紙の本
興味深い
2023/10/31 13:01
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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
鍵について特に興味がなかったのですが、読んでびっくりしました。見やすい写真とともに、鍵の歴史がわかりやすく説明されています。古代の鍵とか見たこともなかったので、興味深かったです。
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Twitterで鍵マニア? の方がおすすめされてるのを見かけて購入した一冊。あふれんばかりの鍵への愛と情熱が静かに、でもぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、鍵の写真や使い方の図説だけでなく、当時の時代背景などもわかりやすく記載されていて楽しめました。
二本の鍵を組み合わせるもの、どうやって使うのかな??と思ったのですが、図解でなるほど!!!と思わず膝を売打ちました。
ファンタジーの物語の素地にも使えそうで、鍵にそれほど興味がなくても楽しめました。
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古代オリエントから始まるとされる鍵の歴史。
およそ4000年に及ぶその歴史の中での、西洋の鍵の姿の
変遷とその美しさを紹介し、解説する。
・序文 ・鍵の形態学 ・紀元前約2000年
・古代ギリシアの鍵 ・湖上住居の鍵 ・ケルトの鍵
・ローマ時代の鍵 ・パレスチナの鍵
・中世初期からカロリング朝にかけての鍵
・ヴァイキングの鍵 ・ロマネスク様式の鍵
・ゴシック様式の鍵 ・ルネサンス期の鍵 ・名匠の鍵
・教会の鍵 ・侍従の鍵 ・バロック/ロココ様式の鍵
・英国スタイルの鍵 ・重厚なアイアンチェストの鍵
・ふたつの機能を果たす鍵 ・18世紀から20世紀の鍵
・現代の鍵
・ローマ時代からゴシック時代にかけての鍵の変遷
・ルネサンス期から20世紀にかけての鍵の変遷
用語集、引用文献、世界の博物館、寄贈者一覧、参考文献有り。
西洋の鍵の造形と美は、年代によって、その用途によって、
特徴があり、歴史の中で変遷している。
写真で提示しているその機能とデザインは、
当時の、鍵や錠前制作の技術と美意識が窺える。
肩に担いで運ぶほど大きく長い鉤形の、ギリシア神殿の鍵。
お守りでもあった、ヴァイキングの鍵。ローマ時代の指輪型。
ハートや四つ葉、菱形の持ち手が可愛い、ゴシック様式。
想像上の生き物の持ち手が豪奢な、ルネサンス期。
16~17世紀の名匠の、鍵の持ち手の装飾と櫛の如くの歯が見事。
教会の鍵には十字架の意匠。聖書には鍵の記述が多い。
侍従の鍵は誰もが羨む名誉のしるし。金を被せ、勲章の如く。
コカイユのC字の持ち手が重厚なバロック様式。
曲線の持ち手が優雅なロココ様式。
縄編み文様と彫刻の英国スタイル。
パイプやコルク抜きにもなる鍵。
18~20世紀に手作りの鍵は終焉を迎え、工場生産へ移行。
そしてシリンダー錠や電子ロックの時代が始まる。
実にマニアックな鍵の世界を垣間見たような印象です。
簡素な鍵があれば、精巧な飾りを施された鍵もある。
歯の部分を見てると、錠の中も見てみたくなりました。
もしあれば、東洋の鍵の本も読んでみたいなぁ。
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古代にも鍵が必要なシチュエーションがあり工夫を凝らして作成された様子がうかがえる。
巨大な鍵からその構造詳細があるもの、形の美しいもの形状が複雑なもの、多種多様である。
写真も多く見ているだけでもその時代へ行った気分が味わえる。