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1話目読んだ時、面白いけどこれ全部読めるかな?って正直思った。2話目読んでからはゾクゾク感が感染ったみたいに怖さがクセになってた。
かと思えば優しい結末もあったりで、感情を振り回されてるのが読んでて楽しかった。
あー面白かった。
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コロナ禍に作られた短編集。
好みによるかなぁ。作品中で特に繋がりがあるわけでは無い。一つ一つのストーリーが独立してる。ホラーだったりファンタジーだったり。次は何どんなストーリーだろうっていうワクワクは毎回。ただ、全体読了後の満足感がちょっと無かったので⭐︎3。でも、読みやすくてあっという間に読了でした。
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タイトルの造語「ツミデミック」
上手い!さすが大阪人笑
装丁も凝った作りですよ〜♪
真っ赤な背景に菊。カバー外すとまたまた真っ赤!
GOLDで罪のロゴ…オシャレです‹‹\(´ω` )/››
コロナ禍での罪…6つの短編。
「違う羽の鳥」
夜の繁華街で居酒屋の客引きをする青年と客となった派手な女性。2人の会話は過去の思い出に繋がるのだが…
「ロマンス」
コロナで家族の生活形態が変わっていく…
‥‥この人は、わたしが楽をしたら自分が損をするとでも思ってるんだろうか…
この家庭崩壊リアルすぎてヤバいです(゚-゚*;)
「憐光」
そうだ、あたし、死んでた。
軽い感じで始まる幽霊となった15年前に死んだ少女の話。偶然見かけた親友について行くと、何故か担任だった男性教師と連れ立って少女の家へ…
「特別縁故者」
職を無くした父親は肩身の狭い思いで手抜きだらけの家事、育児…ある日子供が知らない爺さんと仲良くなり、貰ったのは何と旧一万円札!思わぬ方に話が進み最後にはちょっと泣ける!
「祝福の歌」
高校生の娘が妊娠!近くに住む母親が認知症⁇
その母親の隣人が不気味すぎ⁈父親のオレは毎晩悪夢にうなされて…って不穏なのにラストまた泣かされるってこれなに?笑
「さざなみドライブ」
爽やかなタイトル♪サイトで知り合った5人の集団自殺のお話です(゚-゚*;)死に仲間の条件は…パンデミックに人生を壊された人…ラストは予想外。
もうどの話も予想外のラストです(゚-゚*;)(;*゚-゚)
予想しながら読んでないですけど笑
そうくるか!!の連続です。
どんでん返しじゃなくて…見ていた絵を透かしてみたら違う絵に見えたわ?違うなぁ…上手く言えない。
短編としての仕上がりが凄い!
一穂ミチ完全読破のファンだから評価甘し!!
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「スモールワールド」から気になる作家さんの今作品は、コロナ禍中でみたそれぞれの犯罪⁈という6つの短編集。
独特の世界観で、ぐさぐさっと突き刺してくるのに嫌な感じはなく読みやすい。
コロナ禍で、心も壊れて気持ちも荒んで…という気持ちわからないでもない。
誰かがこうなってたかもしれない…などと感じてしまうほど。
「違う羽の鳥」〜夜の街で客引きのバイト中、話しかけてきた大阪弁の女。死んだはずの同級生を名乗るこいつは誰⁇
「ロマンス」〜イケメンのデリバリー配達員に会いたいが為に何度も注文するのにうちには来ない…
いつか、いつか…と。
「憐光」〜幽霊なんだ、私。なんで死んだのか思い出しても、もう怒りも恨みもない。
「特別縁故者」〜調理師の職を失った俺は、息子が近隣の老人から貰ったという万札を見て訪れ…。
「祝福の歌」〜高校生の娘が妊娠した…ということも気になりながら高齢の母の1人暮らしも気にしていた俺は、50歳の今になって母が実母でないことを知る。
「さざなみドライブ」〜集団自殺の呼びかけに集まった者たちの最後は…。
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コロナウイルス感染症のパンデミックがもたらした不幸に足掻く人たちを描く短編集。
◇
大学進学のため大阪から東京に出てきた優斗。だが第一志望校でなかったこともあって意欲がわかずに1年で中退。東京でならバイトで生活していけると思い、大阪にも帰らずに居酒屋の客引きをして暮らしている。
ところが折悪しく、コロナ感染が広がるなか客足は鈍る一方で、歩合制の優斗にはかなりキツイ状態だ。別のバイトを探そうかと思いつつ客引きしていたある夜のことだった。
