良い娘でも、良い母でもない
2016/05/25 16:02
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投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
前編は母親である私の主観で読んだが、後半は娘だった私の主観も徐々に入ってきた。自分は他の兄弟より愛されていない。その悲しみと誤解を消したのは、私の場合も結婚だった。
裕一が自分の弟に指を握られて、初めて自分がした事の重大さに気づき、泣き叫ぶシーンに胸が打たれた。
被害者の母も加害者の母も同じ、よい母親ではなかった…自分のことをそう分析できる聖子はすごい女性だと思った。
母親の責任の重さをひしひしと感じつつ、どうして母親ばかりがこんなに重荷を背負わないといけないのだろうと反発も覚えた。
『私を束ねないで』という詩に、「ましてや重々しい母の座に」といったような一説があったが、それを思い出した。
私はこれから母親として、どうやって息子と向き合うか、じっくり考えようと思った。
ドラマよりも重い
2015/12/24 23:12
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投稿者:つかさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマを見ていて原作も知りたくなり購入しました。
ドラマでは描けなかった本当の結末もあります。
すごく考えさせられる内容でした。
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どこかの事件を思い出させる作りなのは、きっと、わざとなんだろうね。
心理描写が時々、萩尾とか竹宮みたいな、少女漫画の巨匠を思い出したのは私だけでしょうか。
ただ話の作りがきめ細かいので、読んでていやにはならない。どうせ読むなら、最後まで読みたいものね。そこは合格。
だけど、なにせ題材が重たいので、その題材の重たさをまとめようとして、振り回されているような気もしないでもない。(一応まとまってはいるが)
あと、ターゲットにした読者層が分からない。
若い母親向け?
それにしては……。
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今春稲森いずみさん主演でドラマ化される「アイシテル〜海容〜」
連載当初から本誌で読み、単行本が発売されるやいなや即効で購入しました。
内容は7歳の少年が11歳の少年に殺されるという衝撃的な内容です。
子供さんがいる方、そうでない方にもお勧めです。
私はこの作品を通して改めて考えさせられることも多かったです。
ラストの終わり方に賛否両論あるようですが、私はこのラストで良いと思っています。
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この世に親に愛されたくない子なんて
1人もいないんだ
みんな必死で毎日生きてるんだ
自分の中でこう響きました。
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読み終わった時は5点以外ないでしょ、と思ったけど、よく思い返してみるといろいろとアラが目立ち、次第に、あり得ないことが多すぎな事が気になってくる。
まず加害者のお母さんのこぎれいな
服装・髪形・ネイル、事件前から最後までずっと変わらず…。あんなことがあって自分の見た目にそんな時間かけられるかな、普通。
すごいたまに「おまえ」って子どものこと呼ぶのもなんか変。
加害者のお父さんの急な心変わりは一体どこからきたの?あんなに今まで子供に無関心だったのになー。あんな急に「いい父」になれるかな?
最後、裕一、が殺してしまったことの重大さに気付くのはとてもよくできていて感動した。
被害者のお母さんの子供を亡くした時の変容は読むのが辛い。もしうちの子だったらと思うと私だったら狂ってしまうかもしれない。
そして私だったらやはり加害者を一生許せないだろうと思う。だって、子どもが殺されたんだよ…。このお母さんすごい。。そういったところからも今一歩気持ちが追い付かない展開でした。
桐野夏生「柔らかな頬」を少し思い出した。
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ドラマをみて買ったのですが、自分の子供が人の子供を殺してしまうとゆうお話で、
自分では子供を分かっていたつもりだが、事件がおきてから実際になにも分かっていなかったことに築く。
自分の子供がまさか人を殺すなんて思ってもみなかったのにとても泣けるお話でした。
子供の教育は難しいとおもいました。
周井からの目も冷たくなり
自分の妹の婚約もはきされてしまう。
自分のせいだとどんどんおいつめられてしまう。
失って築くものがたくさんあるし、
色んな人からの支えにどんどんきずかされた。
いろいろ考えさせられました。
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ドラマ化されたということで紹介されていて興味を持って読んでみることにした。ドラマは見ていません。
少年が少年を殺してしまった事件をとりあげ、加害者、被害者の側から描いている。
考えさせられる上、泣ける。
子供を育てるって大変だ。
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今の時代ありえなくはない、すごく考えさせられる本でした。
