紙の本
大河ドラマ
2024/01/01 05:35
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK大河ドラマには珍しく平安王朝文化を取り上げた回を解説。正に文化的背景を紹介されている。所縁の地や装束歌文化も解説。対談と漫画は蛇足的なものもある。人物紹介も多彩であり参考になる。
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大河ドラマ「光る君へ」の補助本として購入しました。最初にあるカラーの「紫式部人物相関図」を見ながらドラマを見ています。道長の子供たち、兄貴の道隆の子供たち、紫式部の家族、天皇たちが色別になっているので分かりやすい。
巻頭対談:ドラマの時代考証もしている古代史が専門の倉本一宏氏と作家の澤田瞳子氏
以下を歴史の先生方が解説しています。専門家の目で最新研究も紹介しています。
1.紫式部の生涯 黒須友里江
2.藤原道長の生涯 新井重行
3.クローズアップ人物伝 父・藤原為時、藤原実資、中宮定子・彰子、清少納言
4.その他の人物列伝」紫式部の家族、宮中の公家、宮中の女性、天皇・皇族、僧侶・文化人
5.平安貴族の日常生活 衣食住、婚姻事情、一日の過ごし方
6.紫式部と源氏物語 最新研究
・フェミニズムの視点から源氏物語を読む(服部早苗)
・紫式部の時代の和歌の力
・”源氏将軍”徳川家と源氏物語を巡る政治学
漫画:「噂のふたり」関根尚 紫式部と道長の関係を和歌をおりこみあれこれめぐらせています。
最後に紫式部と道長の年表。上段に紫式部、下段に道長となっていて対比できるのがいい。
2024.1.5第1刷 購入
「光る君へ」サイト 倉本氏インタビュー
紫式部や藤原道長が生きたのは平和な平安時代
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/py8Mx33YWD/
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大河ドラマ『光る君へ』は観ていないのですが、『NHK短歌』で2024年度の第二週俵万智さんの回で『光る君へ』とのコラボがあるということだったので、勉強しておこうと思って読んだ二冊目。
一冊目の『眠れないほどおもしろい紫式部日記』と前半はほぼ同じことが書かれていました。
紫式部は藤原の為時の娘として生まれ「男だったらよかったのに」といわれるほど漢学がよくできました。
20歳程年上の藤原宣孝と28歳くらいで結婚。
娘、賢子が生まれるも夫宣孝を20代で失います。
中宮彰子への出仕。
彰子は定子の次に一条天皇の后となり皇子を出産。
彰子は藤原道長の娘であり12歳で入内させられ、道長は天皇の外祖父として摂政に任じられる(一年程)。
道長の三女威子が後一条天皇に入内し、立后して中宮となる。
「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしとおもへば」
また、清少納言と紫式部は面識はなかった。
父の清原元輔は三十六歌仙の一人。
三人の夫がいた。
一条天皇の中宮定子に仕えた。
道長や彰子にとって定子はライバル関係にあったが『枕草子』には道長のことが好意的に記されている。
「第四部 紫式部をめぐる王朝国家の人物群像」
これは、前に読んだ本には載っていなかったので役立ちそうでした。
紫式部の家族・宮中の公家・宮中の女性・天皇・皇族・僧侶・文化人など43人が載っています。
『NHK短歌』ではまずゲストに藤原道綱母役の女優さんが出演されるので手元に置いて観ようと思います。