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信用するかどうかに関わらず(私は信用する、本当は論文を批判的に読まないとだけれどそこまではできないので)
今後の議論のテーブルに常にある本だ
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エビデンストマーケティングこそがただ一つの正しいマーケティング理論だ、とはしていない。ただ、通例として何となく通っているファクトを無視したセオリーについて冷静に検討している。信用したいセオリーを信じたいように信じて使う──ある意味では、マーケターも消費者同様「そこまで考えていない」のかもしれない。そもそもそのセオリーや仮定でいいのか? を時折見返して議論できるようでありたい。
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既存の論文を参考に、誤ったマーケティング施策と、その実際の効果について述べている書籍
また、この本と一緒に「RCT大全」も参照することをおすすめします
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テーマ自体は興味深いし、学びも多い。でも個人的にはしっくりこなかった。
一言で言うと、結論めいたものがなくてモヤる。
「自分の知っている当たり前は当たり前ではないかもしれない」をベースに世に知られたマーケティングフレームへの反証を行なっていくが、結局なところ、ケースバイケース・場合分けと使い分けが大事、と。
まあ、そりゃ、全てにおいてそうだよね。
一番のモヤりポイントは、
「既存顧客の育成よりも新規顧客の獲得を優先すべし」
を前提に話が進められるにも関わらず、その前提自体がイマイチ腑に落ちきらない点かも。
(一応「新規を優先しつつ既存も両立すべき」としながらも、以降の論調は「これは既存には効いても新規には効かないから、ダメである。」が続くような印象)
新規が重要な理由ー
①新規による売上がバカにならない点、②既存の育成が容易ではない点。
①→もちろん既存顧客の売上もバカにならない。6〜8割は既存顧客。
②→これは確かに!ただ、大きなブランドやターゲティング可能な市場を除くという注釈付き。
だったら場合分け・使い分けのケースについてページを割いた方が、実りあるように思う。
ここの納得感が置いていかれると、全て「新規獲得には有効じゃないよ」と言っているにすぎず、そんなんは知ってるよ(別にそのために用いているフレームじゃないよ)、と。
また本書における「新規/既存」が、ブランドに掛かるのか、カテゴリーに掛かるのか、あまりちゃんと使い分けされていないのも結構気になる。
素直に学びきれないのは、読解力の問題?これこそが思い込みに囚われた私のゼンメルワイス反射?
とにかく個人的にはやや、既存マーケティングフレームの否定ありきで主語を大きくしているような印象が残る読後感だった。
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受け入れられやすい理論や聞こえの良いストーリーに惑わされず、当たり前を疑い事実を観察することでこれまでの常識の洗い直しを試みたマーケティング本。
ほぼ初学者の自分は用語を検索しながらだったが、ちょうどよかったかもしれない。
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いわゆるマーケティングの通説的なものが、エビデンスによりばっさばっさと斬られていく本。
こうもはっきりエビデンスを突きつけられるとそうよなあ、むしろなんで今までその法則が全てだと思っていたんだろう・・・と思う。
マーケティングにおいて普遍的な法則はない。
書いてある通り、やや商材が消費財よりなので自社ビジネスで使えるかどうかはケースバイケースだなあと思ったけど、繰り返し読んできちんと消化したい。
実務に落とすのはまだまだ難しそうだけど。
*
・ダブルジョパディの法則
・新規と既存、どちらが大事か→「両方、別々に」対応する必要がある
・ロイヤルティには上限がある(購入頻度や利用額は”変数”ではなく、上限がある”定数”)
・サブスクリプション市場は新規獲得が大事(そもそもベースのLTVが高い)
・態度が行動を決める、だけでなく行動が態度を決める、もある
・未顧客の大半は無関心層(ペインはない)
・広告の質や解像度で「リーチ不足」をカバーできるのか
・事業成長は効果が先、効率は後
・事業成長とROIの最大化は別物