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hamaさんのレビュー一覧

投稿者:hama

17 件中 1 件~ 15 件を表示

病気の予防と健康ガイドブック

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は病気の予防と健康維持のために有用な情報をぎっしり詰め込んでいます。そのため450ページという分量になっていますが、分野が細かくわかれていてとっつきにくさは感じさせません。
第一部は食事と健康、運動、嗜好などについて、第二部は病気予防、すなわち心臓発作、脳卒中、がんを避けるための手段。第三部は栄養補助食品とハーブに関する沢山の情報、第四部はかかりやすい病気の症状、原因、家庭療法について書かれています。
各項目は実に多彩で、具体例を出しながら丁寧に細かく書かれているため、大方の疑問点はこれで解決してしまいます。
例えば油について、一体どんな油を調理に使うべきなのか、7ページに渡って客観的なデータを示しながら解説しています。代表的な16種類の油の性質と注意点、使用すべきか不可か一覧になっているのでもう迷うことは無いでしょう。
一度読めば、ショートニングやマーガリンをスーパーで買うことはもう無くなります。
ビタミンや鉄分などの栄養補助食品を使うべきかどうか、適量はどのくらいなのかといった問題にも全て答えています。よくある病気の対処法も具体的でわかりやすく重宝します。高名な医学博士である著者の知識がぎっしりと詰まった本であり、「各家庭に1冊」置く価値のあるものであると自信を持って言えます。

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勝利の為に全力を尽くすとは一体どういう事なのか

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大リーグのマリナーズにはイチローという元日本球界屈指のバッターがいながら、
なぜ地区優勝を飾ることができないのか?
この本を読めば、その理由の一端も知ることができる。
イチローの事を知っている日本人は多くても、
同じリーグにいるオークランド・アスレチックスというチームを
知っている人はわずかだろう。
00’-03’シーズンまで、4度続けて地区優勝を果たしているこのチームには、
一風変わったゼネラルマネージャーとスタッフがいる。
本書「マネー・ボール」は、かつて大リーグ選手として期待され
また挫折を経験した男が、
ゼネラルマネージャーという肩書きを得て球団を改革していく物語だ。
アスレチックスのGM、ビリー・ビーンは極めて科学的なアプローチから球団作りを行った。
すなわち、豊富な資金力による優秀な選手の引き抜きや、
監督やスカウトの「長年の勘」ではなく、確かなデータを基に
戦略を組み立てて勝利を引き寄せたのだ。
戦術としての盗塁やバントが禁止されているこのチームは、
他の野球チームとは全く異なる価値観の中で戦っている。
優れた打者とは、3割・30本・30盗塁する打者ではなく、
出塁率が高く、三振が少なく、四球を多く貰う打者だ。
優れた投手とは、155キロの速球や沢山のセーブを持つ投手ではなく、
コントロールが良く、四球を出さない投手だ。
05’シーズン、オークランド・アスレチックのチーム盗塁数は
もちろん大リーグ全チーム数最低だ。
そして、またしても地区優勝を争っている。

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高校物理の悩みはこれで解決

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高校における物理の学習というのは、力学や熱力学、波動、電磁気学といったいわゆる古典物理学の基礎分野が中心であるが、特に力学はその中でも中心に位置していてこれが理解できなければその後の学習を進めることができないほど重要なものである。
しかしその力学において学習がつまずく生徒が大変に多いのである。その原因は、問題を解く過程で重力や静止摩擦力といった力の種類と公式の有無を把握しきれず、またどのような順序で適用すれば良いのか系統的な理解ができていないからである。
これは既存の教科書の構成や指導に原因があるのだが、「わからないのは自分に理解力が無いからだ」と思いこみ物理が苦手科目のまま学習を終えてしまう生徒が多い。大変残念な事である。基本的に理数科目というものは論理が明確であって、適切な手順を踏めば必ず誰でも理解できるものなのである。その分野の“考え方のポイント”を吸収すれば、できなかった生徒も短期間で見違えるように成績が伸びていく、特に物理や数学ではこの傾向が顕著だ。
本書はまさにこの“ポイント”を学習するのに大変優れた教材である。力学と熱力学の分野について基礎事項にページの大半を割き、要点を1つ1つ丁寧に解説している。例えば重力にはF=mgという有名な公式があるが、抗力や張力には公式が無いので問題ごとに適切な式を見つけなければならない。これら1つ1つの力の性質の違いと使い方をはっきりと理解しているかどうかが、力学が得意になるか苦手になるかの分かれ目なのであるが、本書を読めばそれだけで基礎的な思考過程は完全に身に付くようにつくられている。
「苦手意識を克服したい」と考える高校生・大学受験生に是非読んでもらいたい本である。続編の発売も期待したい。

