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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、私が初めて読んだ凪良さんの作品です。
とても感動して、何度も涙しました。
そして、新装版でも同じく、蓮の気持ちに入り込みすぎて、やはり、号泣でした。
後書にもある様に、旧版では、朝南かつみさんのイラストがとても印象的だったことを覚えています。
まさかの書き下ろしエピソードも読めて、本当に嬉しいです!
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当たり前に好きです!!
切なくて優しい愛の物語でした。加賀谷のまっすぐなところと蓮のスパッと物事を考えられるところが素敵!好きだからこそ嫌われたくないと思って甘えることのできない蓮に共感しました。でもどちらの立場にも共感できます!クリスマス編は涙( ; ; ) こちらからしてみればちょーお似合いカップルなので末永くお幸せに!という思いです。2人とも不器用で可愛いです。
今まで色んな凪良ゆう先生の作品を読んできたなかで、この2人は原点ともいえる存在なのかなぁと思いました。
繰り返し読みたい心温まるストーリーでした。
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凪良ゆうさんの原点に触れられた…!あとがきで拙い!とおっしゃっていたけど、すごく素敵なお話だった。恋愛って、自分にできないこと、自分にないところに惹かれるよね!というのを具現化してくれた物語。『滅びの前のシャングリラ』の読書ノートを書いた直後に本作を少し読み返すと、同じ温度を持ったあたたかい文章に、心から力がふっと抜けた。凪良さん、だいすき!
p.232 かっと頬が熱くなった。彼を傷つけた世間一般というナイフを自分も持っている。相手の凶器を非難しながら、自分も凶器を振り回す。愛は身勝手で傲慢で愚かだ。
「・・・・・・・僕は、恥ずかしくてたまりません」
「なんで?」
「僕は矛盾の塊だ」
「そんなん俺もだよ。つうか、みんなそうなんじゃねえ?」彼は夜空を見上げた。
「世の中の全員、平等に愛するなんてできねえしさ、みんな、自分が抱えられるだけのもんを守るのでいっぱいいっぱいなんだって最近わかった。それを身勝手だって言われたら、世の中のたいがいの連中が身勝手に分類されんじゃねえ?」
僕は彼の言葉に聞き入った。彼はとても無防備に、自分でも意識せず、この世界が抱えるどうしょうもない矛盾と悲しみについて語り、それを受け入れている。おそらく子供のころから見なくてもいい悲しみを目に映し続け、触れなくてもいい痛みを肌に受け続け、いつしか諸観と区別のなくなったものが今の彼を形作っている。それが彼の身を守る唯一の術だとわかっていて、それでも尚、とうしようもない歯がゆさに胸が塞がれていく。
p.242 あとがき
ここ数年、わたしの書く環境はずいぶんと変わりました。一番大きな変化は発表の場が広がったことです。ボーイズラブと文芸は明確に区分けされることも多いのですが、書き手としての自分の姿勢は特に変わっていない印象です。今作でも透の意固地な考え方や加賀谷の不器用さに、生きづらいよねえ、しんどいよねえと頷き、そういうふたりが関係を深めていく過程など、表現のつたなさはあるけれど、昔も今も言葉にしづらいしんどさに焦点が当たっていて、それは文芸で発表している作品でもほぼ同じでした。そういえば、悪者がわかりやすく罰されないところまで同じでおもしろかったです(角度を変えて書けば、その人にも事情があって単純な悪役などではないから)。
細かな枝葉の部分は大きく茂らせつつ、変わらない幹の部分に共感してくださる読者の皆さんに支えられて、この十五年間を歩んでこられたのだなと、今作を読み直して改めて感謝の想いが湧きました。心からありがとうございます。
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これまで凪良ファンを語りながら、一般文芸ジャンルばかりを読み続け美しい彼以外はBL作品を手に取ってこなかったけれど、今回この作品を手に取って一行目から驚いた。
文芸作品では一度も描かれていない神の視点描写の凪良作品。透寄りではあるにしても、一人称でない文体で書かれる凪良作品は非常に新鮮だった。
一人称だからこそ描ける繊細さ、感情を抱えた本人にしか(場合によっては本人すら)気付けない心の機微を紡ぐ作家さんだと思っていたので神の視点で作品を描いてもこんなに繊細に物語を紡げるのか。と改めて凪良先生の底なしの才能と深みを堪能できた作品でした。
相変わらず読みやすいけどそれでいて優しく繊細な至極の一作。
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コミックと同時購入。積読本が多くてとりあえずコミックから読んで、こちらは長らく放置してました。
ゲイの恋愛詐欺師と、医療系研究者のはなし。
金持ちそうな加賀屋をカモにするけど、今までの人たちとはなんだか勝手がちがう。
本当に好きになっちゃダメなのに。
お金とってとっとと去らなくちゃなのに・・・
新装版のための書き下ろしに、「Christmas BOOK」と「New year'sBOOK」、「ありがとう」という3章追加されている。ボリュームはこの3つで本編と同じぐらい。
そして、追加の方が面白かった。
付き合って、でも前科者の透は、明家の加賀屋と付き合っていいのか、とか、
加賀屋としては、透が好きすぎて可愛すぎて頼って欲しいのに全然頼ってくれないのが不満で不安。
そんな二人の生活が今後も平凡につづ出ていって欲しいな。
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夢中になって読み耽った1冊です。
詐欺師と医師家系の長男との組合せ。
育った環境が違い過ぎてお互い理解出来ない部分が多い事実を物語風に纏まって行くのではなく、一つ一つのふたりの、特に蓮の言動が納得のいくもので、頷きながら、幸せを願いながら展開を追いかけました。
人を信じたり愛情を持ったりするという事は裏切りや失ったときの悲しさも表裏一体として伴うもので。
その辛い思いから回避する為に本気で信じたり頼ったりすることを避けたくなる気持ちに共感。
だけど本気で、本音で愛する人と向き合うことでしか得られない多幸感、または辛みも自分しか味わえない大事なもので、それが人と生きるという事かなと改めて感じさせられました。
ふたりのこれからに幸あれ!!
