電子書籍
「祝福の歌」
2024/01/24 16:16
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集で、一穂先生の世界観が一番感じられた小説でした。結婚20年余りの夫婦と妊娠した高校生の娘の家庭が舞台で、近くのマンションに住む独居の母親を訪問することで展開して行く人間関係が素敵な話でした。
紙の本
犯罪小説と
2024/01/13 10:44
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪小説と書いてある。
たしかに、そうか。
でも、どことなく笑える要素も含まれてたりする。
不思議な短編集。
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大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中にはなしかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗はーー「違う羽の鳥」 調理師の職を失った恭一は家に籠もりがちで、働く妻の態度も心なしか冷たい。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人からもらったという。隼からそれを奪い、たばこを買うのに使ってしまった恭一は、翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるがーー「特別縁故者」 先の見えない禍にのまれた人生は、思いもよらない場所に辿り着く。 稀代のストーリーテラーによる心揺さぶる全6話。
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6話からなるコロナ禍の犯罪をテーマとした短編集。どぎつい赤い表紙とテーマが犯罪と知って、一度はスルーしようかと思いながらも読んじゃいました。
そしてやはり一穂さん、『スモールワールズ』を彷彿とさせる、いろんなタイプのお話たち。不穏なものやゾワリとするものもあればほっこりするものもあり…一穂さんの短編は本当によくできていておもしろいですね。『特別縁故者』が一番好きでした。
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新型コロナウイルスのパンデミック下での犯罪=「ツミデミック」なのかー。なるほど!
6話の犯罪短編小説、どれもが不穏で少し怖くて…でもその中に人間味みたいなものも感じられる。
ちょっと不思議な読後感だった。
個人的には「特別縁故者」が一番良かった。
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パンデミックで今まで生きてきた事が当たり前ではなかったと気づいてしまった。ぞっとする話もあるけれど、どんでん返しもあったり、人情を感じる話もあって次はどんな話なんだろうと思いながら読めた。個人的には縁故者が好きだった。
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個人的に今本屋大賞に1番近いと思っている著者 の短編集。コロナをテーマは買うが、なんだか三面記事的な感じで、期待するところとは違うような気がします。
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パンデミック時の情勢をベースに、した6篇の犯罪小説短編集
その名は、ツミデミック(罪デミック?)
本屋大賞第3位『光のとこにいてね』とはまた違う、魅力的な作品でした。
パンデミック時の閉塞感、焦燥感
緊急事態宣言、ワクチン摂取、ネットでのバッシング、自粛警察(パトロール)、持続化給付金詐欺、マスク、消毒液騒動、医療従事者への対応 ‥etc.
ある意味、パニック状態に陥って、人間性を問われているような時期
そんな時に犯してしまった犯罪、
犯罪に至らないまでも、それに近い行為、
それでも前向きに生きて行こうとする人々を丁寧に拾い上げ、掬い上げ、一遍、又一遍と紡いでくれた作品だとおもいました。
個人的な、評価ですが・・・4篇目の『特別縁故者』は、面白く、5篇目の『祝福の歌』に心撃たれました。
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この作家さんは初めて。世にも奇妙な物語、みたいな感覚でするすると読めて面白かった。後味が悪いのと、感動系といろいろと混ざっているところも世にも奇妙な物語みがある。
個人的には「特別縁故者」が好きだったな。これが最後でも良かったかも。
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短編集。
自殺志願者が集って自殺を実行しようとする「さざなみドライブ」が良かった。
自殺実行日当日に知り合い、互いをHNで呼び合う仲なのに、互いの来し方を知ると湧いてくる感情。
死にたくなったことがないから分からないが、絶望の中にいても、同じく絶望している他人に感情移入するものなんだね。
最後の展開には驚いた。自殺者を止めたい人間が、紛れ込んでいたとは。志は凄いと思うが、間違って死んでしまったらどうするんだ笑
「特別縁故者」も好きな話だ。へえ、そういう制度(?)があるんだと思いながら読んでいたが、まあ、そんなうまく特別縁故者になれる訳がないよな。下心8割、残り2割は純粋な同情心で近づいてくる人間なんて、見分けるの難しいだろうな。私が金持ちの立場だったら、とりあえず近づいて来る人は全員金目当てだと思ってしまうだろう。
しかし、この話の金持ちの高齢者はちゃんと人間を見分けることができていて、最後は心温まる展開になる。
いずれの話もコロナウイルスに影響された人たちが出てくるが、決して辛い話ばかりではない。
本書のように世の中が明るい方向へ向かうことを願う。
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闇が深い
が、
もっと深くていい
中途半端に救いようのある話はいらない
お前は悪魔の使いか
と思わせるくらいの作品求む!
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イヤミス短編集
「特別縁故者」が一番よかった
最初は嫌なストーリーの流れで始まったが最後には心温まるお話に変わった
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パンデミックならぬツミデミック
2021年11月号から2023年7月号まで
コロナ禍に「小説宝石」掲載された短編 6編が時系列で並んでおり、ラストはずばり「パンデミックに人生を壊された人たち」の物語だった。
全編に不穏さがただよっており、早く読み進めたい気持ちにさせるので、あっという間に読了。
「祝福の歌」が非常にデリケートな内容で、しかも今まさに起こっている事態と関係していた点で衝撃的かつ印象深かった。
この短編集で、一穂ミチさんの新しい一面を知り、力のある作家さんだと再認識した。
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「罪 と パンデミック」
テーマの統一された短編集やアンソロジー小説は、なんとなく展開が読めてしまう。
だがこの作品は、同一のテーマは辿っていながらも予想を覆される瞬間が多くあり非常にワクワクしながら読むことができた。
特に「特別縁故者」が印象的だった。
犯罪小説ながら、「最悪」に辿り着かない作者の優しさに触れられる私好みの短編集だった。
あとサイケテリックな色使いの表紙が非常に可愛い。
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#ツミデミック
#一穂ミチ
23/11/22出版
https://amzn.to/3RaY2O3
●なぜ気になったか
『光のとこにいてね』を読んだあと、一穂ミチさんの作品は過去作含めひとまずすべて読んでみることに決めた。未読がたくさんありこれからが楽しみだが、新作はやはり早く読みたい
●読了感想
一穂さんの作品は、そんなはずないのにまるで経験したから知っているかのように表現されていると感じるところが多く引き込まれる。どの話も起きていることを近くで眺めているような感覚で楽しめた
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き