プロが関わる怪談
2024/04/19 11:30
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの設計士の先生の怪談が収録されているなら読まねばなるまい。
設計士の先生の他にいわく付きの仕事を引き受けていた元建築事務所の桧原氏の話も怖い。
プロが関わった怪談の恐ろしさは格別。
柱に纏わる怪談には寒気が。
そして幽霊アパートのエピソード…語り手(呪われた家系の出)が異様に冷静なのがかえって恐怖が増幅される。
あの不動産屋、かなり場に毒されているような…こういう人は今後どうなるのか。
怖い。
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長い実話怪談も好きだ。
今回興味惹かれたのは『デザイナーズマンション』『黒汁』『訳ありの家』『石頭の土地』『山神』『新築物件』『三周目の事故物件』『あとがき』
特に『石頭の土地』はお地蔵さんの頭だけがたくさん並んでいる。石って怖いなと昔から思っていてそれは命があるものな気がするからかも。お地蔵さまも元は石なわけでそれがワタシには畏怖につながるなと思った。『新築物件』はホラー小説の『近畿地方のある場所について』と同じにおいがしてる。柿って共通項。あちらは小説だけども。全てが創作じゃないとしたら同じ発生源があるかも。『三周目の事故物件』はめっちゃ面白かった!たとえ不謹慎だとしてもワタシは実話怪談を面白がりたい。お金がないからどこでもいいから住むのはやばい物件があるってこと。主人公の川嶋さんは怖すぎて麻痺してるんやと思う。肉片とか絶対ありえないところから覗かれるとか。場所が悪いとしても穢は早々簡単に落ちない気がする。『あとがき』の山の神様のはなしもとても好きでした。
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なんというか…
本当に人って呪われて死ぬんだな…とか。
幽霊とかそういう目に見えない念で、人を殺せるんだな…とか。
本当に沢山、人が亡くなってるお話が多くて…途中から、レベチな怨霊のオンパレードで正しく生きようと思いました。
たとえば…
「行ってはいけない」とか「曰くがあります」とか。
何か祀られていたり、念を残してしまっている場所(事故物件とか)や空間は、本当にリスペクトがあったとしても、そんなの相手には伝わらないかも知れないし。
そもそも、その相手が別にリスペクトしてくれとか言ってないし…、来た時点でアウト的に最悪、命が獲られる可能性が大いにあるので。
読んで聴く以外の接触は改めて止めておこうという気持ちを強く持てました。