世界観を上手く落とし込んだミステリー
2022/03/31 05:15
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
死ねばゾンビとなる、ゾンビウィルスが蔓延した世界での殺人事件。密室で発見されたゾンビはいかにして殺されたのか、人体の一部をゾンビ化する半ゾンビのとんでも設定が、トリックに活きてくるのも面白い。タイトルが謎解きの重要なポイントになってる演出もニクい。世界観も練られていて奥が深く、作者逝去により続篇の可能性がないのが残念です。
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ゾンビウイルスが世界中に蔓延し、死ぬとゾンビになるのが一般化した世界を舞台にしたミステリー。被害者が密室でゾンビ化し、どうも他殺らしいという特殊状況の密室殺人ミステリーです。ちょっと状況説明に凝りすぎなきらいがありますが、ミステリーのロジックはしっかりしています。
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再読。
出てくる人物が理屈っぽい。
なかなか理屈で話せる人がいないので羨ましく思ったりもする。
理屈っぽいのが、それらしい。新刊を読めないかと思うと悲しい。
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相変わらず読んでるうちに訳がわからなくなる掛け合い満載で面白い。
解説で我孫子武丸氏が、ミステリ読みにとってはエモさが大事なので、小林泰三氏はいまいちミステリ界で評価されないのかもって書いてたのになんとなく納得。
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特殊設定ミステリと思っていると、ゾンビホラー寄りのグロイ描写が続く。かと思えばラストはびっくりするくらいに甘やか。尖った印象に惑わされがちだが、小林氏の小説って意外なくらいハートウォーミング系なんだよねえ。とりあえず読者としては振り回される一本なのは間違いない。
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なかなか複雑な内容で、面白かったけど理解するまで何度かページを読み返した。あとがきで、特殊設定ミステリ作家と我孫子先生が言われていたが、本当にその通りだと感心した。ゾンビまでは昔からからよくある体だが、プラスαが凄い。パーシャルゾンビなんて、誰が思いつくだろう。部分的に死んでいるだけだから、生きているなんて。その為か、巧妙なトリックではなかったが、伏線は見事だった。ただ、コンタクトに関しては❓のままで…。パーシャルゾンビでも目は白濁するから、人間と区別つかないめに、一条は作った。でも、葦土はゾンビに扮装した時に、コンタクトを使った。もともとパーシャルゾンビなのに❓どっち用のコンタクト⁉️考えるほどこんがらがるので、再読しようと思う。
小林先生、ミステリだけど、描写がしっかりホラーでした。
あと、タイトル…さすがです!
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ビレバンでタイトルと設定を目にして、ジャケ買い(?)した作品です。
非常にテンポが良く、会話劇のような印象。その分、主人公と他の登場人物たちの掛け合いは楽しく、読み応えがあった。
ただ探偵ものあるある「最後に容疑者全員を集めて推理を披露」のシーンでは、テンポに加え設定の特殊さも相まって、煙にまかれたような気持ちになった。ある意味、主人公を前にした周りの登場人物と同じ気持ちを共有できたとも言える。
あと本当に申し訳ないが、相容れなかったのが我孫子武丸さんの巻末解説。ゾンビが登場する他の有名ミステリの話を出してまで、「ミステリとして評価されてないなんておかしい!」と繰り返し主張されていた。作者ご自身との交流や状況から、思い入れが強く現れたのだろうかと推察されるが、読後に苦酸っぱい気持ちになりました。
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ゾンビに関する映画や小説、たくさんあると思います。
しかし、この作品は今までに出会ったことがないタイプの物語です。
内容は事前に知ることなく手にしてみること勧めたいかなと思う一冊なので、内容に関することについては感想を書きません。
いつかゾンビがいる世界になったとしても生き抜くことは出来そうだなと思たことかな、ということですね。
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なんじゃこの題名?と思って読んだ。
いわゆる特殊設定ミステリってやつなんですが、
なんだろうな〜この人の本ってネタとかは好みのはずなのになんかしっくりこない。グロ表現も取ってつけたように見えるのは何故かしら??あと、ミステリとしても本作はあんまりでした。
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ゾンビ映画大好きです!
ゾンビのメカニズムが凝ってて面白い。
ゾンビは生きているのか死んでいるのか?
医学的にも法律上も、本作ではキチンとしたゾンビの説明があります。
しかし、本作の様に、ゾンビウィルスが蔓延すると肉が食えなくなるのは困る!!!
ブクログで発見して題名に惹かれて本書を手に取りました。解説で書いていた作者が既に亡くなっていたのには驚きました。
小林泰三さんの新作が読めないと思うと非常に残念です・・・
世界はゾンビウィルスに侵食され、死んでしまうとゾンビ化してしまう事が当たり前の世界となっていた!!!?