道に立つ自分をじっと見つめる若い女がいることに、優斗は気がついた。関わり合いにならないよう目を逸らした優斗だったが、女の方から話しかけてきた。
聞けば女も大阪出身で、優斗のイントネーションが懐かしくて声をかけたという。
優斗の案内で居酒屋に入った女は優斗の業務終了時刻を尋ね、後で2人で飲み直そうと誘ってきた。戸惑いつつも優斗は誘いに応じることにしたのだった。
10時過ぎに店の外で落ち合って入ったカウンターバー。そこで聞いた女の素性に優斗は驚きを隠せなかった。
女が口にした井上なぎさという名も身の上も優斗の中学3年時に自殺した同級生と同じものだったからだ。しかも女の顔は、なぎさとは別人なのにである。 (第1話「違う羽の鳥」) 全6話。
* * * * *
第1話と第2話はホラー、第3話はオカルトサスペンス、第4話と第5話はヒューマンドラマ、第6話は群像サスペンスと、バラエティーに富んだ短編集でした。
また、すべてコロナ禍の社会を舞台としていながら、各話の登場人物たちの受けた影響やその大きさもさまざまで、とても楽しめます。
個人的に気に入ったのは第4話「特別縁故者」です。少し紹介しておきます。
主人公の恭一は調理師の資格を持っていて、ちょっとした割烹で修業した料理人でした。
働いていた店で親方の跡を継ぐのは自分だと思っていたのですが、途中で入ってきた親方の甥が跡継ぎに収まることになり、恭一はコロナ不況による人員整理で解雇されてしまいます。
後輩に取って代わられた理由が、料理人としての腕で及ばなかったからではなく、親方の縁故者でなかったからに過ぎないということが恭一を悔しがらせ、意欲を失わせる原因になりました。
失業後は妻の稼ぎだけでカツカツの生活なのですが、恭一はどうしても働く気になれずにいました。そんなある日のこと。
恭一は一人息子の隼から、近所の一軒家で独り暮らしのおじいさんと知り合いになったという話を聞きました。
詳しく尋ねると、遊んでいたスーパーボールが件の家に飛び込んだので取らせてもらったところ、ヤクルト 1000 をご馳走になりお礼に肩叩きをしてあげたということでした。
さらに隼が「おフダももらった」と言いつつ、常に持ち歩いている鳩サブレの空き缶から出した「おフダ」を見た恭一はことばを失います。それは「おフダ」などではなく、聖徳太子が描かれた旧1万円の「おサツ」だったからでした。
煙草代やパチンコ代にも事欠��恭一はうまく誤魔化して隼から「おサツ」を取り上げて使ってしまうのですが……。
☆料理あり、半グレ集団の叩きあり、借金苦あり、人情話あり。しかも着地点は好みにピッタリのお話でした。
もちろん好みは人それぞれ。他のサイコホラーやオカルトサスペンスもおもしろいので、おすすめです。
『光のとこにいてね』を読んだあとということでその軽さに少し物足りなさも感じますが、短編集のよさを存分に味わえる作品だったと思います。
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「光のとこにいてね」の一穂さんが犯罪小説?と訝りながら読むといやいや、非常に良い作品集でした。
どの話も良かったのですが、東京で客引きして糊口を凌ぐ若者が、故郷の死んだはずの同級生と会う怪談じみた「違う羽の鳥」、娘の妊娠やら母の隣人の姿の見えない赤ん坊やらといった事に短期間に振り回されるお父さんが主人公の「祝福の歌」、自分の子供が近所の独居爺さんに親切したところ旧一万円札を貰ったのをきっかけに、うまく取り入って「特別縁故者に、俺はなる」と心の中で宣言する元板前のお話「特別縁故者」が特に良かったです。
どれも新型コロナ感染症によって閉塞した感覚や、それによって人心がネガティブになり、犯罪や罪を犯してしまう気持ちの移ろいが自分事のように描写されていて、またそのように感じさせている文章の見事さに唸りっぱなしでした。
推理小説のようなどんでん返しもあり、そういった小説が好きな方にもおすすめです。
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コロナを機としたパンデミックに関する6つの短編集。
個人的には「燐光」が一番面白かったです。
全体的には面白いといえば面白いが、
直近一穂ミチさんの別の著書スモールワールズを読んでいたので、
それと比較すると、先の展開も予想の範疇に止まっており、全体的に印象が弱いと感じてしまいました。
ただし、本作は比較的結末が明るいものもあるので、
その時の気分によっては感想が変わるのかもしれません。
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タイトルが罪とパンデミック!
