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久しぶりに感動した。思わず涙が!素晴らしい書籍に出会えた。沢山の人に読んでもらいたい本だった。小生の妻も突然の死だった。涙も出ずただ茫然としていた。薬道(くすりみち)共に歩みて半世紀これから先はひとり歩まん。下手な短歌で失礼。
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佐藤雫さんの歴史純愛シリーズ(と勝手に呼んでいる)第4弾は戦国の世を舞台に、細川忠興とその妻・玉(洗礼名・ガラシャ)の愛の物語。
幼少時、父から最初に教えられたのは自害の方法。愛を知らずに育った男の、言葉にできない胸の内を初めて受け止めてくれたのは政略により嫁してきた妻だった。
幸せな日々も束の間、玉の父・明智光秀の謀反により運命は暗転する。
玉の幽閉と絶望、キリスト教への帰依、忠興の乱心、互いを愛し、求めながらボタンを掛け違えていくように離れて行く心。
最期の時を迎えて、ガラシャが自らの心のままに選んだ道とは。
浅井長政の娘・茶々を描いた「さざなみの行方」を読んだ時にも感じたけれど武家の女たちの覚悟と生き様には心打たれる。
愛するが故に玉に執着し歪んでいく忠興に対して、彼を理解しながらもキリスト教に自らの生きる道を見出して行くガラシャ。
そして再び心を通わせた時に迎える壮絶な最期。ラストシーンではガラシャの残した辞世の句を涙なしには読めない。
夫婦の愛を中心に据えた物語は、多少甘っちょろい感じは否めないけれど、それが佐藤雫。今回も最後まで美しい純愛の物語でした。
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明智光秀の娘・玉とその夫・細川忠興の物語です。
言葉少ない忠興と心が少しずつ通いあっていくところは心が温まりました。そんな、幸せな夫婦生活が一瞬だったからこそ、もうなんでこんなことに〜!と思いながら読んでたらほんと涙が止まらなくて、後半は涙と鼻水でグズグズでした。
明智光秀が信長に謀反を起こしてからは、謀反人の娘ということで幽閉されていた玉ですが、再び戻ってきて生活を共にするようになってからの忠興の愛が重たすぎて重たすぎて。
重すぎるが故に、最愛の妻とどんどんすれ違い心が離れていってしまう忠興も本当に憐れというか不憫というか…。めちゃくちゃ玉を愛していて、そして愛されたいと思ってるのにそれを上手く伝えられなくて…、もうなんて不器用さんなの!
そして最後に玉が選んだ選択肢もやっぱりめちゃくちゃ泣ける。
すれ違いはあったもののお互いに深い愛情があったんだな、と。
いや、もうこれだから歴史小説は面白いんですよ。
実際に生きてた人たちだから。
どんなやり取りがあったのか、何を思い、何を感じ、何を考えていたかなんて想像の範疇でしかないけれど、ひとりの人間として生きていたことは事実なんですよね。
この時代の女性は10代で顔も知らぬ男性のもとへ嫁ぎ、子どもを産んで育てる。敵と味方が日々頻繁に入れ替わる。身内が明日には我が敵に、なんてことも日常茶飯事。
そんな中で生きていくなんて本当になんて逞しいんでしょう。
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久しぶりの時代小説
忠興と玉の夫婦の物語
戦国時代にはあまり詳しくなくて、正直どちらもほとんど知らないのですが知らなくてもすっと物語に入っていけました
心が通ったと思ったらすれ違っていく二人
お互いを想っているのになぜここまですれ違っていくのだろうと切なくなり
これもこの時代の特性なのかな…
最後まで読んで、表紙とタイトルのつながりを感じてさらに悲しくなり
もう本当に号泣しながら読みました
桔梗を見るたびに、思い出しそうです
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細川忠興とガラシャの幼少期から結婚、そして細川邸の炎上に至るまでの愛の物語。
最初から、もう…文体が美しくエロい。いや、違うな…艶があって蠱惑的。
めちゃめちゃうっとりしました…。
私は細川忠興様=日本一のモラハラ武将だと記憶しておりましたがね。
佐藤雫さんが描くと、なんとこんなに美しい愛の物語(一部ご乱心表現あり)になるんだ…とクライマックスは泣きました。
しかも忠興様、ほぼ全女子が大好物の「不器用&一途」からのグッドルッキング!!口から砂が止まりませんでした。
そして、織田信長から豊臣秀吉、徳川家康へと政権が変動してい時代の中での細川家とガラシャさんの苦難の運命をここまで細かく知らず、歴史を知る事もできました。
年明け一発目、苛烈な愛の物語から始まった2024年。たくさんの素敵な物語に出会えますように。
