紙の本
神と鍛冶娘
2023/09/17 17:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
凄い作品でした。鍛冶職人になりたいと切望した女の子が、一流の鍛冶職人になる為に犠牲にした性別。その心に抱いた村の習わしや運命に対する怒りが、作った剣に悪魂として宿る。ソレを持つ皇子に巣くう悪の心と残酷な心への変身ぶり。その悪を倒す為に神の力を借りて新たに作った剣。とても夢中になりました。一巻きりなのが哀しいです。
投稿元:
レビューを見る
「おれは沙耶だ。ただそれだけだ」
男であること、女であること。
それに囚われず自分自身であることを忘れずに生きる。
とても難しくて、でも当たり前であるはずの生き方。
そんなふうに生きられたら、素敵ですよね!
投稿元:
レビューを見る
鍛冶を仕事にする父に息子はいない。沙耶は女でありながら鍛冶を仕事にしたい。一族の掟を破って鍛冶を続けられるのか。「女」が枷になることに嫌気がさしてしまう。
魔剣が出来てしまうのはちょっと困るけどね
投稿元:
レビューを見る
女性は穢れているから(もしくは鍛冶の神は女性なので嫉妬されるので)鍛冶の仕事はできない。
民俗学のお約束な禁忌ですね。そこを逆手にして、作品を作りあげているのは良かったと思うのですが。
中途半端なとりかえばや状態にもう少し突っ込みを入れてもよかったのかなと個人的には思いました。
ですが、楽しんで読ませていただきました。
投稿元:
レビューを見る
設定は面白いけど、物語は可もなく不可もなくといった感じ。
全体的にキャラクターも台詞もテンプレっぽくて、面白みに欠ける気がして残念だった。
あと、これは個人的に、沙耶が剣を持って戦うのはなんか違う気がした。そこは鍛冶屋に徹して欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
二本の剣による頂上決戦までが意外に早かったら、その後が長かった印象。
何故女である沙耶が作った剣が魔剣となったのか。
作り手と持ち主に親和性の高い共通点と、それでいて決定的に違う点が浮き彫りになったのが面白かった。
古代の日本は女性の方が神がかっていたのだろうなと妙な説得力があった。
説得力と言えば、女が鍛治をしてはいけない、神が許さないという掟に対してのある意味力技で答えを出したシーンもなかなか。
あの存在を前にしたら、確かに人が作った掟など塵芥ものだろう。
そのシーンもインパクトがあった。
印象的なシーンは多い一方で、文章は淡白な感じ。
すぱすぱ読めた。
投稿元:
レビューを見る
女の子なのに 男のふりをして 山の奥で鍛冶屋をやる。お父さんは亡くなってしまった。
なんか こんな話し 読んだことがあるなあ!
と思っても ついつい一気読みしてしまいました。
王子の剣に宿った暗い闇の思い
それが王子を別人のように変えてしまう。
それを倒す剣を打ってくれ!
それは 自分が女だと認め 神様からも認められないといけない。
やっと打ったその剣を持って王宮に行くと
邪悪なけんに心を吸い取られた王子は 実は女だった。
剣を打つ人も剣を持つ王子も ありのままの自分を認めないと 邪悪な剣から逃げられない。
女でいい ありのままの自分でいい
この思いが 邪悪な剣を倒す。
面白かったですね!
パチパチパチ!