紙の本
細かい伏線
2024/04/15 13:01
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
なるほどなあ、って感じの伏線回収だった。
細かいところに伏線を張ってあって、それをもとに推理してねって。
ホームズとワトソン、二人で一人の作家さんってことか。
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トリック、動機は分かりましたが、作中でも触れられていたとおり、酒蔵の馬鹿息子がなぜそこに行ったのかがスッキリしない
のでスッキリしない
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403頁と言う長さを感じさせないくらい、すらすらと読める作品でした。つっかえるところがない。うまいなぁ。ただ私は推理力ゼロなので読者への挑戦状がそんなに響かない人間なのでした。でもトリックも動機も真相も全部「ミステリ」してて良かった。
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CL 2024.2.29-2024.3.2
読者が謎解きができるように、非常に丁寧に人物や背景、人間関係、状況が描かれる。
それが少し長すぎると感じなくもないけど、キッチリ謎解きができていて楽しめる。
従兄弟同士の探偵コンビがいい味出していて、シリーズ化されたら楽しそう。
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読者への挑戦状二段構えの本格ミステリ。謎の提示も魅力的で、ミステリ・フロンティアのレーベル20周年記念としてふさわしい1冊ですね。
伏線の振りまき方が巧みで大満足です。
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初めての作家さん。
なろう出身で98年生まれなのですね。
個人的に、主人公コンビがいとこ同士で共同執筆している推理小説家(エラリークイーンと同じ)という設定は面白かったです。
案山子の村という設定も面白かったですが、読後あまり案山子の印象は残りませんでした。
面白くないことはないのですが、トリックに重きを置いて読む派ではないからか、あまり主人公コンビに設定以上の魅力は感じず、終わり方も特に印象に残らなかったので、★3ではないけど★4でもない、そんな印象でした。
ただシリーズとなったらまた読みたいです。
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2024年3冊目。
フロンティア20周年記念書き下ろし。
伏線とかすごく綺麗に回収されていたし、一見クローズドサークルを思わせる設定も過疎地あるあるの集団心理もなかなか秀逸。とても好みなのだが、犯人の動機が少し弱いかなと感じてしまった。
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この方の前作も探偵が美形だったような…容姿のいい探偵はこんなもんなんぼあってもいいですからね!!
奇想天外などんでん返しはないが、読者にもフェアに証拠を提示してくれる。それでも私は犯人分からなかったけど。ちょっと長過ぎるきらいはあるが、久々の読者への挑戦は胸熱。
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そうそう、こういうの、こういうのでいいのよ〜と思わず言いたくなるような、いい意味で王道の作品。
世界観も素晴らしく、時系列で人物の動きを書き出したのも久しぶり。
忙しくて細切れで読まざるを得なかったけど、すぐに没入できる。
さらに、宵待村、旅路、理人、真舟、とひねってないのに地名も人名もなんかおしゃれ。
おそらくポイントは、旅路の存在で、田舎独自の慣習をうまく余所者の理人と真舟に教えてくれるところ。
読者もそれでより入っていきやすいというか、金田一とは明らかに異なるところかも。
会話のテンポもいいし、「なんかいいなあ」が集約された作品だった。
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直球の本格物。
案山子が多い村で起きた殺人事件を、旅行に来ていた共同作家でもある従兄が謎解きをする。
限界集落が舞台で、ゆる~いクローズドサークル設定で、多彩な村の人物描写も丁寧だし、語り口もスムーズ。
何よりうれしいのは”読者への挑戦”(しかも2回!)もあり、論理的な謎解きが楽しめる。
意外性には少し欠けるが、金田一的な設定ながら旅情も仄かにあり、楽しく読めた。
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クイーン好きの若手作家さんによる推理に特化した作品で、こういうのをもっと読みたい!と思わせてくれました。
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エラリー・クイーンに憧れる大学生作家の二人組が主人公の本格ミステリー。丁寧に、そして緻密に構成されたロジックや、「雪密室に見せかけたアリバイトリック」の仕掛けが本格ミステリー愛を表現しているように思えてすごく面白かった。読者への挑戦状が付いているのもテンションがあがった。
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お隣富山県出身の若い作者さん!
さすが雪の描写も良くって。
シリーズ1作目とのことなので、これからも応援します!
そうほんと、こういうのがいい。王道!
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念入りに組み立てられたザ・本格ミステリー! 案山子だらけの村でおきた不可能犯罪 #案山子の村の殺人
■あらすじ
大学生の二人組ミステリー作家である宇月と篠倉は、学友の誘いで埼玉の山中にあり案山子村に訪れた。そこは案山子が至る所に存在する村で、ここ最近ボウガンで案山子が破損されるなど、悪戯が問題になっていたのだ。村に泊まった作家コンビが翌朝起きると、村は豪雪で埋もれていた。そして殺人事件が発生してしまい…
■きっと読みたくなるレビュー
スタンダードかつ丁寧に組み立てられた本格ミステリーです。骨身に沁みるなぁ~、いい作品です。まだ20代の若手先生が、こんなにもまっすぐな本格を書いてくれるなんて嬉しい限り。日本のミステリー界も安泰ですね。構成やらセリフやら謎解きやらが、ホント教科書のような本格ミステリーでした。
特にメイントリックである不可能犯罪、そして何故こんなことになったのか?の二点は、かなり狡猾な仕掛けで唸りました。
主人公二人の推理パートがいいんです。ひとりが仮説をあげ、もうひとりが反証をあげる。さらに議論が深まるが、推論の根本から否定意見がでる。その後、別角度の視点で正答に導く際、以前の推理で否定した根拠によって補完されていく。さらにそこから犯行の全体背景が見えてきて…なんて、まさに謎解きミステリーの王道!
またこの二人は頭脳明晰ではあるけど決して傲慢ではなく、クールながらも情熱的。ミステリーに対する愛情が溢れ出ていて好感が持てるし、なによりお互いを尊重し合っているやり取りが可愛すぎなの。
新しいバディ探偵として今後の活躍に期待しちゃいます、ぜひぜひ先生には続編を書いてほしいです~
■ぜっさん推しポイント
国内ミステリーでスモールタウンを感じる作品は久しぶりに読んだ気がします。その町特有の文化や権力が背景にうごめき、人間関係に歪が生み出される。人間の恥ずかしい部分と傲慢さが赤裸々に映し出される部分が見え隠れし、閉鎖的で陰鬱な雰囲気が漂ってくるという。このスパイスが、作品をより良い世界観に導いてくれましたね。さて、事件にどう関連するのか… それは読んでのお楽しみ。
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エラリー・クイーンが好きだという主人公は作者自身の名前だし、自身をモデルにしているのかもしれない。同じくクイーン好きの有栖川有栖氏の作風に似ているところもある。(謎解きでいろんな可能性を潰していくのが会話形式のところとか。)細かい描写にもちゃんと意味があり伏線となっていて、流して読むのはもったいない。しっかり読み込むタイプのフーダニットミステリーだった。