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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
消防士の誇り、責任感が渦巻いていた。
でも、つらい内容だった。消防士が誇り高く、命をかける程に、それを自分には関係ないと高みの見物をしている多数の人々の存在が、怖くなった。火事も怖い、人間も怖い、悪意で火事をおこす人間が尚更怖い。
まだまだシリーズは続くようで、まずは安心。
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クライマックスで夏美の取った行動は、彼女らしくなかった気がして、ちょっと複雑な気持ちになる。
結果オーライやったけど、自分だけではなく部下の命も危険に晒してるし、絆とか仲間意識で片付けられても「何だかなぁ」という気になる。
エンディングと後書きで、「これで終わりなんや…」と釈然としない気持ちだったのが、文庫版後書きで続きが読めるとわかったのが救いかな。
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夏美シリーズ3が楽しみに待った そして充分以上に伝わった。要所要所のマグネシウム爆破や地下街の火災の怖さが織り込まれ、まさか村田が死ぬとは、婚約者の柳が死ぬとは。犯人の佐竹夫人は許されない罪人だが心から憎めなかった。そこまで追い込んだ都知事に総務省に東京消防庁の罪は深いですが。ラストにむかって夏美の回と柳の回というわかりやすスリルが上がる展開になった 溝川とバディになった瞬間は忘れない溝川の本心が出て命をかけてやり切るのに感動する 夏美がもうダメだと諦めた時の荒木登場は痺れたよ。自分がダメになっても続く消防士がいるという=改めて感謝しかないので
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銀座第一消防署の消防士・神谷夏美に非常招集がかかった。午後六時半、クリスマスセールで賑わう新宿駅地下街が同時多発的に放火されたのだ。このままでは新宿駅が壊滅の危機に。万策尽きた夏美たちは…。(e-honより)
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前作同様、時間経過と共に展開される必死の消火活動は非常にスリリング。但し、今回は期待以上の内容ではなかったという感想。消防士の内輪な話しだけでなく、一般市民の活動も期待してしまった。
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女性消防士・神谷夏美シリーズは、前2作が70年代のパニック映画へのオマージュなのに対し、この第3弾は新宿の喫茶店で打ち合わせの際、担当編集者の一言から生まれた作品とか。
「『大きな嘘』をつくためには『細部をリアル』にしなければならない」との著者のこだわりが遺憾なく発揮され、新宿地下街がリアルに描かれている。
現代ものではネット関連が必須であり、本書でも犯行のきっかけはグループLINE。
複数犯による犯行で、地下街のあちこちで出火し、地元消防署のみでは手が足りず、夏美が所属するギンイチも出動に。
地下街ゆえの凄まじい火災状況に、前作まで活躍していた消防士たちが次々と犠牲になる事態に。
シリーズものゆえに、主人公は最後まで生き延びるだろうとは思うが、火災現場の迫力満点の描写に息もつかせず頁を繰るのみ。
犯人たちの犯行動機は、純粋な不満、社会への憎悪とあり、現代社会を象徴する犯罪といえる。
最初はエリート丸出しで反発しながらも、最後まで夏美とともに必死の行動をする滑川のキャラがいい。
火災現場の最前線に立つ消防士たちの矜持が遺憾なく発揮されたこのシリーズ、次作もあるとかで楽しみに待ちたい。