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旧体質の英文法を一掃するパワー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「TOEIC最強の学習法」の著者による英文法の入門書。しかしタイトルの通り、従来のイメージの文法書とは全く異質の内容になっている。受験英語に苦しめられ、毎年大量の英語難民を出すこの国にはびこる“旧体質の英文法”を一掃するパワーを秘めているのだ。
文法を学ぶとき誰もが当たる5文型の壁、これを理解できないと英語が読めないと錯覚するのも無理は無い。しかしこれはまったくの間違いであった。そもそも英語の文法理論は何種類もあり、日本人が学校で習っているのはその中の1種類でしかないのだ。学校英文法は決して絶対ではなく、むしろ時代の波にさらされ錆び付いてしまっていると言うのが正しい。文を5パターンに分類するのではなく、この本で解説されている2パターン分類のほうがはるかに自然でわかりやすい。切り口を変えればこうも変わるものかと驚かされる。特に高校生がつまずきがちな接続詞周辺(先行詞・関係代名詞・関係副詞)の解説は秀逸で、まえがきの通り「脳から鱗が落ちる」こと請け合いである。受験用の文法書では決して到達することのできない世界が広がってくる。最後の直感文法による読解例と従来文法による読解例の違いを見れば、今までの勉強がいかに不自然であったか、そしてこの方法がいかにシンプルでわかりやすいかスンナリと理解することができるだろう。
内容はやさしくイラストも豊富で、高校生以上の全ての英語学習者にお薦めの一冊。

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紙の本ラスコーリニコフの日

2003/04/21 14:53

日本におけるスパイと陰謀論の新境地!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は小説という体裁をとっている。
しかし内容は小説では無い、現実に1995年の日本で起こった出来事なのだ!
そのように受け取れるほどのリアルさが文章から伝わってくる。
小説でなければ許されないようなタブーに触れる際どい描写と鋭い推理が至る所に溢れていて、最初から最後まで読者に息もつかせない。

主な舞台は1995年前後の日本、日本はオウム騒動に揺れていたが
その影に隠れて未だ解決されていない事件がある。
警察庁長官が狙撃された事件である。
現場に落ちていた北朝鮮のバッジは何を意味するのか、
警視庁のホームページでは今もこの事件に懸賞金をかけ告知を出している。

折りしもいま日本では北朝鮮による民間人拉致事件が注目を集めているが、
これは日本にスパイがいて、何十年もの間、日々工作活動を行っていた事を意味している。
当たり前の事だが、この当たり前の事すら今の日本人は理解できないほど
想像力を無くしてしまっているのだ。

北朝鮮のスパイ(工作員)になるとはどういう事なのか、日本がスパイと戦うというのはどういう事なのか、犠牲になった人々の痛みとはどういうものなのか、1つの事件と現実の政治がどう関わるのか、そして陰謀とは具体的にどのようなものなのか。
このリアルな問題について、「警察庁長官狙撃事件」という現実の出来事を題材に、
ある架空の主人公と限りなく現実に近い政治家と警察官とを交えて見事に“小説として”描いている。

