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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故こんなに我慢出来るのか…
でも裏にある意味が深すぎて怖い。
社会問題も含まれる気がするし、ホラーでした。
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夫がなぜお風呂に入らなくなったのか
世間は入らない彼を不思議に思うし、不愉快に思う。でも主人公の妻は徐々にお風呂に入らない夫を受け止めて、自分の実家の川の近くに住むことも受け止める。愛なのか、なんなのかな。
最後はやはり夫は流されてしまったのかな
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私自身がせっかちで、「なんでお風呂入らないのー」って読み進めてたら終わってしまった感じ。きっと細かな心情部分を読み解ける人には刺さるお話しなんだと思う。
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感想
どこにも吐き出せないストレス。義理の親との関係。他人だが他人のように扱ってはいけない。だが近づきすぎてはいけない。気遣いに疲れる。
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お風呂に何日も入らないことがないので、どのくらい入らないとどのくらい臭うのか、見た目の変化などよく分からないが、自分のイメージするそれとは少し違っていて、そういう違和感みたいなものを感じながら読み進めた。
後半は、母の言葉や台風ちゃんの話が、夫にこれから起きるであろうことを示唆していて、それは読んでいる途中で気が付いてしまったので、大体この先に起きることが分かってしまったのが少し残念だった。
主人公にとって、夫は拾ってきた魚と同じなんだろうか。魚は本来の川に戻ったということでいいのかもしれないが、夫は都会育ちだし川に戻るわけでもないし、魚に例えられているようないないような、なんかちょっとしっくりこないなぁ、という感想。
ただ、主人公の主体性のなさや、心のなかで考える夫への愛や怒りなど、共感できるところも多かった。
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常識からの逸脱により、果たして夫は救われたのだろうか。堪えられてしまう地獄があり、そんな地獄を生きながら、ある日突然ぷつんと線が切れるように、何かができなくなる。そんな経験が自分にもあるけれど、ここまで徹底して、周りをかえりみずに行動できるのは、すごいなと思ってしまった。自分もそこまで外れることができれば、もっと楽に生きられるのだろうにと思わなくもない。
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ずっと気になっていた作品。
文庫化をきっかけに。
ある日、衣津実は夫が風呂に入っていないことに気付く。夫に問うと「風呂には、入らないことにした」と言う。それから夫は奇妙な行動をするようになり…。もしかして、今、夫は狂っているんだろうか。
読んでいる間、私が衣津実だったらどうしていただろうと考えていた。夫を病院に連れて行くのだろうか、誰かに相談しているのだろうか…。読む前は不思議な設定に興味をそそられていたけれど、読んだ後、これは誰にでも起こりうる夫婦の物語だなと感じた。
✎︎____________
もう絶対に嫌だ。この世にままごとみたいな生活がひとつでもあると思っているような人と話をするのは。生きていくのが大変じゃない人なんて一人だっていないと、気付いていない人と関わるのは。(P86)
夫婦は家族であろうという意志なしには、家族でいられない。(P129~P130)
なんも大事にされとらんでも、生きていけるもんじゃねえ。(P140)
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普通の定義は何なのか、生きてだけで呼吸が難しい世の中で、東京という都市で生きていく夫婦の物語です。東京で暮らす衣津実はある時期から
夫の研志がお風呂に入らなくなったことに気付く。仕事場からのストレスからなのか、病気なのか、義母から言われた一言、「あなたもおかしいじゃないのか。」都会の暮らし、都会の普通に疲れた二人は、彼女の地元に帰ることにした。
そこは、大きな川のそばに立つ彼女の祖母の家だった。
日常生活で感じる誰にも言えない悩みが如実に
溜め込んでいき、お風呂に入らなくなってしまう。それを病気の一言で片付けたら良くないと
思います。誰が好き好んでこういう状況になったのか、あまり比較したくないのですが、地方と都市での普通が違うことも大きく影響していると実感しました。周りの目線が大きく感じる都市と、自由な環境で、目線も少なく感じる地方とでは、
住み心地も違うのではないかと感じました。
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単行本が発売された時に気にはなっていたけど、手にすることはなかったので、文庫化の際に本作を手に取りました。社会的な枠組みから逸脱してしまう生きづらさと、それを支える妻の姿は考えさせられるものがありました。
