紙の本
こんなに楽しめたのは久しぶり
2024/03/19 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かおるこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あきない世傳1〜13をあっという間に読み、特別巻上に続き
待ちに待った最後の幾世の鈴の特別巻下を読みました。
上巻に続き登場する一人一人の人間模様がありそれが物語の中とかみ合って楽しく読み進めることができました。
あきない世傳を読み江戸時代の大阪と江戸のあきないのこと、それに関わっている人たちのことや生活などいろんなことを知り昔の人はすごかったと感心しきりでした。着物を着る機会のある私としては着物に関する知識もたくさんあり興味を持って読むことできとても勉強になりました。
読んでよかったと人にお勧めできる本です。
紙の本
幾世の鈴 あきない世傳金と銀 特別巻下
2024/03/13 12:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
あきない世傳金と銀を読んで時代を問わず商いの難しさを痛感しました。またそこで働く人たちとの繋がりの大切さを改めて思い知りました。幸の今までの苦労、努力、行動がいろんな所でみんなに影響を与えていたんですね。周助の夢を後押しする幸、菊栄の心に明かりを灯し続ける幸、結の心を氷解させた幸。幸のような起業家が今の時代にもいればと考えてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
特別巻というが、実際はここまでが1つの話だと思う。
下巻では、周助・菊栄・結・幸と賢輔のそれぞれの話が綴られ、またそれが1つの流れとなって繋がっていく。
一番気がかりだった結のその後が読めて安心した。
幸の話は幕引きとなるが、「次の百年」を思う主従の思いを、また別の形で読める日を楽しみにしたい。
五鈴屋に連なる人々が全体的に長生きで元気なのも良かった。
投稿元:
レビューを見る
特別編下巻のこれで、いよいよ本当に最後。
見事な大団円だった。
冒頭はいきなり、智ぼんの過去が明らかに。
うっそーーー。っとなったけど、寛太が立派な人間で本当によかった。
その次の菊栄と惣ぼん、三代目保晴の関わり方が素敵。
出会いはああだったけれど、お互いに色んな事が変わってああいうふうに接することができるようになったのがいい。
最後の惣次のセリフについにやり。そうでなくちゃね。
ずっと気になっていた結のその後も知ることができた。
あの男と、2人の子どもと生きていた。
そして、いよいよ幸の出番。
夫婦として、商人として、お互いになくてはならない2人のありようが素晴らしい。
幸の手元にあれが届けられたのは運命なのかもしれない。
素晴らしいラストだった。
投稿元:
レビューを見る
とうとう終わってしまいました。
特別編上下巻にわたって堪能させて頂き ありがとうございました
人が変われば 思いや考えも違うし 変わっていかなければならない部分も出てくるので 受け継いで続けて行くことは 本当に難しい事だと思います
たくさんの苦難を前に 誠実に一生懸命 立ち向かってゆく五鈴屋の人たちを 「ガンバレ」と応援したり 幸せに涙したり 時には結ちゃんの様に 出来ない自分が辛く惨めな気持ちになって落ち込んだり それでもやっぱり 最後には温かい気持ちがじんわりと心地よい そんな読後でした
投稿元:
レビューを見る
五鈴屋創業百年を迎えて、シリーズ完結!
あの幼かった幸が還暦だなんて歴史を感じる。
特別巻上巻と同じく下巻も五鈴屋ゆかりの人物が語り手。
特にこれまであまり知らなかった八代目店主周助さんのこと、幸の妹の結のその後も気になってたから、今何をして、何を思ってるか知れてよかった。
シリーズ完結は寂しいけど、高田郁さんが、書きたいものがまだまだあると書いてらして、新たなシリーズが始まるのが待ち遠しい!
料理人、呉服屋商人に続いて、次はどんな人を描いてくれるのか楽しみすぎる!
投稿元:
レビューを見る
結さん、やっと幸さんに感謝できるようになって良かったなと思います。御守のお話も、今までの幸さんと結さんを思うとジーンときました。ほんとに素敵なお話ありがとうございました!
投稿元:
レビューを見る
はぁ…良かった。心地よい余韻に浸りました。
五鈴屋に縁のある人びと、本編では語られなかった登場人物1人1人の想いに感じ入ってしまいました。
大火や飢饉、嫌がらせなど幾度となく様々な窮地に立たされながらも、「買うての幸い、売っての幸せ」を心情に、知恵を絞り、心を配り、苦難を乗り越えてきた幸と奉公人たち。
これまでの長い道のりを改めて思い出し、胸がいっぱいになりました。
読みながらそれぞれの人生に想いを馳せ、言葉にならないくらい様々な感情がわきあがってきた。
読めて良かった。「特別巻」最高でした!!