「この本は小説だが、今自分の目の前をすれ違った車の中に本物の工作員がいるかもしれない…」
そう思わせるだけの読後感が得られる事をここで断言しよう。

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もし受験生の時にこの本を知っていれば…

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中学・高校時代に誰もが苦しめられた英語、特に英文法の規則・用法は難解で、何故このようなことを勉強しなければいけないのか、よくわからないままに詰め込み学習をしてしまった人が大半であったと思う。
しかしよく考えてみれば、英語圏の人があのように複雑な文法規則を全て覚えているわけはなく、もっとシンプルで核となる要素を中心に理解しているはずである。
本書はそのタイトル通り、ネイティブ(英語を母国語とする人)の頭の中にあるシンプルな英文法を、日本人が学校で学習する難解な英文法と対比させながら理解できる本である。aとtheの使い分け、可算・非可算名詞、否定文、受動態、進行・完了形などおなじみの英文法に対して実にわかりやすい解説がなされている。そして本書の最も重要な部分は時制の解説、特に「英語に未来時制は存在しない」という受験生にとっては衝撃の一文であろう。この部分の解説を読むためだけにこの本を買う価値があるほど、密度の濃い文章になっている。分厚い文法書を参照し、沢山の問題を解いてもさっぱりわからなかった英語における時制の表現が、実に見事に解説されている。「もし受験生の時にこの本を知っていれば…」と思わせるに十分な内容だ。分量も160ページ程度と手頃で読みやすく、エッセンスが凝縮されている。
英文法に苦しむ全ての受験生、そして学生から社会人まで幅広く薦められる本である。

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経営者を通して見る企業の栄枯盛衰

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

若き投資家にして資産家、切込隊長が週間SPA!に連載していた記事を加筆修正して単行本化したもの。
古今東西の名物経営者を取り上げ、持ち上げ、褒め上げてあげく某侍のようにばっさりと斬り捨てている。そのテンポよく軽妙な語り口は出だしから後書きまで読者を飽きさせない。
あくまでも事実を元にしつつ、各経営者達の愉快なキャラクターや避けられない時代の流れ、社会的影響のあった事件をダシに面白おかしく斬っているからこそ、通勤電車でさらりと読めつつも思い出しては何度か読み返すだけの内容を伴った本として仕上がっているのだろう。
総額60億円の投資失敗ネタを混ぜるなど、投資家・経営者としての自分自身を曝け出している部分も見逃せない。自分の失敗を笑えるのは余裕があるからできるのであって、21歳にして親に降りかかった億単位の借金を返さなければいけないという修羅場をくぐり抜けたからこそ出せる部分だといえる。
経営者としての人となりは地味・堅実・緻密で用意周到・逃げ足は誰よりも速いなどと評されているが、ひとたびペンを持てばその鋭く切れる文章は今やネットウォッチャーの誰もが認める所だ。
ただ批評するだけでなく、自身が経営の現場に根を張りながら常に新しいものを求め突き進む、この人物が行くところ言論の斬り合いあり。
これからもその闘争心とエンターテイメント精神を失わずに活躍して欲しいものである。

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漫画の長所が存分に発揮された本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

量子論と言えば理系学生が最も苦しめられる分野ではないだろうか。教科書は意味不明な数式のオンパレード、何のために勉強するのか何故その事が重要なのか、わからないまま振り回される人も多いと思う。物理がよほど好きでなければ目が回ってしまうだろう。この本は現代物理の核にして人類の知の集大成とも言うべき量子論を、漫画をふんだんに使用してわかりやすく、丁寧にその流れを解説した本である。ある分野を勉強するときに最も大切な「全体像の把握」にあたるものがこれであるので、これを読むことで複雑で奥深い量子論の何処を今自分が勉強しているのか掴むことが出来る。登場人物はみな歴史上の偉大な学者で、愛らしく個性的に書かれているので一度見たらもう忘れない。古典物理学の行き詰まりから量子論の発見まで、20世紀前半の科学の最もドラマチックな場面が詰め込まれている。物理を勉強する全ての理系学生に一度は目を通して欲しい一冊。

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日本代表を引っ張った二人のフランス人の物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002年、日韓W杯においてベスト16という成績を残したサッカー日本代表。
フィリップ・トルシエ監督と通訳フローラン・ダバディーのフランス人コンビは、
ベンチを飛び出す時の仕草まで似ていた。
「フラット3」という概念を日本代表に初めて持ち込み、常にマスコミの批判に晒されたトルシエを支え続けたダバディーの本音がこの本には詰まっている。
選手起用の舞台裏、通訳を越えたパーソナルアシスタントとしての仕事、
そして自身のサッカー観までを、三人のゲストとの対談という形でまとめてあり、
トルシエジャパンの4年間を見てきたサッカーファンの疑問に十分答えられるだろう。
マスコミを通していたのでは決してわからないこの二人の内面、
あの試合の瞬間何を考えていたのか、どんな経緯があってあの代表メンバーが決定したのかがハッキリと見えてくる。
マスコミの報道ばかりを追っていた人は「怒りっぽいフランス人監督」くらいにしか思っていなかっただろうが、
ダバディーの口から語られるトルシエはもっとリアルで、人間味が溢れている。

