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新百合ヶ丘を中心とする川崎区麻生区で行われた街作りのレポート。麻生区が経験してきたさまざまなまちおこしの経緯と、その結果、評価を住民アンケートなどでまとめたものだ。麻生区の地理と歴史、商業、ポストコロナの郊外の役割変化、緑、音楽や映画などの芸術をテーマにした街作り、子育て、高齢者対策などなど。筆者は複数。都市計画や福祉などの学者が中心で、書き口は論文調で読みやすくはない。
似たような郊外に住むものとしては、駅前の商業スペースに空き室があると気になるし、人の流れも混みすぎては嫌だが寂れてしまっても困る。歴史の浅いニュータウンや大規模団地は似たような世代の人がまとめて入居するので、みんなまとめて年を取り、限界集落みたいになってしまう例もよく耳にする。そうならないためには、地域の魅力を保ち、安定して新しい住民が引っ越してくるような街作りをして、住民の年齢や家族構成などの多様性を維持する必要があるのだろう。それは行政の仕事でもあるし、例えば東急や小田急などの私鉄沿線であれば鉄道会社の仕事でもあるが、何よりの利害関係者は住人だろうと思う。ぼくにも何かできることがあるんだろうか。