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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
アイルランドでは、子供にこのまま読み聞かせているのかな?ドロドロした話もあるし、日本では話変えられちゃいそう。
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第1部 パングルのおはなしぶくろ
・小さな白い猫
・ものぐさな美しい娘とおばさんたち
・ヤギ皮をまとう少年
・金の槍
・語れなくなった語り部
第2部
・カレルの子トゥアンの物語
・フィンの少年時代
・ブランの誕生
・オシーンの母
マヴィル修道院へようこそ
神さまがくる前の神さまたちのお話
はるかな時の旅へ 訳者あとがき
個人的に好きだったのは「ものぐさな美しい娘とおばさんたち」と「ブランの誕生」。動物に優しい話はやはり良い。
「小さな白い猫」の王子はあまりにもひどくて、猫が甘すぎるのでは? と思うほどだった。
優しい世界で淡々と紡がれる話は、切ないシーンも柔らかな世界観で続く。
ただ私自身、アイルランドの名前に馴染みがなさすぎて、「これ誰だっけ…」となるのであった。
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ケルト神話にも通じるアイルランドのおとぎ話の短編集です。
小さなお子様への読み聞かせにも良いし、
小学生くらいなら自分で読むこともできるでしょう。
本書に収録されているのは9話ほどで、少し物足りなかったかな、とも思います。
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夜ふけに読みたい シリーズ第3弾
古のアイルランドに伝わる物語~
異国の古に思いを馳せる
素敵な私の中の大好きな思い~
トゥアンの物語~バシュクネ族のクウァルの子フィンの物語
カレルの子トゥアン(アルスターの家系)
カレルの父は赤首ムレダハ
実際の父はスタルン、そのまた父はセラ、パルトローン(ノアの孫)の弟
パルトローンがアイルランドに来たのはノアの洪水のすぐあと
トゥアンも一緒に来た
トゥアンは、人間から鹿、イノシシ、タカ、鮭の一生を過ごす
鮭の時、アルスター王カレルの漁師に捕らわれ、王妃に食べられた。やがて王妃は月満ちてトゥアンを産み落とし、王妃とカレル王の子にした。
フィン(金髪という意味) 幼名、デウネ
父は、アイルランドのフィアナ戦士団長クウァル
フィアナ戦士団長の地位を狙っていたモルナに殺される
母は、ムルネ「丈なす髪の美女」
ムルネの父は妖精族ヌアドゥの子タドグ、母はエトリン女神
兄は光の神「長い腕のルグ」
フィンがフィアナ戦士団長になったあと、
母の妹トゥレンと結婚したイラン
イランは結婚する前妖精(シー)の娘ウハトデルヴ(美しい胸の意)と恋人だった
結婚したイランに嫉妬し妻のトゥレンをハシバミの杖で猟犬に変えてしまい、大の犬嫌いのフェルグス・フィンリアトの屋敷へ連れて行く
トゥレンがいなくなったイランはウハトデルヴの元へ行きトゥレンの魔法を解いてもらうが、犬である間に産み落とした二匹の犬の魔法は解けなかった
この二匹が、ブランとシュケーオラン、フィンのいとこ
フィンが愛し愛された妖精のサドヴ
妖精国の暗黒のドルイドに求婚され、フィンが戦闘に行っている間に連れ去られてしまう
七年後、狩りの最中に猟犬のブラン、シュケーオラン、その子どもたちのローウィル、ブロード、ロムルートが小さな男の子をみつける
鹿の姿に変えられたサドヴに育てられた少年、オシーン(小鹿という意味)
猫のパングル・バーン
日本の平安時代のころにドイツで実際に生きていた猫
アイルランド文学最古の猫
南ドイツのライヒェナウという修道院でみつかった九世紀の古写本の落書きがもとになっている
巻頭詩 猫のパングル・バーン
マヴィル修道院へようこそ
第1部 パングルのおはなしぶくろ
小さな白い猫
ものぐさな美しい娘とおばさんたち
ヤギ皮をまとう少年
金の槍
語れなくなった語り部
神さまがくる前の神さまたちのお話
第2部クウァルの子フィンの物語
(フィン・マク・クウィル)
カレルの子トゥアンの物語
(トゥアン・マク・カリル)
フィンの少年時代
ブランの誕生
オシーンの母
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2部構成でアイルランド民話と、神話からフィン・マク・クウィル(フィン・マックール)の話を編纂したものが収められている。
繰り返される「3」のモチーフや王お抱えの語り部、変身譚などアイルランドらしい話が読みやすく編集されていたように思う。子どもが初めて触れるのに丁度いいのではないだろうか。もちろん大人にとっても読みごたえがある。
アイルランドの物語はどれも曖昧な結末である。ハッピーエンドでもその幸せが永遠に続くかは分からないと匂わせるような雰囲気が漂っている。諸行無常……。
フィンの老年の話が載っていなかったのはあまり心躍る物語ではなかったからだろうか。あまり幸せな一生ではなかった、程度にほのめかされていたのみだった。
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アイルランドのおとぎ話初めて読んだ。
おとぎ話って大抵ドロドロしていたり人が不必要に死にまくったり(しかし明るい口調で)スッキリしない終わり方するものも多いけど、思っていたよりはスッキリ、あまり不幸にならないなあと思った。
ただ、アイルランドについて全く詳しくないのと流し読みのようになってしまったので、もっと考察しながら読めたら面白いだろうな。
子供だけでなく大人も楽しめる。フィンの物語はまだ続きがあるのね。じわじわと続きが気になる本だった。
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たまには、こういう本を読みたい。
妖精や動物、自然が出てくるのが面白いし、共感もてるから童話とか神話とか好き。
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アイルランドのおとぎ話を楽しもう・・・読んで、語って、味わって。
巻頭詩 猫のパングル・バーン
第1部 パングルのおはなしぶくろ、全5話。
第2部 クウァルの子フィンの物語 第一夜 全4話。
モノクロのアーサー・ラッカムな挿絵が良い。
物語のふるさとの地図、底本、参考文献有り。
猫の三代目パングル・バーンと写字生アイドが、収集した昔話と
伝説を紹介するという内容になっています。
読み聞かせのランクも付加。
アイルランドの雄大な自然の中で培われてきた、おとぎ話。
第1部のワクワクする話は、王子様と王女様、冒険、教訓、英雄。
暖炉の側に集まって、数奇な運命や巡り合わせにハラハラ
ドキドキしながら、語り部から聞く情景が浮かびあがります。
そしてキリスト教の神が来る以前の、妖精たちの、ドルイドの姿。
第2部ではトゥアンの輪廻の変身譚に惹かれたのもつかの間、
フィンの生い立ちや少年時代に絡む様々な学びに、心躍らせ、
妖精と深く関わりながらも、何処か人間臭い人物像に、
何か近しいモノを感じてしまう。旅の詩人から聞いたら、
さぞ魅力的だったのかもしれません。
フィンの話は続編に続くので、読むのが楽しみです。