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明智光秀の娘、細川ガラシャ(玉)とその夫、細川忠興のお話。
実在した人物の時代物って少し苦手意識があったのですが、これはとっても読みやすくて面白かった。
えげつないほどの歪んだ愛をもってしか玉をみられなくなった忠興、そんな忠興といるために、でも心を保つためにキリスト教の教えにのめりこんでゆくガラシャ。
私個人の意見では、玉がガラシャとなり、宗教に身や心のよりどころを求めたのだって、忠興への愛なのではないかと思いました。
彼と一緒にいたら壊れてしまう、でも彼を一人にはできない。だからキリストにすがった。最初にキリストにすがった時には玉自身も気づいていなかったかもしれないけれど、徐々に気づいていっていました。
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装丁の美しさに見惚れて手に取りましたが、中身も負けず劣らず美しかったです。
ずっと独りで生きてきた細川忠興の絞り出す思いを初めて拾い上げたのが玉でした。
二人の心が通じ合っている時代は長く続かず、玉の父である明智光秀による謀反のために玉は幽閉されます。
玉が再び正妻として忠興の元に戻るも、忠興の愛はどんどん歪んみ、苦しむ玉の心ははキリスト教の神の愛に救われます。
私は、玉が傷つけられることは、耐えられない。
愛しているがゆえに玉をたくさん傷つけてしまった忠興の、そして玉もといガラシャの最後の決断に涙が止まりませんでした。
散りぬべき 時しりてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ
One of my friends who was born and baptized as a Roman Catholic person told me that she prays not only for herself but also for everyone like our family, friends, sick people, etc.
By doing this she believes God will be happy and bless us more.
I think this way of thinking is beautiful.
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明智光秀の娘でキリシタンのガラシャと婿、の印象が強い細川忠興と妻の玉、のお話。
奥さんめっちゃ好きだけど不器用で気持ちを表現できずすれ違い生むばかりの旦那さんと、そんな旦那さんを思いつつも絶望して心が離れ信仰に心を寄せる奥さんの出会いから別れ。現代でこれ語られるとドロッとしそうだが、ベースが歴史で、戦国時代となると然もありなんとすんなり入るのは妙。
細川忠興の嫉妬と癇癪、それに対しても玉の心が殻に閉じこもっていくあたりはトーンダウンしたけれど、最後、2人のすれ違った心がようやくまた寄り添ってからは早かった。
戦国時代って癇癪持ち多いけど、これくらい血の気がおおいと生きていけない世の中でもあったのかな。
2024.1.27
12
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時代小説♪
以前読んだ「言の葉は残りて」がすごく良かったので、こちらも読んでみることに!
細川忠興とその妻である細川ガラシャの歪んだ純愛物語。
細川ガラシャの名前は知ってたけど、明智光秀の娘でキリシタンで、、というくらいで、どういう人物だったのかはこの本で初めて知った。
なかなか気が強いというか芯の強い人。
つくづく戦国の時代に生まれなくて良かった〜笑
男も女も試練が多すぎる!
愛を知らずに育ち、笑う事を忘れた忠興の心を解かしたのは玉(ガラシャ)。
二人の愛はお互いを思う優しい愛だったはずなのに、時代に翻弄され、次第にそれは歪んだ愛へと変貌していく。
嫉妬に駆られた忠興の執念深さが恐ろしい〜。
愛情の裏返しが脅威に変わる。
玉がなぜそこまでキリスト教を信仰する様になったのか経緯がよく分からないけど、脆くなった心の唯一の拠り所だったのかな。
そこに愛はあるのに、お互いかたくなな心でどんどん気持ちが離れてしまう。
最後、深い愛に改めて気づいた時の二人が悲しくも美しかった。
✎︎____________
佐藤さんの描く歴史小説は美しい〜。
今村将吾さん曰く、たおやか!←まさにそれ!
石田三成なんか嫌なヤツ。。
散りぬべき 時しりてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
(ガラシャ辞世の句)