉えていなかったのだ。
「犯人が同じ」というほどの直接的なシリーズだなんて、講談社は全く銘打っていない！　そこが最高だった。「十戒」はただの「方舟」の次回作として出版社ぐるみで売り出され、装丁が似たテイストなのも聖書単語タイトルくくりみたいなもんかと思わせておいて、実はそれだけではなく、めちゃくちゃ繋がっていて、だからこそ装丁も似ている。
聖書単語タイトルというわかりやすい繋がりはブラフで、本当の繋がりは結末にある。そうやって装丁カバーでさえ二重の思惑で仕立て上げられたものであることが、私にはたまらなかった。

「十戒」を読み終わり、読者の感想を読んでいる中で、次回作に麻衣が出てくるかどうか楽しみ、麻衣にまた登場してもらいたい、という感想をいくつか目にした。私も、できることならまた麻衣の残酷で無慈悲な勇姿をまた見たいと思っている。だが、「十戒」で麻衣が登場できたのは「十戒」が【方舟後の二作目】だからできたことであり、今後次回作で登場させるのはかなり難しいだろう、とも考えている。
「十戒」は、「方舟の著者の最新作」でこそありながら、それはシリーズものという意味ではなく、全くの別作品だという前提での「最新作」だった。だからこそ、解説を読むまで綾川さんが麻衣だと気づかなかった読者もいた。しかし、今後「方舟」「十戒」の次回作を出した場合「この登場人物の中に麻衣がいるかもしれない」と考えながら読み進める読者は一定数存在するだろう。
それゆえに、聖書単語タイトルの三作目を出すとしたら、読者に気取られないように麻衣を登場させるのが「十戒」と比べて遥かに難しくなると思うのだ。夕木春央ならいたって簡単に登場させてくるかもしれないが。
もしもこの聖書単語シリーズの三作目が出るのであればぜひ読みたいと思うし、「麻衣が出てくるかもしれない」と身構えている読者を、夕木春央がどう翻弄し、予期せぬ結末に連れて行くのかを見たい、とも思っている。

総括：初読直後は「まあ面白かったな」程度の感想だったのに、解説を読み、二度読みすることで「めちゃくちゃすごい小説だったな」という感想に翻ったのは、中々できない経験だった。これまで「解説」が面白かったと思う事はあまりなかったが、「十戒」に限っては「解説を読むまでが作品」とさえ思えた。「方舟」の読後感の最悪さも薄まったので万事良し！
出版社ぐるみで読者を欺いてくるとこも含めて、かなり好きな作品になった。

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『方舟』でゾワゾワさせられた著者の最新刊。

絶海の孤島に閉じ込められた人々。
朝起きると、一人また一人と、仲間が何者かに殺されていく……。

古き良きクローズド・サークルに、とある制限がかけられ、スマホの電波は通じるのに、助けも呼べず、しかも犯人を追究する行為すら認められない。
一種の心理的密室と化した島で、果たして生き残ることができるのかｰｰｰｰ。

クローズド・サークルものを読む度に、もう書き尽くされたと思うのに、それでも新たな手法で楽しませてくれる。いったい推理作家の頭の中はどうなっているのだろう。

『方舟』はどちらかというと物理的な閉鎖空間を用いたミステリだが、この『十戒』は心理的制限のなかで登場人物がもがく。
全編に不穏な空気と違和感を覚えつつも、なかなか正体ははっきりとはせず、やはり最後の破局のシーンでゾワゾワしてしまった。
島という地理的な閉塞感に、さらに「十戒」という鎖で完全に閉じ込められ、読んでいるとこちらまで息苦しくなるような読書だった。

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前作が面白かったので購入。
結構売れているのか何店舗か回るハメになった…。

よくあるクローズドサークルである程度の展開は読めてしまうものの、作り込まれててのめり込むように読んでしまった！

なんとなく犯人はこの人かな？と予想はついていたからそこまでの驚きはなかったけど、その”正体”にはびっくり。思わず「えっ！？」って叫んでしまった笑

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方舟のラストでまんまとやられた私
「今度は騙されんぞ･･･」と、思いっきり疑いの目で裏の裏を意識しながら読み進めました
その結果、犯人の目星はついたのですが･･･ポイントはそこじゃなかったと笑
「お前か！」と叫びそうになりました
まいった！

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浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
クローズドサークルものなので犯人はすぐにわかったのですが、まさかそんな！という結末。夕木春央おそるべし！