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投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
評伝というのは、下手をすると本人の一人語りに終わってしまうのだけれど、この評伝は、そうした贔屓の引き倒しに陥っていない。しっかりと周辺各位への取材を欠かさず、何が小田和正をしてこんな高齢まで第一線での活動を続けさせるのだろうか、という我々の疑問に応えようとする。答が出ているわけではない。しかし、四人時代のオフコースからのファンの一人として言わせてもらうと、ここまでその問いに誠実に向き合った本はなかったし、そうでなければ小田和正の承諾は得られなかっただろう。ある程度頑張るだろうとは思っていたけれど、七十歳を過ぎての活躍は嬉しい誤算。この評伝に新たな一頁を加えられたら、それほど嬉しいことはない。まあ、ファンの欲目があるとしても、労作であり、読めばそれが報われることは間違いない。
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【あの頃の時代へ連れてゆく、76年の音楽人生の記録】今年8月国内アーティスト最年長アリーナツアーを75歳10カ月で更新。オフコース時代から数々の名曲を生み出したその半生に迫る。
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鈴木康博と袂を分って以後、二人で会ったことはない、という事実にビックリ。また、小田さんによる名曲のいくつかが彼と過ごした時間や二人の関係性をモチーフにしたものであろうことも新鮮でした。これまで単に美しい旋律に添えられていた”女々しい”歌詞としてしか認識していなかったものが、当時の出来事や背景を知ることで、そういうことだったのか、、と。
小田さんが歳を重ねて、変っていったことと変わらないこと。50代、還暦を超えてもなお、人々に求められる作品を作り続けるパワーに圧倒されます。
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大作だ。600ページを超える。人一人の歴史はやはりこれくらいは必要なのだ。
初めて知ったことがいくつか。鈴木とともに栄光を落ちていた。そうなのか。親近感。。
しかしオフコースからの鈴木の脱退からもう40年。再結成して欲しかった。
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中学生の時からの筋金入りのファンである。5人時代の最後のコンサートにも行けたし、4人になってからのオフコースも大好きだった。だが、ソロになってからの小田さんには違和感を覚えていた。「クリスマスの約束」を見て、その神歌声に感嘆しつつも、なぜか昔ほど心が震えなかった。あれほどこだわっていた“オフコース”を簡単に捨て去ったように思えた。
この本ほど、小田和正の人生を掘り下げているものはなく、これ以上のものはまたとは出ないだろう。長年のファンなので、知っているエピソードも多かったが、家系も含めここまで生い立ちを綴らせるとは。
だが、私がこの本を購入した理由はただ一つ。
4人時代のオフコースが解散した原因を知りたかった。
小田さんは稀有なアーティストであるが、天才肌の人ではない。また性格もそれにありがちな「俺が俺が」では決してない。かと言って、圧倒的なエネルギーで周囲の人をまとめ上げるほどタフなチームリーダーでもない。むしろ気を遣い過ぎて疲弊する。
(とは言っても、小田さんは大の“仲間”好きでもある。それが後の“クリスマスの約束”でのアーティストたちとのつながりに発展するのである。しかしそれは部活的な仲間意識であり、利害関係を伴わないことが前提ではなかろうか)きっと仲間たちは、彼がどんなことを考えているのか、思いを巡らせながら、その魅力に付き従うのだろう。小田和正は、ひたすらに考え続け、歩き続ける職人型の人なのだ。不思議なことだが、“天賦の才”の持ち主なのに、彼は自分が“必要とされているか?”いつも懐疑的で、自信がない。なのに努力しても及ばない人の屈折した気持ちが分からない。これが『実質上の解散』となるヤスさん脱退につながる。
ただ彼の名曲が、自分を決して過大評価しない、繊細な感受性の賜物であるのも事実。
この本のタイトルどおり、風のような人である。
さて4人オフコースの解散の理由であるが、よく云えば音楽性の違い、平たく云えばコミュニケーション不足。後者の表現を採用するなら、原因は小田さんの自信のなさだと思う。皆、「俺についてこい!」と言ってほしかったのではなかろうか。
この本は、登場人物の誰にも肩入れすることなく、元メンバーはもちろん、あらゆる人たちの証言を織り込み、客観的にまとめ上げている。
寂しいが、手に取るように納得することが出来た。
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小田和正の76年の音楽人生を振り返る伝記。生い立ちから高校時代、オフコース結成、ヒット曲、やっさん脱退、解散、それ以後。
小田和正やオフコースについて多くの人にインタビューした力作。600頁超えだが、作曲法とか楽器のマスター法のような方法論に全く触れてないのが殘念。プラスプライベートにも触れてくれたら完璧
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オフコースのいや、小田和正の集大成の書。
何年もの月日をかけてあらゆる人のインタビューも紹介されていて小田さんファンには嬉しい一冊。
中でも、大間ジロー、清水仁、松尾一彦のインタヴューとヤッサンも今も現役で活動していると知って嬉しかったし、初期のメンバーの地主氏も建築家として事務所を構えてるとか(共に75歳!)
解散に至った経緯とかやっさんの気持ちもなんとなく理解できた。けど、やっさんとも3人とも解散後、一回も会ってないってのがすこし淋しいね。決して円満な解散ではなかった。音楽性の違い。当時の社長が変わってシステムががらりと変わり小田さんはあまり事務所に来なくなり(当時の社長に自分がいたらやりにくいだろうと気を使って)圧倒的にコミュニケーションが足りてなかった。と。
今になればわかることだけど、仕方ないよね。
5人になってヒット飛ばした功績は武藤敏史氏の手腕が大きかったみたい。
小田さんはお母さん似だね。(写真が幼稚園の頃の、めっちゃ可愛い)
お母さんがよく働くし人格者だったよう。
この本よんだら無性にまた小田さんの歌が聴きたくなった。
”クリスマスの約束”もまた見返したい。(特に初期の)
小田さんのライブにも行きたい。(抽選がなかなか当たらないんだよね)
とくかく元気でいて欲しい。
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小田和正のファンではないが、吉田拓郎の盟友なので読んでみたが私の音楽シーンが蘇って大変面白かった。
昔はやはり女々しい感じがあって少し距離を置いていたが、今は好んで聴くようにもなった。
オフコース解散の真相と小田和正の辿ってきた道が理解できた。
吉田拓郎同様に引退が近いかもしれないが、もう少し頑張ってもらいましょう。
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小田和正さんの生い立ちから高校生時代、オフコースの結成、鈴木康博さんとの2人オフコース、5人オフコース、鈴木康博さんの脱退、オフコース解散、ソロ活動、そして2023年のツアーまで、小田和正さんとオフコースについて関わった人たちにインタビューした内容を中心にまとめられた小田和正ファン、オフコースファンにはたまらない一冊。600ページにわたる大作。作家の川上弘美さんがオフコースの初期のことを書いているのも面白い。鈴木康博さんが脱退した理由もわかるような気がする。
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長え!!!!
要らない小ちゃいエピソードとか筆者の意見とか、全く要らねえ!!
段々、私の取材力凄いでしょ? こんな事まで知ってるのよ、こんなコメント取ったのよ、という筆者の自己満をひしひしと感じて嫌悪感すら抱いた。
半分の量だったら★5だったかもしれんけど、本当に気持ち悪い。