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誰が奥寺翔を殺したのか? 2 (シリウス) みんなのレビュー
- 行徒 (著), 河田 雄志 (原作)
- 税込価格:759円(6pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2023/10/06
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コミック
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電子書籍
怨京鬼(おんぎょうき)
2024/05/06 17:46
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
復学した水原達の恐怖支配が始まる一方で、奥寺の影響を受けて丸茂や大木や本来の学生に戻ろうとする者も増えてくる。怠惰な高校生活の果てに、有り余るエネルギーのはけ口を求めていたくらいで、本来曲がった事をする人間ではないことが垣間見える。
それでも城場の迷いは消えず、水原に受けた過去の恩を帳消しにしていいか、もっとも水原らがろくな事をしていないのも自覚しているので切っ掛けがあれば足を洗いたいと考えているのが分かる。顔は美形なのに喧嘩ばかりで切り傷こさえてたらいいことないよね…。
「怨京鬼」のような俗に言う暴走族、独立愚連隊、半グレ、いまいち捉えどころのない集団は首都圏でもいくつか存在が確認できている。暴走族を名乗りながらも実際には単車を駆らず、ヤクザ紛いの動きをするような事も多く、カラーギャングなんてのもこの時期に存在した。
ステッカーを高額で売り付けて忠誠を誓わせたり、イベント的な催しに参加を迫りチケットを買わせたり、誰が考えつくのかは分からないがヤクザがケツ持ちをしているのも当たり前だった。
まだ怨京鬼の本体が顔を出しておらず、水原は自校生徒からの上納をシノギにできると考えているようだ。水原と反目する和久田や森岡や、奥寺と共にこの窮地をどう脱するかが次官以降の見所になりそうだ。
それにしても水原の人を舐め腐った表情といい、アドレナリン全開で瞳孔が縮小してしまっている大木といい、本当に人の顔貌を描くのがうまい。ピコピコ中学生伝説ではミサトはじめ大人の目が何度も濁る場面があったけれども、技法の確かさがギャグだけでなく暴力シーンにも活かされているのが分かる。
掲載誌の休刊という難事はあったけれども、無事に移籍連載を果たし、その一方で、なぜ本作が売れないのか?とは思ってしまう。読者層にも漫画の価値を見てくれる眼がなくなってしまったのではないか?とちょっと怖いことも考えてしまった。
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