紙の本
16章16人の人が書いています
2024/01/17 09:03
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通の新書サイズの本に16章16人の文章が載っていて、全体の統一感はなくひとつひとつの章ごとに完結しています。もともと雑誌の記事・文章を改訂して載せているのがほとんどで、多様な記事が読めます。それぞれ、そうなんだ、と思う内容も多くて読みやすかった。
紙の本
今どきの若い奴ということばはピラミッドにも見える
2023/12/22 20:54
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投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、パラサイトシングルということばを広めた方が編集した著書であり、第3章を執筆している。Z世代と呼ばれている層の現状、その背景や行動原理を研究者やノンフィクション作家が各々の角度から論及している。全体のバランスが取られているかといえばそうでもなさそうである。「VOICE」という雑誌に掲載され、一部は書き下ろしを加えて新書化されたものである。高度経済成長を経て、経済基盤が確立された世代、一億総中流といわれた世代と異なり、少子高齢化の進展、バブル崩壊後の経済成長が止まった30年余りと時代が違うといえばそのとおりであろう。企業と労働組合に守られた世代ではなく、長期的な投資もされず、自己責任だけが一人歩きしてきた。インターネットがある時代に生まれてきた世代でもある。その分かったようなところを満載したといえる。目次を見ると、
まえがき
第1章 Z世代はなぜ「イミ(意味)消費」に向かうのか?
第2章 世代間対立に潜む「正義の独善」
第3章 マッチングアプリと恋愛コスパ主義
第4章 「みなまで言うな」は通じない
第5章 認められたいけど目立ちたくないー複雑な承認欲求の謎
第6章 「無敵の人」を生まないためにできること
第7章 政府公表「自殺者数減少」は真実か
第8章 差別と偏見に苦しむヤングケアラー
第9章 若手社員が辞めない職場とは
第10章 「若者の本離れ」というウソ
第11章 「言葉の転換期」で格闘する若者たち
第12章 韓国人男性に惹かれる日本人女性
第13章 カラダを売らざるをえないZ世代
第14章 「推し」が出るならテレビを観る
第15章 「古見さんは、コミュ症です。」に見る、イベント化した日常世界
第16章 地域間格差と若者の希望
となっている。
以上のように展開される。このすべてが読み応えがあるとはいいにくい。しかし、あちらこちらで考えさせる。自殺者が3万人台から減少したというが本当だろうか。ヤングケアラーが知られてきたが、本当の姿はどうだろう。誰もが簡単に会社を辞めているのだろうか。本離れというが昔はどうだったのであろうか。そのテーマごとに考えるヒントが出てくる。一読してほしい本である。
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デジタル時代の若者に焦点を当てたこの書籍は、Z世代の独特な価値観や生き方を興味深く解説していました。推し活動や消費行動など、彼らの日常から日本の将来を考察する点が特に面白かったです。
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まぁ普通かな。
35歳の自分がいわゆるゆとり世代における最初の世代とは知らなかった。ロスジェネ世代、草食系世代、ゆとり世代、Z世代。次の世代はなんと呼ばれるのだろう。
今年起こった狛江の事件や銀座の事件なども書かれていてタイムリーな本と感じた。
歌舞伎町の立ちんぼやら以前は考えられなかった現象が次々に起こっている。若い世代と呼ばれる世代の実情を垣間見ることができたのは収穫。
毎日職場で12歳から18歳の生徒を教える立場上こういった本に目を通すのは有意義だと感じる。
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多岐にわたって若者(本書ではZ世代)の実態をまとめた本。団塊、バブル世代は経済成長を実感した世代であるため、冒険心が強い。一方、生まれたときから不況を経験するゆとり、Z世代は、上記の世代と異なり、チャレンジ精神はさほど強くなく、保守的な傾向という指摘は、世代間の思考を読み取るのに重要なポイントである。また、このような世代間の違いから、漫画等の娯楽の描写が変化することも面白い。本書によると、Z世代は他者とのつながりを重視するという。
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<目次>
第1章 Z世代はなぜ「イミ(意味)消費」に向かうのか?ー牛窪恵
第2章 世代間対立に潜む「正義の独善」ー萱野稔人
第3章 マッチングアプリと恋愛コスパ主義ー山田昌弘
第4章 「みなまで言うな」は通じないー山口航
第5章 認められたいけど目立ちたくない~複雑な承認欲求の謎ー金間大介
第6章 「無敵の人」を生まないためにできることー阿部真大
第7章 政府公表「自殺者減少」は真実かー末木新
第8章 差別と偏見に苦しむヤングケアラーー濱島淑恵
第9章 若手社員が辞めない職場とはー古屋星斗
第10章 「若者の本離れ」というウソー飯田一史
第11章 「言葉の転換期」で格闘するわかものたちーひきたよしあき
第12章 韓国人男性に惹かれる日本人女性ー安宿緑
第13章 カラダを売らざるをえないZ世代ー中村淳彦
第14章 「推し」が出るならテレビを観るー道満綾香
第15章 『古見さんは、コミュ症です。』に見る、イベント化した日常世界ー谷川嘉浩
第16章 地域間格差と若者の希望ー轡田竜蔵
<内容>
若手社会学者による、現代のZ世代を中心とする「若者」の行動を分析した論集。やや短いので、飲み込みにくい者も。自分の学校の生徒を思い出しながら読んでいた。やや納得…。