とある研究機関の研究員が密室でゾンビ化してしまった?
状況的には殺されているのに、部屋は密室!?
どこからとなく現れた探偵【八つ頭瑠璃】はゾンビ化した男の密室の謎を解く為に奔走する!!!
ゾンビ×密室殺人÷探偵=特殊設定ミステリ
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世界的に免疫力の低下により発症されるゾンビウイルス(正確にはタンパク質で構成された感染症の病原体である、と作中で説明されている)が蔓延した物語の舞台で発生した密室殺人事件を八つ頭瑠璃という女性の探偵が解決の為尽力するミステリー小説。
非現実的な存在に妥当な根拠を与え続けるので説明が冗長になっているのですが、そのくどくどしさが世界観に整合性を見出しており、現実で起こり得るかもしれないという怯懦が作品の魅力を倍増させてくれます。しかしそれ故に登場人物達が合理的で詳細に話を展開していくので情緒というものがあまり感じられませんでした。
説定フェティシズムの方には是非読んでいただきたい作品です。
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死ぬと活性化遺体(ゾンビ)になってしまう世界で起こるミステリー。
会話がテンポよく読みやすかったが、ミステリー要素は弱かった気がする。後出し設定が次々出てきて置いてけぼりになる印象。
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なるほど…
この種のゾンビは新しいぞ(´-ω-`)
ゾンビミステリといえば最近だとあの作品が有名ですが…(๑¯∇¯๑)言いませんよ♡
昔の作品で上げると、山口雅也さんの『生ける屍の死』
10選に上げる程大好きな作品です♡
正確にはゾンビではなく、死者ですね。
小説や映画では、『ゾンビ』という言葉を使っている作品は少ないです。
その世界の中では『死者が生き返って人を襲う』という事自体が存在しない設定が多い。
いや、存在はしないか…(^▽^;)
『ゾンビ』という言葉自体がない。
『ウォーキング・デッド』も「ウォーカー」って呼ぶし『バイオ・ハザード』では「アンデッド」って呼んでる。
なので、この作品はタイトルで「ゾンビ」と言っているので、珍しい.☆.。.:*・°
正式名称は「活性化遺体」
誰もがウイルスに感染していて、死後は必ずゾンビになってしまう世界。
その辺を彷徨っている『野良ゾンビ』
敷地内で放置されている『家畜ゾンビ』
面白いのが、このゾンビ肉、美味いらしい…(*´ч`*)
なので『ゾンビ・イーター』なる野人が存在する…(´∀`*)笑笑
野生のゾンビを追いかけながら踊り食いする…笑
イカれとる笑笑
さすが小林泰三先生。
その描写のグロいこと…( ´ཫ` )
ある邸宅のパーティーで、密室殺人事件?が起こる。
死者はゾンビ化しているので、自然死か殺人事件かは不明。
主人公の探偵、瑠璃は会場に潜入し、捜査する。
この『ゾンビ化』設定がどう生きてくるのかが最大の見どころです。
小林作品独特の、あげ足の取りあい会話もホント好き♡
笑ったのが最終局面、探偵が全員を集めて推理を披露する時の会話。
ーーーーー
「それで、犯人は誰なんだ?」
「それについては今から説明するわ」
「説明はいいから、名前を挙げろ」
「先に名前を挙げると、煩わしいことが起きる可能性があるの」
「どういうことだ?」
「その人物が犯人であることはゆっくりと説明しなければわからない。でも、〜(中略)〜それって時間が掛かって面倒じゃない?」
「つまり、この中に犯人がいるって言ってるのか?」
「そういうことね」(本文より)
ーーーーー
うんぬんかんぬん…
この後もこんな感じのやり取りが続く—。
長い!!!!笑
話が全然先に進まない笑
こういうノリが好きなのさ♡(*´艸`)
クスリと笑える所にホント癒される♡
そしてミステリはもちろん!安定の面白さ!!!
グロ癒し系ホラー特殊設定ミステリ(小林泰三作品を勝手にそう呼ぶ)
おすすめです!ヽ(´▽`)/
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全ての生物は、死ぬとゾンビになってしまう。
そんな世界で、ある研究者が部屋の中でゾンビ化しているのが発見される。しかし、その部屋は、出入り口に鍵がかけられた密室となっていた。
特殊設定本格ミステリ。
ミステリとしてもホラーとしてもSFとしても楽しめる作品だと思う。
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ゾンビが蔓延した世界で起こる殺人事件。発想も去ることながら、終盤で明かされる驚愕の真実に驚かされた。