0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年前に少女を殺害した容疑で逮捕され、逆転無罪を勝ち取った男が再び警察に拘束された。茨城で発生した女児殺害現場の防犯カメラに男が映っていたのであった。二係の信楽と森内は前回のような失敗をしないように過去の類似事件を見直し始める。一方、逮捕された男は10年前と同じ人権派弁護士に依頼し世論を巻き込んで無罪を訴える。しかし、警察とマスコミの追求に綻びが生じ始める。そして、想像しえない結末を迎えることに・・・・・。
信楽さんの仕事内容を徐々に理解できつつあるので、今作品はスムーズに読み進めました。しかし、この弁護士は酷過ぎですね、この内容での結末はちょっと想像できなかったですね。次作も楽しみにしたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
2023.11.04
社会のあらゆる階層に職業的良心に恥じない行いをする、あるいは、自分の弱さに負けてしまう、そんな人が一定数いることに思いを致した。
実際、警察の不祥事もあるし、弁護士も懲戒処分を弁護士会から受ける人もいる。
投稿元:
レビューを見る
「二係捜査」シリーズ 3ヶ月連続刊行第2弾。
警察小説の王道シリーズですが、
警察、刑事もので更にこの作品ではマスコミを含む新聞記者が加わり、十年前の日野市の女児殺害容疑で逮捕された男性が、二審で逆転無罪となり、
その後再び逮捕されて新たな事件の真相を暴いていく内容となっています。
警察小説でもこの作品ではエンターテインメント性は一切感じられず、
地道な足を使っての捜査と古い資料を読み返し、
そこから更に過去に携わった人達への取材などと
かなり細かな事の繰り返しから一つの糸口を使って
解決への道へと繋がっていました。
今まで色々な警察小説や推理小説などを読んできましたが、
弁護士がマスコミを利用してこのような判決が出ててしまうトリックがあるのだというのを初めて知り、
実際には無かったとしても自分達が内部のやり取りを
知らないだけでもしかしたらこのようなケースも
出る場合もあるのかなと怖い思いと共に新しい知識を
得ることが出来ました。
自分の欲求を満たすために罪を冒してしまうのも
悪いことですが、それを上手く利用してしまった弁護士の欲求も決して良いことではなく、むしろこの犯罪者においてはマイナスに働いてしまい奪われなくても良い命が奪われてしまい
残念な結果となってしまったのが悔やまれました。
刑事と記者とのせめぎ合っている様子がつぶさに描かれていて、
それもスリリングで面白く、それそれの立場を尊重しながら描かれていたのも良かったです。
同じような境遇になっていた設樂捜査官の胸中を思うと
切なかったです。
初見の作家さんでしたが重厚で読み応えのある作品だったので、
この作品をきっかけにこのシリーズを読んでみたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
4分の3ぐらい進んだところで急に話が動き出して、消化不良のまま終わった感じ。肝腎要の過去の無罪判決を勝ち取った経緯があまりにも薄っぺらい。
投稿元:
レビューを見る
前作を読んでいたので信楽のキャラに馴染みが出てすんなりと読むことができた。
弁護士からの電話とか新聞社も大変だな、思った