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どの章もそんなに面白くはなかった。今時の若者はこういう特徴がありますよ~ってのをかいつまんで書いてあるだけだった。
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16の視点、切り口から今の若者を分析した一冊。
違った視点で捉えることで考え方の幅が広がった。
どの執筆者の方も批判的ではなく建設的な論調だったので、読んでいて気持ち良かった。
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Z世代の恋愛、仕事感、仲間関係、推しなどを様々な著者の視点から解説
ネットやSNSを通じてゆるくつながる人間関係
タイパなどで、オチや結末を知ることで無駄なことを省く
今の若者は本を読まなくなったというけど、昔から変わらない
かっては私も若者だったし、時間が経てば老害になるかもしれない。
いつの時代もこれからの時代を作るのは若者だし、かって若者だった自分たちもなんだかんだで存在してると思えば、時代も彼らに合わせて最適化されていくのだろうと思う。
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人によって内容の質にバラつきがある。現代の日本の問題は一通り網羅されているので、気になった章に関連する書籍を読んだり勉強したりする入門にはちょうどいいかも。
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とても面白かった。
しかしセックス中に身体中に痣ができるほど痛めつけられても日本人よりも韓国人男性が好きという女性が、韓流にのめり込む今どきの若者のリアルとして取り上げられていることにものすごい違和感と嫌悪感。
あまりにもバカにし過ぎ。
他にもタイトル無視のようなただ政治状況を批判するだけの項目もあり、その点は無駄だったのでこの評価。
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行動より前にリスクを考える。
年金は、現役世代から高齢世代への所得移転=解決方法は、元気な高齢者に負担側に回ってもらうこと。
自然な出会いが減少し、未婚率、交際が減少。
企業内結婚の推奨が減った。結婚退職が減って未婚女性が車内に減った。正社員の長時間労働と非正規の増加で、時間がなくなった。社員旅行、社内イベントの減少。
マッチングアプリによる出会いの増加=特徴は、社会的評価による格差が生まれる。もっといい人がいるかもしれないシンドロームと、がっかり効果。
説明責任を求めるなら、説明させる責任も必要。
認められたいけど目立ちたくない複雑な承認欲求。
身近な人からの承認欲求が強い。
競争と努力の時代=昭和の時代=努力と結果の関連性が強い、質よりも、努力の重要性が高い。
平成の時代=努力を人に見せるのはダサい=クールがかっこいい
z世代=クールなフリをするのは、かっこつけているだけでむしろかっこよくない。素のまま。大勢の前で褒められるのは苦手。
いい子が多い=意識高い系と思われたくない、横並び気質。
現役選手に憧れる。失敗もさらけだすほうがいい。
ジョーカー=社会的に失うものがないゆえに無敵。永山事件の原罪性は無敵の人を生み出した社会にある。現在の凶悪犯の増加と同じ構造。
自殺者減少は真実か。自殺は減っているが、原因不明の志望が増えている。明らかに自殺とわからなければ、自殺者ではなく原因不明とする。自殺と認定したときの訴訟リスクを考えて。
ヤングケアラーの範囲はどこまでか。言葉だけが独り歩きしている状態。
労働時間が減少し、有給取得率は上昇。待遇には満足だが、将来には不安。居心地はいいが社外に通用するだろうか、という不安。離職率が高いのは、きつい職場と緩い職場。U字現象。OffJTが減少。ながらOJTの増加。教育に対する余裕のなさ。時間が少なくなって、職場での伝達が少ない。
本を読まなくなった、は真実か。
ゲームや携帯に代替されたのは本よりも雑誌。毎号雑誌を買えば、本屋にも足が向く。レンタルも返すときには他のものも目に入る。スマホで完結すると、目的以外のものは目に入らない。書籍と雑誌、読む量と買う量、を区別して考察すべき。
大人でも、本を読む、といえるレベル(月7冊以上)は3%。ほとんどは月1~2冊。
学生はオフィシャルの文章はうまい。お手本がたくさんある。私的な文章は書けなくなった。
AIに対する質問力を養う。CHATGPTと格闘する。
ビートメイキング文をつくる。サラダ記念日をAIに読ませて新しい歌を作る。
韓国人男性に惹かれる日本人女性。韓国人男性はけた違いにやさしくかっこいい。
韓国人女性は、自国の男性と結婚したくない人が増えている。韓国の恋愛観では、女性は旧態依然とした姿が求められる。4B4T運動。その結果、超低出生率0.78が現れた。
Z世代、若い女性の貧困。
非正規化が進む。歌舞伎町浄化作戦で風俗店がなくなった=セーフティネットがなくなった。有利子奨学金が増えた。その結果、ホストや過剰な推し活にはまる。Z世代による売春が常態化。強盗や街娼になる。
東京に憧れない若者たち。しかし地方暮らしの若者は減っている。総合的にみて住んでいるところに満足=住めば都。地方の田舎でも地域満足度は高い。Uターン者のほうが講堂が積極的で満足度が高い。
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短編がつながっていて、薄い情報が多かった印象。自殺人数の統計が下がっているのは知っていたが、そんなからくりがあったのかと学ぶべきところもあった。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10275717
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地方のそれなりの都市は、生活しやすいが、国立大学を卒業すると県庁や地方銀行以外の大企業は少ない。やはり、外に出ないと大企業はない。