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第10章で明言されているように「人生の意味の哲学については、少なくともその最も深い場所へ読者を直接誘うような入門書は存在しえない」ので、この本は 人生の意味(Meaning of lifeであれ meaning in lifeであれ)の哲学の入門書ではないし、私もそう思った。
ただ、11人の研究者によるそれぞれの観点による人生の意味哲学の概観はかなり勉強になったし、読書ガイドもあるのが素晴らしい。そういう意味ではある種の哲学の入門書であるとも言える。
強いて言えば、それぞれの章の文章量が倍ほどあったらより良かった気がするのだが、それによって執筆者と読書ガイドが減るのも勿体ないし、分厚くても手に取りづらいし。
人生の意味の答えやそれに手の届く最短経路はこの本にはないが、人生の意味に取り組むとはどういうことかが私にとって少し見えてきた気がした。良い本だった。
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最後の2章が良かった。
私の人生の意味は私にだけ与えられたもので、私にしか考えられない。
人生の意味の問いにおいて、我々はその問いを問う側ではなく、問われる側である。
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分析哲学というのを初めて知った。
哲学書にありがちな簡単な言葉ですむはずなのに難しい言葉を使うということがなく,平易に概念や定義を説明している。
読書案内から他の本も読んでみようと思った。