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人を信じたいけど信じられないモヤモヤした気持ち、とても共感出来ました。見方を変えるだけで、色んな場面の捉え方が変わっていくということ。自分が変われば、不思議なくらい環境が変わっていく瞬間って私も何度か経験したなぁ、と振り返りました。勇気を出して少しずつ自分の殻を破っていく主人公にも、元気をもらえた気がします。
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自分も万智子みたいに融通が利かなかったり、思っていることを瞬発的に言語化できない性格なので、とても共感度が高かった。
相手の考え方や言動に違和感を感じても、年齢を重ねるとある程度取り繕って流せたりする。けれど、万智子はまだ若いからか、回り道せずに真っ正面から人に向かっていく。その姿が眩しく見えた。
ラストシーンではまさしくそういった彼女の姿勢が表れていて、早田さんにも今までとは違う背中が見えているんじゃないだろうか。
タイトルにもなっている、砂の上を歩く心許なさの表現が繊細。足が砂に絡め取られそうになっても、自分の力で踏み締めて進んでいく登場人物達に幸あれ、と言いたくなるお話だった。
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恋愛する人全てに贈りたい本。
異性との信頼関係をきづくこと。
かっこ悪いこと、隠したくなるようなことも、
含めてその人として認めること。
そこが最初受け入れ難いけど
恋の旨みなんだな。
恋をしたくなる1冊だね。
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無意識のうちに人の弱いところを見て見ぬふりをしているのではないかというセリフに考えさせられる。わたしは上部だけで人と向き合ってきたかも。謝辞にあった、美しくなるとは自分が自分のまま世界と向き合う力を得ることという言葉に勇気づけられる。ちょっと泣いちゃうくらいあたたかい本。
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寺地さんの作品は好きで沢山読んできた。
今回初めて、正直読むのがキツかった。
自己評価は人一倍低いけど自己愛が半端ない。
他人の一言一行に過剰に傷つき、落ち込む。その割に、自分の正義を押し付け他人を評価する。そんな主人公にモヤモヤとしてしまった。
早くに母を亡くし、社会の常識やルールを母が遺してくれた「マナー美人の五十七箇条」で学んできた真面目さ故なのでしょうね。
そんな主人公の周りには素敵な大人が沢山いて、マナーブックだけでは学べない経験を重ね少しずつ成長していく過程は安心した。
傷つき傷つけながらも、周りにいる人と生きていく。
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マジメな24歳の女性・万智子が、バイト先での出会いを通じて少しずつ変わっていく物語。
年代が違っても友だちになれるの、素敵だよね。でも了さんが言う、友だちだけど「すべてが好きというわけではない」というのは本当にそう。友だちだって100%好きである必要はない。
この小説において恋愛も大きい要素ではあるのたが、私は女同士の友情の方にとても惹かれた。
私が好きだったフレーズ。
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知らないことがたくさんあるのは、これからいろんなことを知る機会があるってことやもんね。
(中略)
そうか、これはわくわくすることなんだ。わくわくしてもいい状況なのだ。知らないことを恥じるのではなく、楽しめばいいのか。
=====
「あんたが自分の思う『正しい生きかた』を実践するのは勝手やけどな。それを盾に他人を裁くのはどうなん。ちょっと傲慢なんとちゃう?」
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主人公は同年代の女性。全体的に共感する部分が多い物語でした。
日常の中でほとんど無意識に、自分の物差しで他人を判断したり評価したりしていること、
そんな自分って傲慢ではないかということに気づかされました。
そして同時に、自分自身も「誰にどう思われるか」ということを恐れないで良いのだと思えました。
自分の在り方や、自分の気持ちを、他人に委ねず、自分の足で立つこと。万智子のように、私も変わっていきたいなと勇気をもらえました。
また、作中至る所にハッとさせられる/美しいと感じる表現が散りばめられており、私の中で宝物になった言葉がたくさんでした。