他作品も含め、髙田さんの生み出す心に染み渡るような温かい作品が本当に好き!!
巻末「治兵衛のあきない講座」も嬉しい。
いつか「代替わり」の五鈴屋の物語で、ふたたび馴染みの面々と会える日が待ち遠しいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
これで終わりだと思うとなんだか名残惜しくってゆっくりゆっくり読了。
特別巻2冊ともとてもよかった。
主人公の幸はもちろん登場人物すべての個性や背景を細かく丁寧に描いているからこその読み応えだと思う。
楽しい時間をありがとうございました。
投稿元:
レビューを見る
下巻は上巻に続く物語ではなく
さらに歳月が経ってからの物語。
菊栄 惣ぼん 賢輔。そうしてもう一人。
五鈴屋を見守り 幸を支えた人たちのその後や
本編では明かされなかった心の真実が
その人たちの目線から描かれていました。
もっともっとたくさんの人たちが幸を支えてきたのだから
もっともっとたくさんのオムニバスが存在するでしょうが
そのすべてを文庫本に収めるのは無理だったはずですから
それは我慢いたしましょう。
この巻で最も印象的で はらはらした場面があります。
幸と賢輔が連れだって 初代徳兵衛ゆかりのお伊勢さんを
初めて参詣する折に 旅の無事を願って手渡されたお守り。
このお守りの意味は 本編をずっと読み続け
この特別篇を手に取ったすべての読者の心に沁みるはず。
なのでこれ以上は語りません。
「あきない世傳」という作品名の重みと清々しさを胸に
ひとまず読了です。
高田郁さんの作品は余すところなく読みましたが
まだまだ書きたいものがたくさんある、とおっしゃっているので
これからも楽しみにしています。
投稿元:
レビューを見る
五十鈴屋に関わる人たちのその後を描いた続編の下巻。時間の流れが早くて、幸がもう60歳を超えるだなんて感慨深かった。結の話は途中ずっと苦しくて、でも最後に救いがありそうでよかった。
次の世代の物語も今後ありそうで楽しみ、
投稿元:
レビューを見る
第1巻に出会ったのは、帰宅途中に呼び戻されて待ち合わせした今は無き浜松町の本屋さん。長い付き合いに感慨。
最後にタイトルの由縁が語られまいった。
ありがとうございました。
2024-010
投稿元:
レビューを見る
待ち望んだシリーズ最後の作品。期待が大きすぎたかも知れない。四話の作品だが、どれも中途半端に終わった感じ。
第一話 暖簾
八代周助の話し。幸と賢輔の結婚を、賢輔の親にどう説明するか悩む周助。賢輔が九代となることで、身を引こうとする周助。悩んだ末の結論は・・
第二話 菊日和
幸の江戸店も菊栄の店も惣次の店も大火で焼けて仕舞う。いち早く立て替えた菊栄と惣次の関係が微妙に接近する。
第三話 行合の空
行方不明となっていた妹の結のその後。忠兵衛と二人の娘と共に旅籠を経営。相変わらず結は姉の幸への恨みと反発心がぬけない。忠兵衛は恨みを捨てたよう。結と娘達の将来はどうなるのか?
第四話 幾世の鈴
幸と賢輔が結婚して10年後。大阪で九代目となった賢輔に試練が訪れる。九代目としての判断が試される時。幸も61歳。子供の無い夫婦の後継問題も出て来る。微妙に結の子供も絡んで来るが、ここでは進展せず。
どれも、なかなかスッキリしない終わり方。この後も続きそうに見えて、完全に終わりのようだ。
投稿元:
レビューを見る
結の行方が気になっていたので、知れて良かった。楽しみなシリーズなので、暖簾を下ろさずに頑張っていただけるとのこと、嬉しいです。
投稿元:
レビューを見る
何か頑張った日にご褒美として、いつも我慢している「新刊」を買うことにしている。
...けれど今回は無理だった。買っちゃえ(笑)
音羽屋忠兵衛の変わりようにビックリ!
そして、敢えて賢輔どんと呼びますが、幸に対する態度が...照れるぅ。2人の間の空気に、何かモゾモゾするぅ。
まあ結局、このシリーズの人達はみんないい人だったということだ!よかったよかった。
またいつか五十鈴屋の皆さんと会えるといいね。