紙の本
本が紡いだ五つの奇跡
2024/03/28 14:26
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
売れないミステリー作家を担当することになった奈緒。その作家は奈緒にとっては生きる勇気を与えてくれた恩人であった。奈緒はその作家を口説き落とし、本の出版へと導く。この奇跡がまた別の奇跡を呼び込むことに。
確かに奇跡の連鎖が起きていましたね。壮大な奇跡ではなく身近にありがちで、それでいて重要な奇跡が。ミステリーのあとはこのような作品を読みたいですね
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こころがぽっと温かくなる言葉がたくさん散りばめられていました。爽やかで、そして前向きになれる素晴らしい作品でした。
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素直に良い本だった。
一章と二章が特によかった。
こーゆー作中作の本って、すごい読みたい!
この物語の中の本をを本にして!と思うのだけど、なぜか残念なことにメインとなる涼元先生の「さよならドグマ」は一向に読んでみたいと思わないのが不思議だ。
なのに、この連作短編は綺麗にまとまっていているんだよなぁ。
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「本を愛するすべての人に!」と書かれてあってはスルーしづらい。未読の森沢さん、過去作は高評価多し。相性いい作家さんとの出会いかもしれない、読んでみよう
#本が紡いだ五つの奇跡(文庫)
#森沢明夫
24/3/15出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3TD7Ssj
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一冊の本が紡いだ5つの、5人の物語。編集者の津山奈穂、作者の鈴元マサミ、ブックデザイナーの青山哲也、書店員アルバイトの白山心美、読者の唐田一成と息子の健太郎。一つの軸で繋がってるけど、主人公(語り手)が変わっていく構成は、「自分の人生の中では、誰もがみな主人公」な感じが好き。
虹の岬の喫茶店の登場人物が少し関わるところも。
読んでるときはカバー掛けてるから見えなかったけど、文庫のカバーは、作中小説の装丁そのもの。森沢さんの手で「さよならドグマ」を書いてもらえたら是非読みたい。
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1つの物語が引き起こす奇跡の物語。
物語の始まりは追い詰められた編集者。配置換え寸前まで追い詰められていたが、自分の心を救ってくれた1冊の小説を書いた恩人である小説家に、小説を依頼する。その小説家は筆を折ることも考えていたが、その熱意に押され物語を紡ぎ出す――
そして、この物語が様々な人の手にわたり、いろいろな理由で傷つき前に進めなくなった人々の心に明かりを灯すのだ。
人生には行き詰ることもたくさんある。先が見えずに暗闇の中立ち止まってしまうこともある。そんなとき、前を進む活力になるものを探すのは大きな胆力が必要になる。この希望の灯火となるのは、1冊の小説かもしれないし、誰かを大切に想う心かもしれない。
爽やかな風が吹き抜けるそんな読後感であった。前に進む勇気をくれる1冊だった。
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ひとりの編集者から始まった「ひとりのために」という思いが次々に連鎖して、多くの人の人生を救う。本の良さってこういうところにあるよね、と感じられて本を読むことがが一層味わい深く好きになった。感動の連鎖も止まらない、人に勧めたくなる一冊。
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あっという間に読んでしまいました。読んでいると気持ちが明るくなり、前向きになれる素敵な本だと思いました。
表紙のデザインにも仕掛けがあり、ほんのり恋愛も絡んでいたし楽しかったです。物語に出てくる、五つの奇跡を紡ぐ本、読んでみたいです!涼元マサミ先生のその後の人生がどうなったのか続編望む!
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大好きな森沢さんの作品ということで読み出したら止まらない。一冊の本の制作をめぐる連作短編集。何だけど本自体より関わる人達のドラマに重点が置かれているように感じた。
その悩み一つ一つが重く、本の事忘れてしまいそうになった。でも森沢作品らしく暗いままでなく、暖かい気持ちにしてくれる。この安心感が好き。
特に同年代の涼元さんと唐田さんの話は共感できるところもあり感情を重ねれた。
また他作品の人物や地名が邪魔しない程度にあらわれるのが、オッとさせられニヤニヤ。他の作品でもよくやられてますよね。
読んだのが前過ぎて、確かあの作品の人だよなあ、とうろ覚えな感じ。また読み直そうっと。
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紙の本が好きなら、書店に続けて欲しいなら、1冊の本が読者に届くまでに思いを馳せるこの本をたくさんの人に薦めたいと思った。
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本を読んで救われたとか人生が変わったとかいうことはそう何度も起きることではありません。もしかすると一生に一度あるかないか、という人もいるかもしれません。
でも本にはその力がある、可能性を秘めている、そしてその奇跡を信じた人たちの手によって物語は本になる。書店員として、私もこのような一冊の本を1人の読者に届けられるような存在でありたいと改めて強く思いました。
編集者と小説家、ブックデザイナー、書店員、読者が一つの作品を通してつながっている素晴らしさを感じました。
『さよならドグマ』も読んでみたいです。
#NetGalley
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泣かず飛ばすの小説家の担当編集になった津山奈緒から始まる五つの奇跡。
粉雪が降る夜の街に沈みゆく津山奈緒のもとに掛かってきた一本の電話は、やがて大きくて強い想いを込めた本を産み出し、本を手に取った人々の日常が少しずつ変わり始める。
「わたしの人生は、雨宿りをする場所じゃない。」
哀しむばかりの日常より、明日へ駆け出す一歩を教えてくれた優しい作品。
感想です。
森沢明夫さんの代表作『夏美のホタル』は未読ですが、本作は青山美智子さんの作風に似た連作短編集でほっこりする読後感でした。
書店が激減している現状ですが、本が人をつなぐ世界は残ってほしいと感じますね♪
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2回ほど書店で見つけスルーしてましたが
やはり目に止まるので3度目でようやく購入。
読んでみて購入してよかった。
出会えて良かったと思える本でした。
読み終わった後とても心が暖かくなれる本です。
また本に登場した作家さんが新しく書いた小説も
読んでみたいなぁと思いました。
装丁も好きです。
本に関わる全ての人に是非読んでいただきたい作品。
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1冊の本が想像以上に人を繋ぎ一歩を踏み出させてくれる。編集者、作家、読者とそれぞれの視点からのストーリーがあり、登場人物がみんな優しい。
パイナップル色の夕日とか空の描写の仕方が好き。岬の喫茶店が登場したのも嬉しかった。
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1冊の本が生まれる前から始まり生まれた後読者がどう受け止め関わっていくかを5編であらわされてました。 配置転換を余儀なくされた編集者が心を救われた本の作者に 本を書いてもらえるように必死にお願いする。そこからの作者の反応。ここがどうしても”ムカつく”1編でしたが残りの3編は誰かを大切に思う気持ちが書かれていて前向きになれる温かい本でした。「さよならドグマ」もぜひ読んでみたいです。