片方からみれば理不尽としか思えない出来事や発言でも逆側に立ってみれば無意識な差別的言動であったり。
凪良先生の作品は1つの出来事を様々な角度の人々の視線で描かれているので奥深く読み応えがあります。
凪良先生作品は一般書籍は全て読破。BL作品は『セキュリティ·ブランケット(㊤㊦)』で衝撃的にはまり、書店で手に入る限りの作品は全て読みましたが、10年以上前の作品はなかなか手に入らずだったので、今回新装版として出して頂いてもの凄く嬉しかったです。
ジャンル問わず作品として胸を打つ作品ばかりなので、是非沢山の方と共感出来たら嬉しいです!
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切なくて、何処か他人事の様には思えない作品でした。凪良ゆうさんの作品は今回初めて拝読しましたが、違う作品も購入したいと思わされました。
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初めてこういうの読んだけど面白い。ハッピーエンドだからなおさら良い。有名監督が昔ポルノの助監督だったみたいな?下世話?古い?ごめんなさい。
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れ、恋愛詐欺師受けBLか……(動揺)
まあでも結婚詐欺師ってのは月9でもあるか…そうか…。
恋愛小説のテーマでもあるかもしれない……。
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作家さん買いです。
『流浪の月』『神様のビオトープ』が大好きなのですが、凪良さんのボーイズラブ作品は今回初めて手に取りました。タイトルについて考えながら読み進めていましたが、積木としての、プラスとマイナスどちらの要素もあるそんな二人の関係にぴったりな恋の名前だなと、じんわり胸が温かくなりました。
好きな人の前で、ありのままの自分でいることの葛藤が、とても共感できるなあと思い、透くんを応援したい気持ちでいっぱいです。
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BL。BLのファンは自分には縁のない美少年が女の子に恋するのがイヤな女の子が好む、そんなことを誰かが書いていた。姫野かをル子だったろうか?
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初めてBL作品を読みました。
ずっと積読していたのですが、もっと早く読めばよかったと思うくらい、とても素敵なお話で心が温かくなりました。
さすが凪良ゆう先生の文章はお美しい。
なぜ積み木の恋というタイトルになったかなどのエピソード等もあり、最後まで楽しく読めました。
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友人からのオススメでお借りしての読了。
同時にコミックと単行本をお持ち下さり、
どちらを先にしても、と。
但し、コミックはかなり省略があるので、楽しみたい方から。
と事前に知った上で、コミック→単行本にしてみた。一気読み
こちらは細かい描写があるところが良く、コミックで描かれていない後半でグッとくるところがあった。
人は出会う人で変わるという見本のような愛の深い話だった。どちらの気持ちも分かりすぎ、最終章で蓮が変わってくるのがほっこり。
そのまま、あとがき・新装版あとがき までするすると読めたのははじめてかもしれない。
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ボーイズラブの小説だったのね。
こそばゆい感を感じながら、新鮮でした。凪良さんの初期小説に興味を持ちました。コミックを読むようにスラスラ愉しみました。
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一人の人間で見える世界が変わることを教えてくれる小説。
今回初めて、ボーイズラブの小説を読みました。(全く知りませんでした(笑))
最初は戸惑いが多かったですが、新鮮な気持ちで読めたのがよかったです。
当初の目的が変わって、一人の人間によって世界の見方・感じ方に影響を与えるのが興味深かったです。
また、人は色眼鏡で見てしまう習性があるのが少し悲しかったです。
でも、誰かを守るためには仕方がないことなのだと思うと切ないですね。
人は誰かを守るためには、誰かを傷つけているのかもしれませんね。