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本の雑誌の北上次郎さんの新刊めったくたガイドがもう読めないのか。本選びの指針を喪失してしまった。と思っていたところにこの本。まだまだ読んでいないオススメ本が沢山あった。目黒氏はここに紹介されている本全部読んだんだよな。凄いな。
目黒氏オススメ本を読む楽しみはまだまだ残されている。ありがとう。
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本の雑誌本誌での特集は、感慨深く読んだんだが、やはりこういう一冊の書籍として纏まったものを…と願っていたら、やっぱり出してくれました。まあ氏の功績を考えたら、そりゃそうだわなってことだけど。既出の素材を集めたものだし、上記の特集号の内容も、殆どそのまま収録されているんだけど、改めてもっと氏の本紹介を読みたかったな、と。せめてもの、気になった下記作品群を堪能させてもらいましょう。合掌。
13時間前の未来
ブラックラグーン
乱 綱淵
謎物語 北村薫
亡国のイージス
MISSING
雨鱒の川
邪魔 奥田
消失グラデーション
華竜の宮
know 野崎
この世の春
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長い間、北上次郎さんの書評が
私の読書の指針でした。
これからどうしたら良いのか…
でもこの本があればしばらく読みたい本のリスト作りのお助けになります!
目黒さん、これまでありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。
愛蔵版です。
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贅沢な追悼本。
本に迷ったら、参考にできる。
早速、2冊をブックマーク。
全部は読み切れない、また時間をおいて開いてみたい。
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本の題名になっている、目黒考二・北上次郎・藤代三郎は同一人物である。目黒考二は椎名誠と共に「本の雑誌」創刊者として知られ、北上次郎はミステリーや冒険小説あるいはエンターテインメント小説全般の書評家として知られ、藤代三郎は競馬・ギャンブルに関しての著作等で知られている。
本書の「まえがき」に、本書発刊の趣旨が述べられている。
【引用】
本別冊は2023年1月19日に急逝した目黒考二の功績を記録すべく、目黒考二、北上次郎、藤代三郎が「本の雑誌」に書いた膨大な原稿のなかから厳選したものを収録。合わせて友人知人、作家、編集者など、関係者からの哀悼の言葉を掲載しました。「本の雑誌」2023年5月の追悼特集「さらば友よ!」に加え、座談会、追悼原稿、追悼記事、秘蔵の品の写真等を新たに収録した保存版です。いささか厚くなってしまいましたが、本棚の見えるところに納めていただき、時折でも目黒考二のことを思い出していただけると幸いです。
【引用おわり】
本書の中での北上次郎のパートの題名が、「いやはや、すごいぞ、ぶっとぶぞ!」というものである。私自身は、ミステリーや冒険小説が好きだったので、北上次郎の書評や解説は多く読んだが、「本の雑誌」そのものは、あまり読んだことはなく、目黒考二・藤代三郎の著作等も、ほとんど目にしたことはない。それでも、本書で知った、目黒考二の一人三役の仕事の質と量には、驚いた。まさに、「いやはや、すごいぞ、ぶっとぶぞ!」である。
目黒考二・北上次郎・藤代三郎のすごさは沢山あって書ききれないが、一つは、その読書量と、その読書内容を紹介する文章(書評とか文庫の解説とか)である。これだけの読書量に対して、これだけ深い内容の文章を書けるところは常人の域を超えている。本書の北上次郎のパート、北上次郎が、ある「お題」に沿って、推薦本を挙げて行くコーナーがある。そのお題は、例えば、「家族小説ベスト20」「タイムトラベル小説ベスト10」「瀬尾まいこの10冊」「海を渡った日本人ブックガイド」「この30年間の面白本ベスト30」「エンターテインメント40年の40冊」といった、無茶なものばかりであるが、それに対して、真面目に充実した内容の文章で応えている。よほどの読書の「量」と「質」が備わっていなければ出来ないことであり、上記した通り、もはや「常人の域を超えている」のである。
すごい人がいたのだな、すごい人を失くしてしまったのだな、としみじみと感じる1冊だった。