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紙の本
言葉は浮いてはならない
2024/02/02 07:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「現代詩の長女」とも呼ばれる詩人茨木のり子さんには
すでに『茨木のり子集 言の葉』という全3冊にまとめられたエッセイ集がある。
それらの中からと、そこに収められいない、言葉についてのエッセイをまとめたのが
この『言の葉さやげ』である。
書名にある「さやげ」は「広辞苑」では「さやぐ」という動詞として出ている。
意味は「ざわざわと音がする。ざわめく」で、
この本の「あとがき」でこの言葉を『古事記』のなかの唄、
「木の葉さやぎぬ 風吹かむとす」から採ったと記されている。
ただ、茨木さんは長い間「木の葉」を「言の葉」だと思い込んでいたようだ。
「さやげ」は、その「さやぐ」の命令形ではなく、
「さやげよ」という願望形のつもりと記していて、
茨木さんの言葉に対しての祈りのようなものを感じる。
この本では2つの章に分かれていて、前半の章では「言葉」全般について、
後半の章では「詩」と谷川俊太郎や井伏鱒二、金子光晴といった「詩人」についての
エッセイが収められている。
前半の章の中に「美しい言葉とは」と題されたエッセイがあって、
これはどうしても書き留めておきたい、こんな文章が綴られている。
「政治家の言う「小骨一本抜かない」「衿を正す」などは、なんらの実体も感じさせない点で下の下である。
言葉は浮いてはならないのだ。」
この文章が書かれたのは1979年。
だとしたら、政治家というのはいつの時代であっても
浮いた言葉を使う人たちだと、ただ吐息がでて、「さやぐ」こともない。
紙の本
言葉を大切にする。
2024/02/10 12:01
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉を大切に使おうと改めて思わせてもらいました。
襟を正して言葉を使うのが面倒になる時もあったけれど、あきらめてはだめですね、
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