本作は、急に夫が風呂に入らなくなることから物語が始まります。妻として、その行動の原因を探ったり、代替案を提示したりするがどうしても、夫が風呂に入ってくれない。そんな日が続くと次第に周囲の人や会社の人からも心配され、少しずつ周囲の目が冷たくなっていく。それとは対照的に夫は、雨や川で水浴びするといった常軌を逸した行動を取るようになるという物語。
本作では夫が風呂に入らなくなった原因については推察程度にしか書かれておりませんが、本作の例のように社会で生活を送る中で急にスイッチが切れてしまうことは誰にでも起きうることだと思います。そんな時に世間は本作のような「冷たさ」を見せることに、やるせなさを感じずにはいられませんでした。
息苦しくても生きるしかないという辛さが本作から伝わってきて、生きることの難しさを感じさせる一作だったかなと思います。
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わかりません、解説読んでもわかりません、わかりやすい解説を待ちたい。
感情の揺れ動きがあるはずなのに、あってほしいと思ってる自分がいるみたいな、どこか俯瞰してしまっているような心理描写がすごい。
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ゴクゴク 個人的な感想なのだけど。
正しいかそうでないか、普通か普通ではないか、いいか悪いか…世の中はそれだけでできている。風呂に入らないことがどっち側なのか 、寄り添う人はどっち側にいるべきなのか。そういうこと 全てを決めるのは 当事者じゃなく その他の人なのかも。夫は凄く臭いことを 衣津実さんはわかっているのに…どうするんだろう?とドキドキしながら ページを進めた。読後 他者の匂いが気になって仕方ない(笑)
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黙って距離をとって避ける、普通な家庭であり続けるはずだったのに、夫が、外から見たらそんなヤバい人になり、けれど衣津実は何もなかったかのように出勤し、夫の変わりぶりを冷静に見守る。読んでいて自分の心が静かになっていった小説だった。すごい。
衣津実の本心が分からない。でも本心なんて本人も分からないんだろうなとも思った。
いちいち感情的になっては社会で生きていけない。
優しさってなんだろうとか、自分たちの人生を生きていくってどういうことなんだろうって感じたし、選択したり行き着く先が社会でいう普通ではなかったら、幸せと感じるのは難しいのかな。
それでも、生き延びてしまう残酷さ、残酷という言葉で書かれた水上さんの解説に共感したし、それが現実…と思わざるを得なかったけど。
少しでも自分が心地よいという感覚に敏感でいたいと思った。
私にとってはとっても大切な読書体験となった。
心理描写がすごく丁寧で言葉選びが好きで、
高瀬さんの他の著書を読みたいと思った!
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風呂に入らなくなった夫の話。
最初は普通・常識に囚われない!みたいな話かと思ったけど読んでみるとそんなに単純な話ではなくて、都会と田舎、結婚と独身、出産と友人関係などなど色々と絡み合って話が展開していく感じ。
風呂に入らない夫、という極めて単純な導入なのに。
高瀬隼子さん作品、やっぱり好きだ!
終盤衣津美の生々しい感情、素の部分が見れたのが良かった。
最初の衣津美の印象は「夫が大好きな人」「人と比較しないで自分を強く持ってる人」って印象で、流れで結婚したけど段々愛情が芽生えてきたという「普通」の妻なのかなと思ったけど違った。
最後読んだあとはここに来て魚の話…?と不思議な気持ちになったけど解説を読むうちにゾッとして鳥肌たった…。「取り付く島もないなあ。」怖…。
衣津美は冷たいとも違うけど、自己愛が強いというわけでもなさそう。不思議。。こういう女性は世間ではよくいる女性なのだろうか?
共感したのは「持ち堪えてしまう」というところ。
私もどんなに辛くても狂えない自信があるし、辛かったら「今自分結構辛いなあ」とちょっとメタな思考になるから
心は泣いてても表向きは分からないことが多い気がする
素晴らしい作品だし感動したけど拙筆なせいで走り書きのように感想を書きました。
もっとゆっくり落ち着いて言語化していきたい。。
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ある日、夫が風呂に入らなくなった
このインパクトは強すぎる。。
自分が妻の立場だったら別れも考えるが
ここまで見守る衣津実の行動も苦しく考えさせられた。
雨に打たれるってもう普通じゃないけど
普通ってなに、、とも考えてしまった。
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夫が風呂に入らなくなったという一点のみで進む、ある意味すごく尖った作品だと思う。
普通は狂気じみるところを、なるべくそうならないように描かれたように感じた。