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時は2019年。テレビ局の報道局に所属していたが、ある事件をきっかけにイベント事業部に異動となった主人公守谷。
イベント事業部で同僚となった吾妻と、吾妻が所持する一枚の魅力的な絵で展覧会を開催する事を計画。
展覧会の開催には作者の許可が必要。
しかし、作者は1960年大晦日に行方不明となり、作者の兄も1960年の大晦日に焼死体として発見される。
展覧会の開催の為に守谷と吾妻が、行方不明と死の真相解明に乗り出す。
が物語のあらすじです。
443ページと重厚感がありますが、読み易く、徐々に物語の真相に迫っていく流れに引き込まれました。
戦争、障害、家族といったテーマを一つ一つ丁寧に描かれており、一冊の本なのに何冊も読んだかの様な満足感がありました。
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読後の満足感が凄い。
序盤は猪俣の人間をどうも好きになれなかったのだが最後は輝の人生に思いを馳せどうか幸せで長生きしてくれと願ってしまった。
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直木賞候補入ったので読んだ。殺人疑惑のある画家の真相に迫るミステリ小説。
実際に事件のあった大正〜明治時代と、主人公たちのいる現代をいったりきたりしながら真相が徐々に見えてきて面白かった!
著作権法の事や、戦時中の空襲のことなど実際にあった出来事を緻密に物語の中に記されていて著者の博識さと膨大な下調べには恐れ入る……シンプルに勉強になった。
作品でも触れていたテレビ局の闇に対して発売時期がジャ●ーズのあれとかぶってることもあって誤解されてしまうかもしれないとおっしゃってたけど、守谷は守谷で一人の人として見ていたので著者がどう〜とは特に思わなかった。最後は晴れ晴れするラストで良かったです。
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一枚の絵から始まる 運命のミステリー
以前、有川浩さんが加藤シゲアキさんの作品をベタ褒めしていた事を思い出し、機会があったら読んでみたい作家さんでした。
直木賞候補作になった事もあり、手に取り読み始めたところ・・・
納得の傑作でした。
戦中 戦後の時代背景、秋田県が石油を産出していたために空襲を受けた事、精神疾患、自閉症の事、お酒にまつわる事etc.素晴らしい知見が随所に見られ、作品に深みと幅を持たせているて感じました。
又、意図して、秋田弁を取り入れているところにも好感を持ちました。
「死んだら何かの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」帯文より
このセリフが出てくるまで、この本のタイトルを忘れる程、夢中になって読んでしまいました。
おすすめです。
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絵画を軸に繰り広げられるミステリー。
複雑な人間関係が徐々に解き明かされる過程が面白い。
絵画を取り巻く人間模様といえば、ほぼ同時期に刊行された塩田武士さんの「存在のすべてを」がありますが、展開や話の深さは存在のすべてをには敵わないものの、なれのはてはテンポよく読めました。
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すごいなあ、いや、すごいものを読んだ。
メディア、政治、戦争、戦後、障がい、親子関係、令和の日本が抱えてる歪み全部盛りにしちゃって、でもミステリーやバトルや友情や、ジャンプ要素モリモリで。
はーすごい。すごいわシゲアキ先生。
賞取ってほしいなあ、しかもご本人主催のインライ待ち会までしてくれるって!
祝杯を満たすクラフトジンを早速探します!
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食わず嫌いでいてごめんなさい
とても骨太で好きなタイプのお話でした
若干 上手く行き過ぎじゃない?なトコもあったけれど そこまで気にならない
過去作も また機会があれば...
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読み応えがあった。読み始める前は厚さに尻込みしていたけど、読み始めたらあっという間だった。
一枚の絵から始まり、後半猪俣家の闇がどんどん暴かれていくところは圧巻。暗いシーンが多かったけど、最後はこれからの希望が見えてよかった。
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一枚の絵画から始まって時間軸と人間関係が複雑に絡み合う作品。それでもどんどん読み進める事が出来ました。直木賞候補ノミネートおめでとうございます。
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ミステリー書評
読書レベル 中級
ボリューム 443頁
ストーリー ★★★★★
読みやすさ ★★★★
トリック ★★★
伏線・展開 ★★★★
知識・教養 ★★★★★
読後の余韻 ★★★★★
一言感想:
【第170回直木賞候補作】
社会派ミステリーが好きな方、秋田県出身の方にオススメの一冊です。
とにかく読後感が最高でした。そして読み応えが抜群の作品です。さすが直木賞候補作とだけありエンタメに留まらず、大正から昭和(戦争期から終戦後)の時代を背景に繰り広げられるストーリーの中に、戦争、差別、暴力などを訴えつつ、ミステリー要素を盛り込んだしっかりと構成されたストーリーに圧巻でした。おまけとして、秋田県の方言がふんだんに使われていて、秋田県民には堪らないかもです(笑。
ただ、純粋なミステリー作品として読もうとすると少し物足りなく感じるかもしれません。
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全編掲載の「小説現代」で興味を持ち、内容もさほど立ち読みしないまま購入。続きが気になり、どんどん引き込まれていった。絵に纏わる秘密だけでなく、それを追う守谷と吾妻も色々な思いを抱えているところが描かれていて深い話だった。雑誌にはロングインタビューも掲載されていたので、加藤シゲアキがどうやって構想、執筆したのか垣間見れたのも個人的にはおいしかった。
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まず加藤シゲアキさんごめんなさい!
二足の草鞋だとか容姿がいいから(嫉妬)だとか理由をつけて読んでませんでした。
一枚の絵の作者の謎に迫っていくミステリですが、凄く奥が深くてとてもアイドルが書いたとは思えませんでした。
おそらく普通の作家さんより評価を得る事は難しいだろうし批判を浴びる事も多いのではと思いますが、今後が楽しみな作家が増えました。
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全員が全員の違う思いがあって、最後には繋がっている。ラストスパートは鳥肌だった。
執筆の才能を心底感じる。
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直木賞候補ノミネートおめでとうございます!
有名人だから売れている、と思っていたけど全然違いました!!
考えさせられる内容で、発想力で文章力で読んでいて久しぶりに『すごい!』と思う本でした。
さすが!!と思える作家さんです。
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一枚の絵に隠された謎がどんどんものすごいストーリーに発展して、ページを捲る手が止められなかった。
すごい複雑に絡みついた謎が最後は一本になる。
後半すべての謎が明らかになったときの衝撃がすごかった。
両親が秋田出身なので秋田弁は懐かしい気持ちで読めました。
著者の作品は初めて読んだけど、ほかの作品も読んでみたくなりました。