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「忘れたのか、それとも知らないのか。鬼の異能は才能ではなく願望だ。心からそれを望み、なおも理想に今一歩届かない願いの成就。なら、お前に私をどうにかできるわけがないじゃないか」
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最初に読んだのは2021年7月、ここで6巻までまとめて読んでからは、新刊の発売を楽しみに2年くらい。終わってしまったのは残念だが、結末にはホッとしたし、満足。
鈴音の思いは170年間、最後まで濁ることなく純粋で、甚夜も迷いながらも周りの人を大切にして時を過ごし、さまざまな思いを背負ってきた。どちらが正しいとか、間違ったとか、そんなことで済まされない結末でよかった。
また休みの時にでも、まとめ読みしてみよう。
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※ネタバレにご注意下さい。
本巻は私に物語を読む楽しさを思い出させてくれた鬼人幻燈抄の第14巻にして、その物語を締めくくる最終巻となっています。遂に最終巻、最早言葉はいりません。ただ読んで、その結末を感じて貰えればと思います。
私は2011年に本作を見つけてから、徐々に気になり始め、幸福の庭の辺りからはファンとなり、そのあまりの面白さにそれ以降リアルタイムで只管追いかけ続けていました。そして幾度となく修正や訂正を重ね創りあげられた本作のその過程を、一読者として傍らで眺めていました。だからこそ、本作が無事に完結まで至った時はまるで自分の事の様に嬉しかった事を覚えています。そして今再び、無事に書籍版が完結したことに、喜びの感情を禁じ得ません。本当に、素晴らしい物語でした。
鬼人幻燈抄の物語は一旦幕を引くことになりますが、モトオさんの他作品はarcadiaや小説家になろうといった小説投稿サイトでも閲覧することができるので、興味のある方は探してみると面白いかもしれません。個人的には『ガラクタ恋慕40h』や『花を惑いて虫を食い』は傑作です。
最後に、最終巻まで読了された方は、もしよければ平成編の各話のタイトルの一音目を、縦読みしてみてください。長い物語の読了、本当にお疲れ様でした。
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読後何を感じたか、「寂しいな」終わってしまった。
170年にわたる物語、その時代を自分が生きたわけではないが、時代背景が強すぎづ何となく入ってくる自分のイメージしていた歴史観と近く、その時代を楽しみながら読めた、特にそう思えた「昭和編」本当に切なく懐かしく入ってきた、個人的に一番印象に残る。
読み始めは「鬼滅の刃」竈門炭治郎と著シリーズの甚夜がかぶる部分が見えたり、ヒーロー型ダークファンタジーの冒険活劇かと思ってスタートした気がするが、主人公甚夜が緊張感溢れる戦いを経てどんどん強くなっていく流れは充分読み応えのある戦闘物で間違いないが、途中から全く別の感情「哀愁」鬼の宿命を背負いながら、命に限りある登場人物(人)との関わりや、時代の流れ、甚夜の目から見える独特の世界観、哲学的なまとめ方、思い出深いシリーズとなった。やっぱり「寂しい」
しかし、本編終了後の余談が心に残る、出来れば170年にわたるサイドストーリーをもっと読んでみたい気になる。
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綺麗な表紙画だなぁと初巻を手に取ってから早幾年…
全て在るべきところにおさまるグッドエンドで良かったです
長い時を生きる甚夜へ華向けの、ラストの可愛いらしいお話に救われました
個人的には秋津染吾郎と兼臣が居る朝顔がタイムスリップした蕎麦屋のお話が好きです
ドキドキわくわく新刊を待つ楽しみがなくなってしまい少し切ないです
完結おめでとうございます
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楽しみに読んでいたシリーズが完結してしまいました。鬼の物語と、寿命はあるしもろい人間の生の積み重ね。
途中の都市伝説のくだりのところは、なくてもいいんじゃない!?と思いながら読んだけど、最後は鬼の世界に戻って、スッキリして読みおわり。
生きることを馬鹿にしたらあかんなと思える本でした。
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読み終わった。
この作品、いつもなんかモヤっとした感情を持たされるのは甚夜と取り巻く女性陣の関係性が曖昧すぎて気持ち悪いからなんですが、10代目秋津染吾郎である萌だけは背中を預けて戦うのが過去の流れからしっくりきて、そこが良かったです。
2024.3.24
50
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長い戦いがやっと終わった。
妹は兄を想っていたからこそ鬼になってしまったのだなぁと改めて悲しかった。醜い姿になってしまったけど、最後は大好きな兄に取り込まれて幸せだったと思います。残った向日葵も友達とお茶ができるようになって良かった。
鬼は長生きだから、これからも仲良くなった人間ともたくさんお別れしていかなくてはいけないけど、鬼仲間もたくさんできて良かったなぁと思います。
お話は平成で終わってしまったけど、令和編での鬼達の生活の変化もちょっと見てみたいな〜と思いました。スマホ使ってるのかしら(笑)