紙の本
男女でも恋愛とは限らない
2024/03/18 18:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都の町家でルームシェアする男女とその恋人のお話でした。お店で共に飲食して楽しくても、一緒に暮らすといろいろと気になる部分が出てくるものです。食べるということについても考えさせられる一冊です。
投稿元:
レビューを見る
男の人ってやっぱり胃袋つかまれるんだなぁ
どの料理も本当に美味しそう
華ちゃんと高村さん ほんと真逆
投稿元:
レビューを見る
どの章を読んでも、おいしい小説でした。
ただ、人間関係としては高村さんの最後が切なく悲しかった。正和は少しずるくないかなぁ〜…。華もそれで良いの?って思ってしまいました。
高村さんのその後として続編が読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
"もっとその顔を見たくて、もう一度「おいしい」とつぶやいた"
"この食事は自分の人生の食事の何割を占めるのだろう"
"ヒトってさ、自分にとって都合の悪いものを変だって言うんだよ。"
"選べる自由って一番を見失うよね。"
"仕事だけしていると自分を肯定できなくなっていく。"
"話せば、色がつく。
話すほど、そのことについて考える時間ができる
時間をかければ、特別になっていく。"
"一人の自由も二人のバランスも難しいものだ。"
投稿元:
レビューを見る
京都の町屋でデザインの仕事をしている夕香は食べることをとても大事にしているひと。かつてのバイト先で一緒だった正樹は食を共にするのが楽な人。正樹の彼女は大学院生、動物解体に忙しく食べることには無頓着。一緒にいて楽な夕香と同居する事で恋人との関係が揺らいでいく
投稿元:
レビューを見る
高村さんの考え方とか生活の仕方がすごく好き
引っ越したあと、どんな生活をしてるのかもっと見てみたい
作中の「選べる自由って1番を見失うよね」って言葉にはどきりとした
投稿元:
レビューを見る
食事のシーンが印象的で、会話とのバランスがよくて映像化してほしいと思った。今泉監督の映画で見てみたい。
投稿元:
レビューを見る
食の好みが合う人との食事って、最高ですよね。
こちらは、『食の好みが合う』という理由で同居を始めた2人の男女、そして男性の恋人が絡む物語。
3人の視点から綴られる、不思議な関係。
とにかく、美味しそうな食事がいっぱい!
いや、千早さんの筆力で、どんなものでも美味しそうと思ってしまうのかw
実家から届いた新米を土鍋で炊いて、塩むすびを作りたくなりました!
投稿元:
レビューを見る
元バイト先の先輩女性と後輩男子、そしてその彼女という3人の交互の視点から描かれる、「美味しい料理」と「男女の生活」の話。
恋はもういらないというデザイナーの夕香。かつて夕香の職場でバイトをしていた正和。恋人の正和よりも研究一筋の、大学院生の華。偶然再会した夕香と正和はたびたび食事を共にするうちに、夕香の暮らす京町家で同居することになる。
夕香と正和が食べている料理が本当に美味しそうで、読んでいるだけで体に染み込んでくるような温かさすら感じる。この本も含めて、千早茜さんの作品は五感をほどよく刺激される感じがあってなんだか居心地がいい。料理の描写、独特の表現、生活音、全て映像で見ているような美しさだった。
投稿元:
レビューを見る
千早さんの作品は「しろがねの葉」、「とうめいな夜の香り」を読んでからこの作品を手に取りました。
千早さんというと「しろがねの葉」の歴史小説の作家さんという印象が強かったですが、「とうめいな夜の香り」ではそれを覆す印象の作風で
心を動かされ、この作品ではそれをまた上回る人間の揺らぐ心模様を
描かれていてジャンルを問わずに繊細に描写が出来る方なのだなと思いました。
恋愛はいらないといっていたデザイナーの夕香、
夕香の職場でバイトをしていた正和、
そして恋人の正和よりも研究熱心な大学院生の華。
この三人の揺れ動く男と女の心模様を描いています。
夕香は東京で仕事で心身共に疲れてしまい自宅で仕事をしながら、
自分のために美味しいものを作って食べるという、いわゆる丁寧な暮らしをしている女性。
丁寧な暮らしをしているからといって仕事は手抜きかとどうかと思うけれど、
仕事もきちんとしていていかにも年上の品のありそうな女性のイメージです。
そんな女性に憧れているのか意心地が良いのが強いのか、一緒に食事をする仲に。
やっぱり一緒に居て食の好みが同じというのは一番良いと思うのは自然なことだと思います。
特に正和の場合は恋人の華が食に対して真逆のタイプだったので、
