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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書案内は数あれど「50歳からの」と条件付きは珍しい。良く言えば香ばしい書物が並ぶ。しかし「これが読みたい」と熱望するものは無かった。
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Ⅰ途上―折り返し地点をこえて見えるもの
藤森照信/関川夏央/北村薫/平田俊子/保阪正康/宮田珠己/養老孟司/俵万智/上野千鶴子/黒井千次
Ⅱ道標―人生の転機にノウハウ本は役立たない
冨山和彦/仲野徹/内田樹/原研哉/佐治晴夫/松田哲夫/末井昭/和嶋慎治/内田洋子/落合恵子
Ⅲ冒険―世界への窓はいつでも開いている
窪美澄/橋爪大三郎/近藤サト/小池昌代/酒井順子/三浦雄一郎/角野栄子/小林聡美/南伸坊/横尾忠則/小川洋子
Ⅳ再読―二度目からが本当の読書である
川本三郎/伊藤比呂美/鈴木保奈美/大竹しのぶ/宇能鴻一郎/松岡和子/竹内薫/中村桂子/小池真理子/里中満智子
Ⅴ再発見―その本は見事な変身をとげた
岡本裕一朗/若島正/ブレイディみかこ/中園ミホ/安田登/楠木新/金井美恵子/平松洋子/四方田犬彦
途上:森鴎外 夏目漱石 林芙美子 芥川龍之介 伊藤礼 芸部・ブラウン 西加奈子 メイ・サートン 黒井千次 道標:内村鑑三 森鴎外 和辻哲郎 F・カプラ 小川洋子 宇野千代 古今亭志ん生 松田道雄 長田弘 冒険:呉明益 聖書 川端康成 橋本治 開高健 スタインベック 幸田文 ウェストレイク ダンテ テネシー・ウィリアムズ 再読:野口冨士男 獅子文六 井上ひさし コレット 藤沢周平 クリアリー バートン ミルン 万葉集 再発見:ニーチェ 谷崎潤一郎 ゼイディー・スミス 和田誠 中村光夫 古今亭志ん生 セネカ
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数年に1度ほどのペースですが定期的に書評集を読みたくなる時がやってきます。
こちらは書評集ではなく「読書エッセイ集」。新しい本や著者との出会いを提供してくれるという意味では同じかな。
鈴木保奈美さんがどのような本をどのような文体で紹介されているのか興味を持ち、読んでみました。あ、ちなみに私はまだ50歳には達していません。
読み終えて改めて思ったのは、私がこれまで読んだ本はこの世に存在する書籍のほんの一握りなんだなぁということ。もっと読まなくちゃと焦りそうになりますが、本書の中で複数の方が「再読は大切」と仰っていたので量は気にしなくて良いようです。そして今の私の年齢ではまだ再読の段階に入らなくても良いようです。
本書を通して読んでみたいと思える本がまたいくつか見つかったことはもちろん、翻訳小説がやや苦手な私が「13·67」を読んでこんなに上手な翻訳家さんがいるのかと驚いた天野健太郎さんのことを窪美澄さんが同じように感じて紹介されていたのが嬉しかったり、私が日本を離れている間にクレヨンハウスが移転していたことを知って衝撃を受けたりと、色々な種類の収穫があって楽しめました。
ノンフィクション作家の保阪正康氏曰く、「読書には、年代に応じての関心事を満たすための書、あるいは職業上の必要から読む書、そして自らの生き方を確認するために読む書、という三つ役割がある」そうです。保阪氏は50代になってからの読書は自らの生き方を確認するための書が多かったとのことですが、なるほど確かに今の私は関心事を満たすための本ばかり読んでいます(会社員時代はビジネス関連、資格関連の本が多かった)。
いつか50歳を超えた時に、再読したいと思える本を増やすべく、今はとにかく興味を覚えた本をどんどん読んでいこうと思ったのでした。
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人生一〇〇年時代、後半戦に何を読み、どう過ごすのか。各界の著名人が読み続け、読み返す座右の書五〇冊を紹介する読書エッセイ集。
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私は人のインタビューを読むのが好きだ。
まだ10代の頃、雑誌で好きなミュージシャンの愛聴版や愛読書、今年のベスト10を紹介するコーナーがあった。
複数の方が同じモノを紹介していたりすると、とりあえず聴いてみたり読んでみたりしていた。
田舎の高校生だった私はそうして世界を拡げていった気がする。
中央公論新社編の読書案内など、私にとって読まずにはいられない書物のひとつだ。兎にも角にも面白そうなモノはiPhoneのメモやブクログの積読に記録していく。
私はそれに喜びすら感じる。