紙の本
難しい!
2023/11/11 16:34
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
真保さんの作品は、必ず読んでいるけれど、この歴史小説は名前や役職名がたくさん出てきて、難しい。やはり、現代を場面設定したものがわかりやすく読める。
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30ページまで読んだけど、誰が誰で、何の官職なのか、全然わからない。漢字の読み方すら怪しい。これは、私には難しすぎた。
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力作だけど、忌み名だったり、官職名だったり、姓だったり、名前だったり、確認に追われてこんがらがって、読み進めない。史実に忠実な結果?物語に引き込んでくれるクリエイター真保さんらしからぬ作品。「奸智に長けたものほど笑顔を容易く作るものぞ」「戦いを挑む者には己にしか通用せぬ道理があるのか…。公方を利する奉公衆しかり、我ら上杉しかり…」武士もやりきれない戦さ戦さ戦さ。受け身の庶民はもっとやりきれない。京だけじゃなく、関東にも百鬼が跋扈してたんだ、しかも戦国時代に「愛と義」を掲げた魅力的な謙信のご先祖さまが…⁈
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日本史史上一番人気のない室町時代の、しかも京ではなく、鎌倉公方・関東管領を描く異色の力作。ではあるが、まずは滅茶苦茶読みにくい。歴史好きな私でもいちいち確認しないと読めないほど、忌み名や官職名や姓名がごちゃ混ぜで、ストーリテリングに卓越した真保作品とは思えない。もっと読み手に優しく(易しく)してほしいものだ。知らないことが多くて勉強にはなったが、まさにカオスな室町時代の印象が強くなった。
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デビュー作から読んでいる作家さん。年齢を重ねるとみんななぜか時代モノに行くよなあ。鎌倉公方が関東管領を殺害。血みどろの三十年を駆け抜き悲劇の最期を遂げた「名将太田道灌」の生涯を描く。愚かな当主に仕え家督と所領の奪い合いに終始する周囲に翻弄される道灌が哀しい。血で血を洗う争いの時代、同じことを繰り返す愚が虚しい。
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太田道灌の生涯が描かれる。
室町時代の鎌倉という取り上げたところがまず渋い。
リアルなのは良いが名前の呼び方ひとつとっても
官職などその時によって変わるので正直に言うと
この時代の歴史等に詳しくないとわかりにくいと思う。
自分はこのあたりのことは教科書程度しか知らないので
正直混乱した。
史実が元になる小説は真保さんだけでなく大抵そうなりがちだが、
事実の羅列と会話の繰り返しになるので
真保さんの持ち味の軽快な展開とは違う物語だったので
その辺りの読み味は残念だった。
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永享の乱と享徳の乱を太田道灌の生涯通して描いた大作。著者も書いているが、太田道灌は、江戸城を築いた人くらいしか伝わっておらず、また悪く描かれることが多い。実は義の人で優れた武将であったのではないかという視点で描かれている。
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享徳の乱を描いた歴史小説。
この時代の大乱を描くとなると、群像劇にするか、主人公を決めてそれを軸に描くかで善悪の立ち位置が変わってしまいます。
本作は古河公方側の簗田持助、管領側の太田道灌を主人公としてそれぞれの側からの乱の経緯を描いているのが公平的で良かったです。
物語も時系列だったので読みやすく、わかりやすかったです。
巻頭の地図も助かりましたが、登場人物は相関図があった方が良かったかもしれません。
ただ、架空の登場人物の十太夫は必要なかったと思います。
著者の歴史ものは先人小説家がほとんど手を付けていない素材を描くから勉強になります。
今、一番嵌っている漫画「新九郎、奔る!」でも太田道灌が重要な役割で出てきていたので、個人的にも盛り上がってしまいました。
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泥沼のような享徳の乱、読んでいるだけでお腹いっぱい嫌になる。一番上に立つ者の器量才覚、あるいは愚かしさ疑心暗鬼によってどれだけのことがなされまた失われるかを見せてくれた。太田道灌が主人公ではあるがそう主人公らしくはなく、この愚かしい享徳の乱こそが主人公である。そしてこのようにごちゃごちゃした関東であったから次代の北条早雲が出現したと思えば、これもまた良きかなと思う。
ただこの物語は非常に読みにくく(名前が紛らわしい)、せめて系図があればもう少しわかりやすかったと思う。