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アガサ・クリスティー とらえどころのないミステリの女王 みんなのレビュー
- ルーシー・ワースリー (著), 大友 香奈子 (訳)
- 税込価格:3,520円(32pt)
- 出版社:原書房
- 発売日:2023/12/19
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紙の本
どうやら彼女はポアロのことがあまり好きではなかったようだ
2024/06/03 09:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「オリエント急行の殺人」「アクロイド殺し」の作者でエルキュール・ポアロやミス・マープルの生みの親である彼女の評伝、私はポアロが好きだったが、どうやら彼女はポアロのことがあまり好きではなかったようだ(それに相棒のヘイスティングスのことは我慢ならないうすのろなので途中から退場させたらしい)、彼女の作品に毒殺が多いのは(探偵小説66作中41作)第1次世界大戦中の病院勤務が関係していることや豪邸が登場するのは彼女自身が家に対しての執着が半端ではなかったということは初耳だった、そして興味があったのは、あの失踪事件、「浮気をされた腹いせに夫に殺人容疑をかけた」「本を売るための狂言だ」と散々に当時は叩かれたようだが(今でのそう思っている人もいるという)、家庭内のトラブルで心身が衰弱していたことは確かなようだ
紙の本
アガサは自分のことを「探偵小説のなかなかよい作家」と言った
2024/05/21 15:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーといえば、
聖書やシェイクスピアについで世界で最も読まれている作家で
「ミステリの女王」と称されることは多くの人に知られている。
100冊近いその作品の中でも、
映画化されたりテレビドラマ化されたりした作品も多くあって、
アガサの愛読者は今でも絶えることはない。
そんな彼女だが、どんな人生を歩んできた人物だろう。
この『アガサ・クリスティー』はルーシー・ワースリーが2022年に発表した評伝で、
アガサが亡くなって50年近くになるが、
こうして今でもアガサの魅力の正体を解読しようとする試みがなされているのは、
やはりアガサに魅力があるからだろう。
しかも、この評伝は労作で、巻末にある「索引」と「出典」の夥しい数を見れば、
この評伝の誠意を感じることができる。
アガサ・クリスティーは1890年9月15日に生れ、1976年1月12日に85歳で亡くなっている。
最初の作品が『スタイルズ荘の怪事件』で、アガサ30歳の時。
そこから半世紀以上、彼女は書き続けることになる。
ただ決してその人生は順調だったわけではない。
著者はこう書く。
「個人的に困難なときが、芸術家アガサ・クリスティーの創作のときだった」と。
この評伝の中でもたびたび書かれている1926年の「謎の失踪事件」。
このあと、夫と離婚、そしてのちに10歳以上年下の考古学者と再婚している。
著者はアガサが暮らしたいくつかの家と彼女の家庭生活をキーにして
丁寧にアガサの人生を辿っていく。
アガサの生み出したミステリの舞台裏もちりばめながら。
アガサ・クリスティーのファンには欠かせない一冊の誕生だ。
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