そして特に、サッカーに限らず何か新しいことを成し遂げるには、
「困難に負けない情熱」と「固定観念にとらわれない発想」が
何より重要だということを、この二人が辿ってきた道のりから改めて感じさせるし、また明るい日本サッカーの未来を予感させる出来になっている。

トルシエ日本を影で支えた山本コーチの本と共に、是非読んでみて欲しい。

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紙の本クルーグマン教授の経済入門

2003/04/21 14:16

生きた経済の入門書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

世に経済学の入門書は多くあれど、今起こっている経済的変化を
明快な理論の下に解説した本というのは意外なほど少ない。
この「クルーグマン教授の経済入門」は、アメリカの経済を中心に
マクロ的視点で世界の経済事例を解説した入門書である。
入門書とは言っても内容は専門的な部分を多く含み、、
初めて経済を勉強する人のものというよりは、
高校教科書程度の経済の基礎知識がある人を対象にしていると見て取れる。

「経済にとって大事なのは3つ、生産性、所得配分、失業、これだけ」
というわかりやすい提示から始まり、為替、貿易、金融政策、欧州及び日本との
間に起きた問題についても触れている。
番外編の「日本がはまった罠」では、長い不況にあえぐ日本のどこが
一体問題なのかを論じていて、この文章がもとになり
「日本経済復活のためのインフレターゲット」論が脚光を浴びる事になった。
構造改革が短期的に効力を持たない事、ばら撒き公共事業は筋違いである事、
そして日銀がインフレ期待をつくり出す事こそが事態の改善に有効であると説いている。
この本は1998年に日本語版の初版が発行されたが、それから5年たった今でも
その内容は決して古びていない。今や日本でもインフレターゲットが公然と
議論されるようになってきた。
(ほんの2、3年前には暴論扱いされていたのに!)
クルーグマン教授の正しさと先見性は、これから証明されていくのだろう。

マクロ経済を学ぼうとする学生や社会人の方に、是非読んでみて欲しい本である。

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英文法の基礎学習に最適

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「英文法は難しくて興味が持てない」。「英文法を勉強したはずだけれどよくわからない」。
もう一度基礎の基礎から英文法をやり直したいけれど、堅苦しいものは苦手だという人にお薦めなのがこの本。大きな字、見やすいレイアウト、イラストを豊富に使い飽きさせない内容でスラスラと英文法の学習を進めていく事ができます。
対象は中学基礎から高校基礎まで、55の項目がありこれだけは知っておくべきだということが詰まっているので、この本の内容をしっかりやれば文法の基礎基本はもう安心です。一覧表で文法を整理してあり、また例文が豊富なので多様な表現が学べます。現役の中高生も、また文法をもう一度最初からやり直したい社会人にもピッタリ。
使い方としては、まず解説部分と例文を一通り読んでから(音読・黙読)、例文の英語部分を隠して日本語から英作文に挑戦します。例文はどれも平易で本文の内容に即したものになっているので、つまずくことは無いでしょう。入門書としては例文の数は多いほうですが、そのほうがより記憶に定着しやすいのです。全ての例文が理解でき英作文ができるようになったら学習は終了。英語のルールの基本が身についているはずです。
この本は初学者向けと対象がはっきりしているので、これから英語の勉強を始める人の1冊目の文法書として最適でしょう。

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紙の本インターネット気象学

2002/11/05 17:46

パソコンを利用した気象学の実践書

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一般的に毎日我々が目にする天気情報というと、
「明日の天気は … 晴れ、雨、曇り。降水確率○%」
程度で、もっと専門的な学習をしたい人にとっては全く不足しています。
本書は大学教養レベルの気象学を学ぶにあたり、特にパソコンを利用した演習法について書かれています。現在ではインターネットの発達により、さまざまな気象情報を無料で入手することができますので、自宅にいながらでも専門的内容の学習と情報入手が可能です。衛星画像や天気図、高層気象データ、海面水温や全球オゾン濃度に至るまで種々のデータの入手方法・簡単な解説と利用法が示されているので、気象・天気予報等の学習を実際の気象データに照らし合わせながら行う事ができます。紹介されているサイトの多くは英語ですが、内容は平易ですのでストレス無く利用できるでしょう。
天気予報、環境問題関連の気象情報の導入部分をほぼ網羅しているので、大学で気象学概論を学ぶ学生や気象予報士資格の取得を目指している人にとって必読の書といえます。

