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園芸と畜産もうかる。米もうからない。読みやすいし業界のことが「コスパ良く」わかる良書だと思う。業界人は全員読んでおくと良い。
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物価高の煽りを受け、衰退の一途をたどってみえる日本の農業の将来を占うべく、どれだけ効率的な農業をおこなっているかの独自指標を設け、産地の農政を論じている面白い一冊。都道府県の農業産出額を農業関連予算で割ればどれだけ効率のいい農政がやっているかランク付けできるという視点のもと、これまでの農政とこれからの農政の善悪を評価しており、問題点がわかりやすく理解できる。ただ都道府県の農政が正しく農業を振興するために必要かはどうかは別問題のようで、農家が自立し成長できる経営ができれば農政を超越して発展し続けるだろうし、反対に農政の保護のもと細々と生き長らえる道を選ぶ消極的農家が多いことも事実である。現にそういった農家が多く、保護するための補助金を湯水の如く使い込んできたために今の衰退した日本農業があるともいえる。「農業が政治力を借りずとも自ら走っていける。そういう環境にある都道府県こそが、これからも成長を続けて行くだろう。」とあるように、農地の集積・集約が進み、自由に経営展開できる環境が作られた日本農業に一日も早くなってもらいたい。少なくとも日本の農産物の質は確かなのだから。
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はじめに
第1章 コスパ最高の農業は群馬にあり
1 魅力度ランキングでは低空飛行でも
2 国の指標では評価されない実力
3 誰も知らない北関東の高い財政効率
第2章 コメだけやっていても先がない
1 コシヒカリをバカにした静岡県知事
2 茨城の「たまげた」コメ減産計画
3 「コメの一本足打法」から脱却したい王者・新潟
第3章 サトウキビで太り過ぎの沖縄農業
1 サトウキビは沖縄のコメ
2 キューバ危機で拡大したサトウキビ
3 農家だけでなく農地まで急減の危うさ
第4章 海外に伍する産地――労働生産性と土地生産性
1 労働生産性は全産業の3分の1
2 労働生産性の3トップ、北海道・関東・南九州
3 愛知から大分に移住した「機関車農家」
4 人手不足とは無縁の新規参入キュウリ農家
5 高知が「園芸のコスパ日本一」の理由
第5章 農地の集積――農業における最大の課題
1 儲からないコメが多くて集積進む富山・石川・福井
2 北関東、埼玉、愛知では大規模農家が担い手に
3 農家版「そして誰もいなくなった」
4 集積遅れる果樹産地、山梨・和歌山・愛媛
5 「みかん県」の生き残り戦略
6 リンゴの新技術導入で先んじる長野
第6章 食料自給率――むしろ有害なガラパゴス指標
1 自給率が上がるほど都道府県の農業は衰退する!?
2 なぜか食料自給率を自慢する7位の佐賀
3 自給率0%でもすごい東京の農業
おわりに
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ほんとにそうなのか、をどうやって見たらいいのかは別として考えることがたくさん出てきてよかった。マイナビ農業、最近見てなかった。また見よう。
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日本の農業の現状とこれから解決していくべき課題。
闇雲に食料自給率をあげれば良いという問題では無いということ。
今後は効率を重視して農業することが大切。