コロナ禍を舞台とした短編集。
ゾワッと恐怖を感じる話もあれば、じんわりする話も。
「ロマンス⭐︎」と、「特別縁故者」が個人的には好きかな。
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なんか怖かった〜
短編集だけど、次はどんな話だろう?
と気になって一気に読んだ。
コロナ化での鬱屈した雰囲気と
死が絡み合って、なんだか空恐ろしくて
読んだ後もなんだかズーンと気持ちが沈んだ。
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違う羽の鳥
謎が残る終わり方で、読み手によって結末が変化する。
感想を言い合うのに良さそう。
ロマンス
常人にはない思考、狂気を感じることができゾクゾクする。湊かなえ作品を思わせる。
憐光
ミステリーとファンタジー?要素が混ざっており、面白い。
犯行動機には驚いたが、犯人はわかりやすい。
特別縁故者
心が熱くなる。土曜の昼間にコーヒーを飲んでいる様な心地よさ
祝福の歌
子をもつ母の偉大さ、強さを感じる。
気分が落ち込んでいる時に読んでいたら、泣いていたかもしれない。
さざなみドライブ
絶望の淵に希望を見出す。
人間ダメだと思っても、ちょっとした出来事で考えが変わる。好転するまで行かずとも、ゆるゆると生き、新たな価値観を見出していく。
これが人生と言うのだろうか。
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コロナのパンデミックに関連した内容の短編集。
どれも色々考えさせられる含蓄のある内容。
後半の3つ【特別縁故者、祝福の歌、さざなみドライブ⠀】が読了感が清々しく良かった。
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読んだことない作家さんで
ほんわか女性が好む話を書く人
って思い込んでたから
ほー!こんなん書くんか!
という驚きがあった
ちょっとズレちゃったら
こんなことになるんかも…
って冷やしてくれる人がいっぱい出てくる
ほっこりするのもあるけど
大体の話がなかなか怖い
ホラー?ってのが1話あるけど
ホラー拒否の自分でも読めた
ホラーってわかんなかったんだ…
飽きずに読めたけど
人にオススメすることはなさそうなので
星は3つ
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新型コロナ渦中を過ごし、通り過ぎた真っ只中世代にドストライクの閉塞的物語の数々。後の時代の人達にはどう映るのかな。
最後に救いが見えるのはよきかな。
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コロナウイルスのパンデミックに翻弄された人々。どうなっていくのか先の見えない苛立ちが日常の壁となっていく。ホラーテイストありハートフルありと楽しめる短編集でした。
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一穂ミチさんは『光のとこにいてね』で知り、この度の小説を楽しみにしていました。
この2冊は全然雰囲気の違う内容でしたが、とても面白くお気に入りの作家さんになりました。
どの短編も読みやすく、怖かったり、ほわっとした終わり方をしていて良かったです。