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【樹木さんはじめ茶道経験の全くない人達で、お茶の映画を作る 】作家・森下典子が映画作りのプロ集団の現場に飛びこんだ!その愛おしくも激闘の日々を綴った「日日是好日」大人気シリーズの集大成。
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ごぞんじ「日日是好日」の映画化にまつわる回想記。著者にとってもまさかの映画化の話がもちこまれたところから、少しずつ構想が具体化して撮影の準備が始まって、濃密な撮影期間に入って、完成して・・・というメイキング、「史上初めての現代劇のお茶の映画」をつくる挑戦の物語として、また(原作者兼作動指導としてではあるが)素人が制作現場に飛びこんで見聞きした映画制作現場印象記としても、そして樹木希林の女優としての最後の日々の貴重な記憶としても、とてもおもしろく読める(森下典子さんはほんとうに読ませる文章を書く、それもまたお茶の稽古に磨かれてきた感性のおかげなのか?)。これはいつか映画も見なくてはな…と思いながら読んだ。
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現代劇として初のお茶の映画である「日々是好日」の原作であるエッセイの著者が、自分の半生の映画化に茶道指導という役割で、茶道経験者がいない撮影現場に立ち会い、そこで初めて見て、触れ、経験し、感じたことをとてもナチュラルな表現で瑞々しく記したエッセイ。自分や自分の先生を演じている様々な撮影シーンを見て、その時には分からなかったそれぞれの思いや気持ちに改めて気付く等、自分の人生の映画の撮影を通して、自分の半生を振り返るとても貴重な体験記。とても気持ちが温かくなる1冊。
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お茶を習い始めからの25年を綴ったエッセイ「日々是好日」の作者が映画「日々是好日」の制作に茶道指導者として参加した記録である。「典奴どすえ」でデビューした作者なだけにノンフィクションは手堅く、映画作りのプロ集団と茶の湯の専門家との軋轢と学び合いの数々が丁寧に描かれている。映画に出演した樹木希林さんの女優人生最後の記録としても貴重だと思う。エッセイも映画も楽しめたが、この作品でもう一度別の角度から楽しめた。