また寺地さんの本を読みたいと思います。
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悩みある時は私は全日本人を半分に割ったところ自分はおる。私が中心、平均って思うようにしてるねん。
やからこの悩みはみんな抱えてるし、簡単に解決できるもんちゃうし、みんな未消化のまま生きてるんやって言い聞かせるねん。実際ほんまにそうやと思ってるし。
で、この本読んで私の仮説が実証されたって感じ。万智子がほんまに自分とそっくりやった。
多分モデル私やわ。
初デートがニフレルなところも同じやった。
寺地さんの本に出てくる男の人素敵な人多いよね。
万智子パパすごく好き
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主人公の万智子は税理士事務所で働く24歳。社会での立ち位置や考え方を模索し、人生の先輩方との交流を経て成長する様を描いた作品です。
随所に主人公の面倒くささが炸裂する場面、身に覚えがあり読んでいて遠い記憶を呼び起こされました。
周囲の人達に僅かな経験で得た価値観を押し付け、それが正義と信じてた頃。
万智子の様に鬱陶しがられてたんだろうなぁ。苦笑いされてたのも気付かなかった…
そして、多くの先輩方に見護られていたんだと。
いつのまにか気付けば私も主人公を見守る側にいました。
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「美しくない女性はいない。私は美しさを引き出しているだけ」と語る了さん、かっこいい。
人ってその人は自分と違うとわかると自分の判断基準んで裁こうとする。了さんグループの言う通り、その人の全てが好きとか嫌いとかじゃなくて、人のこんな部分が好き、また異なる人のこんな部分が好きとか認め合えるから友人との信頼関係が成り立つように思う。
私もマチコと同じように硬い部分ってあって生きづらいけど、自分を大切にしていけるといいなぁ。
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万智子ちゃんの正しい感覚はなんとなく分からないでもないかなぁと思うけど、面倒になっちゃうでとつい思ってしまう行動をしちゃう子だなぁと思った。
読みながら、万智子ちゃん意外と口や表情にその気持ちを出してしまうのか〜と思ってたけど、はたして私はどうなのだろうかと自分を振り返る事にもなった。私にも面倒なところはあるなぁと。
冬さんや了さんの雰囲気が好きだった、一緒にご飯食べてみたいかも。
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「私なんか~」が口癖になっている人は、一度読んでみてほしいです。
読後、自分に自信を持てず、うじうじしてしまう心が晴れていく感覚がしてスッキリします。
個人的に、今を生きる女性に読んでほしい作品TOP3に入る作品だと思いました。
今作のテーマであろう…
「自分は自分。自分というたった1つの存在」
女とか、男とか変に自分を括らないで、自分というカテゴリーを歩き、生き抜く。
それでいい!
作中、美華さんが言う「自信を持つぞって、自分で決めて持ったらええねん。」(P.90)というさりげない言葉に、ガツンっとやられた気がします。
さらにメイクや恋愛観、人間関係でもいろいろ言葉が投げかけられるのですが、どれも今までの自分はどれだけ甘ちゃんで子供だったのかと思うことが多かったです。
変な価値観や狭い視野で、自分自身で生きづらくするのはもったいない。
そう前向きに生きられる作品です。
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自分の物差しで他人をはからないようにすることって意識しなくても難しい。数十年生きてきた中で培った自分の価値観はなかなか変えられないけれど、好きな人たちのことを分かろうとすることはできる。
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主人公のように頑張ろうと思える作品。
自分に自信を持って
少しずつでも
成長していけたらいいと思う。
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いい本に出会えました。誰も完璧な人はいない。頭では理解していても、人の欠点は目に付いてしまう。相手の欠点を直そうとするのでもなく諦めるのでもなく、受け入れる、その大切さが染み入りました。
友達や恋人だけじゃなくて、もっと範囲を広げてそんな視点を持っていきたい、と思わせるような本でした。