自分に息子ができたら、きちんと子供とコミュニケーションをとろうと思いました。
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今まで殺人事件のニュースを見たら、殺害された人がかわいそうだ、くらいにしか思わなかったが
遺族の側の悲しみ、苦しみと同じくらいに、加害者側にだって悲しみ苦しみがあるんだろうと気づいた。
もちろん、その人たちの苦しみを理解できたわけではないけれど。
今まで、加害者側の気持ちなんて全く考えもしていなかった。
こういった事件は、他人事ではなく、私のすぐ身の回りで置きたっておかしくはない。
たまたま、事故のように起こり得る。
私の所は大丈夫、って言い切れる家庭はないんだと思う。
そう気づけたという点で、視野が広がりました。
あと、読んだ後心の底から母に感謝の気持ちでいっぱいになった。
どの母親も一生懸命。
誰も悪くはないんだと思う。
愛があふれてる。
感謝の気持ちを忘れかけた時、またこの本を読みたい。
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この結論に到達したのか・・・と。
母親同士が対峙したシーンで涙。
加害者の少年が本当の意味で殺した「命」と向き合ったシーンも、なんともいえない感情がありました。
被害者の家族がゆっくりと再生、回復していく様子も。
実際こうなったら自分は・・・と考えずにはいられないような、
深いお話だったんだとおもいます。
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アイシテル上巻感想込み。
重いテーマです。
海容~(海が広く物を容れるように)寛大な心で、人の過失を許すこと。寛容。
子どもが子どもを殺してしまう。
自分の子が被害者にも被害者にもなり得る今の時代。
珍しい事件ではないのかも知れない。
ただこの漫画の中での殺人の動機があまりに苦しくて…
最近の子どもたちのおこす自分勝手な「きれた」「うざい」「いらいらした」なんて動機じゃない…
子どもが母親を想う気持ちが強くて母親の悪口を許せなかった。
大人なふりをしていてもまだ子どもだった。ただそれだけ…
完璧な母親なんていやしない。
被害者の母親は加害者の母親の手紙の中でこう書く。
みずからのすべてを捧げて家族のため子どものために尽くしても母親であれば当然という周りの人たちの悲しいまでの無関心さ。
そしてたった一つのミスで奈落に落とされる。
まさにみんなそう思っている。世の中の人は考える間もなく「母親なんだから」と。
母親なんだから出来て当たり前。出来ないのはおかしいと。
でもみんな一生懸命だと分かって欲しい。
程度の差があってもみんな必死で子どもと向き合ってるんだと思う。
この本では加害者の母親がランチに行って10分帰宅に間に合わなかっただけで世間から責められる。
被害者の母親はただただ悪魔の子を作ったと世間のレッテルを貼られる。
つらいです、母親はどこまでやれば認められるんでしょうね。
反抗期の子どもに手を挙げたくなる気持ちを抑え話しかけてもそっぽ向かれ(苦笑)
それでも子どもはかわいいですが(笑)
ラストはきっとこれでいいんだと思う。
実際自分の子どもが被害にあったらこんなラストで許せるかは分からないけれど…
私は被害者のキヨタンのお姉ちゃん(中学生)の言葉が胸に痛かった。
ママはキヨタンにとってはサイコーのママだったと思う。そのこぼれた分でも私に分けて欲しかったのよ。
ママはそうじゃなくても私はそう感じてた。理屈じゃないの、肌で感じるの。
同じように接しているつもりでも子どもは敏感に感じ取るものなんだな…
ラストでお姉ちゃんが自分がどんなに愛されていたか気づいたとき自分のことのように嬉しかったv(笑)
ドラマもとても丁寧に作られていると思う。
随所に母親の何気ない愛情が散らばってる。子どもを叱りながらも子どもの成長を寂しくも喜ぶ姿。
育児に参加しているようなしてないような父親(苦笑)
虐待のニュースであふれかえる今だから、切なく苦しいテーマだけどおすすめします。
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自分の子が殺人を犯してしまうシリアス漫画。
テレビドラマよりも設定がシリアスです。考えさせられます。
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重くて悲しい、いつ現実になってもおかしくない。心理描写が素晴らしくて、色々考えさせてくれる漫画、名作だと思います。
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久しぶりに読み返しました。
この本を購入した時、確か息子は1歳くらいだったかな。
で、今はもうすぐ4歳を迎えようとしています。
感情移入の度合いが、昔に比べると
やっぱり違いますよねぇ。
人それぞれ、生きる上での立場や環境って
異なるわけですが、そうは言っても
やっぱり普遍的なものってのはある。
何か特別なことができるってわけじゃないですが、
息子とは常にしっかりと向き合わなきゃいけない
よなぁって思うわけです。
逆に言うと、子供はそれだけを求めている。
そんなことを改めて気付かせてくれます。
それにしてもこの本、今気付いたんですけど、
弁護士の方が監修しているんですね。
中身が重厚なわけです。
男性が読んでも思うところが多いストーリー。
女性が読んだら、尚更でしょうね。
お子さんがいらっしゃる方は是非、読んでみて下さい。