余計に夕香と一緒に居るのが心地良かったのかもしれないと思いました。
お互いに恋愛のような友達のようなそれよりも少し上のようなこの曖昧な具合が二人には良かったのかもしれないけれど、
そこできっちりとしなければいけないと思ったのが
やっぱり何処かきちんとしている夕香だったのかなと
納得してしまいました。
例え自分が男性でなくても、女性であっても夕香のようなタイプの女性の方が側にいたら安心な気持ちになるのも分かる気がしました。
そんな対局なタイプな二人の間を行き来している正和はやっぱり、少し都合が良い人なのかなとも思ってしまいましたが、
何処か憎めない所もあるのでこんな形なのかなと思いました。
夕香は美味しそうな手料理をどんどんと作っていき、
それを美味しそうに食べながら生活を潤していき、
その反対に華は大学院で標本を作るために筋肉や骨を
生きるものをあらゆる深さで没頭していく姿が野生的で
女性であってもこんなに対照的なものの見方をするのだなと思うくらいでした。
その心理描写や洞察力が細かに描かれているのが凄くて
千早さんの観察力も素晴らしいなと思いました。
阿川佐和子さんの解説ではお父様が獣医師であったというので、ここから血が受け継がれているのかなとも思いました。
三人の恋愛関係は微妙な運びとなっていましたが、
実際の恋愛もこんな風な男女関係も意外と多いのかも
しれないと思ってしまいました。
それよりも美味しそうな食べ物が沢山出てきて、
それを五感で味わえっているような読了感で大満足でした。
土鍋で塩むすびを作りたくなる気分でした。
夕香をはじめとしてその後の三人の行く末が知りたいので、
続編があったら読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
なんとなき、なんとなしき?よめさんかきりぎりまいむの、むね!ろざりちいちゆうやく!いつも、あ、みつめないでよ!ふざけはんぶんはんひらきろうをなりがたき、あけほうをみつめる、すぐ、すぎしあかくなる、よりい、しらべ、そこの、かいぶんで、はっかや、はっかんにしかをみる、あたまわるいかんでも、じゆうぶんなりさがりでも、へ、ぶらさがりでくったぎりじびようなおる?こいびとしきおもてなおりきる、しろめたひにんちゆうやく?とうだいは、ひにんもじいるやりなおしっか、なめないでほしいんだあ!よこてよこうばぐるばくしかはんざいな
投稿元:
レビューを見る
・欲しいものに手を伸ばすより、手の中にあるものをなぞるようになったのはいつからだろう、三十半ばを過ぎた頃だろうか。気がついたら、そう、なっていた。
・たいていの人は見える部分しか必要としない。
・恋愛はオセロみたいだ。あっという間に気持ちはひっくり返って、ゲームが終わればまた始めから。残らない。白か黒しかない。
・お会いした人の嫌いなものやお土産で渡したものとかも書いておきます。そうすれば、次にお会いするときの参考になるので。
投稿元:
レビューを見る
出てくる食べ物全部美味しそうだった〜!
ラムとパクチーの餃子美味しそう…
私も高村さんに餌付けされたい。
王道なラストじゃなくて逆によかった!
投稿元:
レビューを見る
恋人がいながらべつの女性とシェアハウス・・・、それを心の底から「かまわない」と言える人は、どれくらいいるのだろう。個人の自由だしいいんじゃない、と言いたい気持ちはあるけれど、同時に、それは誠実な態度じゃないと思う、と言いたくもある。
私の感想としては「いや伊東くんがよくない」。
まぁしかし、この話の中でだれかを断罪することは、目的でもなければ必要なことでもない。
高村さん、伊東くん、華、3人それぞれが向き合うべき相手になかなか言いたいことを言えなくて、その負い目が言い訳になっている感じ。でも他人に本当に誠実な態度でいるって、むずかしい。恋人だよねと言い交わしていないライトな相手に対するほうが、素直になれたりもするから――あぁ、だから「べつの異性」を日常に連れ込むのは良くないのかもしれないな。態度がブレて、話がややこしくなる。
高村さんの気持ちが読み取れそうで読み取れなくて、ふしぎ。ただ、伊東くんのことを「私だけのものじゃなかった」と思うところが印象的だった。いつの間にか表れてくる独占欲、所有欲のようなものを認識し、距離をおこうとするのは、彼女の年齢なりの処世術であるのだろう。また、ひとりでも立っていられることを自分に証明したいという気持ちにも思えて、好もしかった。
食事の描写が豊かで繊細。目の前の皿を、目をこらして見ているよう。
投稿元:
レビューを見る
ご飯の描写が多くて、美味しそうですごく幸せ。複雑な人間関係だけど共感できる部分もあったりして、飽きずに読めた気がする。