動物の病理解剖の結果
2024/01/10 13:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんず - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は、動物園の飼育動物として「ペンギンの胃癌、象の解体、リスザルと寄生虫、カンガルーの捕獲性筋疾患」が紹介されている他、
ペットの「犬や猫」、「異種ペットの同居」、「いわゆるエキゾチックアニマルといわれる部類の動物たち」が紹介されている。
中でも気をつけなければならないのが、ペットとして飼われている動物たちだ。
飼い主は愛情を持って可愛がっていても、気をつけなければならない”落とし穴”はいくつもある。
しかも動物たちは、自分が病気だということを隠そうとする”生まれ持った習性”があるため、よくよく気をつけていないと手遅れになることがある。
この書籍では、病理解剖云々...より、動物を扱うに当たって気をつけなければならない事を喚起している向きが強く感じられる。
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動物の死に真摯に向き合う→生の大切さを理解 過去を見る:獣医病理医 組織標本 病気の物語 顕微鏡:分化 人体≒宇宙 ペンギンも胃がん;長寿化 アフリカゾウの体内に潜る リスザルの連続死 カンガルー病 謎の遺体の正体 病理解剖してよかった 動物のおくりびと 意図せぬ虐待 危うい友情 娯楽にされる命 子どもを咬んだミーアキャット ミニやマイクロ ツシマヤマネコのロードキル 死を学ぶ子どもたち 病理解剖された動物たちは今も生きている 冥府の鬼手:鬼のように残酷に見える・患者を救いたい仏のような慈悲心
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動物の死を病理学の観点から分析する著者。
その観点で動物園、ペット、野生動物の死について実地の経験から考察する。この著者にしかできない観点が特徴だ。
まあ、でも言っていることはすごく常識的なもの。
読了20分
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著者は獣医病理医。
依頼があればどんな動物でも病理解剖、病理診断をするそう。
リスざる、ペンギン、猫、ハムスターなどなど。
個人の飼い主からの依頼も多いようで、その話も。
動物を飼うということが、どういうことなのかが
新しい視点から語られているように感じた。
家でペットを飼っている人におすすめ。
私は買っていないので、いまいち実体験を伴った感想は言えないのだが、最後のほうで触れられている、塾の子どもたちからの依頼については、良いと思った。
京都の塾で、子どもたちが有精卵から鶏を育てたが死んでしまい、解剖を依頼したというもの。
出張解剖で子どもたちといっしょに作業をした。
結果は、餌が不適切だったというもの。
ずっと小松菜を与えていたが、栄養不足で死んでしまった話。
科学は素晴らしい。
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動物を飼うことの責任を再確認させてもらいました。
「亡くなった動物とはもうこの世で触れ合うことはできないけれど、彼らはまだ生きている」
昨年、長男猫を亡くしたせいか
この言葉が心に沁みました。
動物を飼っている全ての人に読んでもらいたい
とても為になる本です。