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タイトルに偽りなし

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英語学習法を書いた本は多いが、この本はひと味違う。まず著者が英語を学び上達してゆくプロセスを段階を追って書くことで、読者に「これだけやればこれだけできるようになる」という具体的なイメージを感じさせる内容になっている。また従来の「受験英語」的おかしな風習に対する批判も説得力がある。5文型ができなければ英語が読めないといった考えを「神話である」と切り捨て、人間が言語を習得するプロセスに触れながら、自然な学習による「体で覚える」やり方を推奨する。当たり前であるが受験英語に染まった人間にとっては目から鱗が落ちる思いだ。勉強すべき内容を詳細に分け、具体的手順を書くことで、読者にとってたいへんわかりやすいハウツー本となっている。「スーパーソニック方式」や「文法によらず、文の立体構造化による英文把握」など、わかりやすく効果が実感できる方法が紹介されていて、自分が受験生の時に巡り会っていればどれだけ助かっただろうかと思う。決してTOEIC受験者のためだけの本ではない、受験英語で苦しむ人にもお薦めの1冊です。

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けなす技術=斬る技術

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

恐らく日本のbloggerの中で最も影響力のある人物の一人、切込隊長こと山本一郎氏の新刊。
本書のタイトルは「けなす技術」だが、これはより正確には「批判する技術」であり、
裏タイトルを読み解くなら「斬る技術」である。
何故、ネット黎明期から2ch全盛期まで
限られたカテゴリーの中のいち論客でしかなかった切込隊長氏が、
このblog時代(blogの台頭は2004年からだが)に
連日多数のアクセスを集める人気ブロガーとなり、また複数の書籍を出版できるまでになったのか?
それは氏本来のマーケットに対する分析能力(本業は投資家である)
に加えて、氏が他者(他社)を的確に批判する能力に長けているからである。
紙ベースの従来型メディアとネットの違いは、その双方向性と

「誰でも気軽に巨大な敵を批判できる適度な匿名性」
であり、blogというhtmlコンテンツ管理を素人にも容易にする
大変便利なツールの登場と相まって
メディアとしてのインターネットの特性を最大限に活かしたひとりが隊長であると言える。
即ち、従来メディアでは決して批判にならないような組織や人物を、
自身のwebサイトから面白おかしく批判する。
(2004年にギター侍という芸人がブレイクして以降、こういった形態の批判を
“斬る”と呼ぶことが多くなった)
その批判が的を得ている(「射る」ではないよ)からこそ多くの読者を獲得するに至ったのだ。
正確な批判は正確な分析に、正確な分析は正確なデータによって支えられる。
例えば本書後半ではWinny問題について論じているが、その中で重要な部分は

>いわゆるWinny革命なるものは、「週間文春」の実売部数程度の影響力しか与えていない、
>ごく限られた社会での出来事と判断するのが妥当ではないかと思われる。

とP2Pファイル交換ツールの影響を、ある程度定量的に見積もっているところである。
過大でも過小でもなく、適正な評価。そしてそれらを包み込む
「現実でヘタレはネットでもヘタレ」という批判(=“斬り”)。
これこそが切込テイストであり、
5万を超えるRSSfeedを獲得した原動力である。

過去の作品に比べればその情報密度には欠けるが、本人独自の視点(切り口)から
語りかけるという部分は失われていない。読者が期待するものは得られるだろう。
それとあとがきは忘れずに読もう、ひょっとしてこの本の中で一番読むべき価値があるのが177ページ前後の文章なのだ。

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新人の能力を面接試験で評価する事の難しさを教えてくれる

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世界中にピアノの調律師は何人いる?
マッチ棒6本で4つの正三角形をつくるには?

実際に出題されたら戸惑うこと間違いなしのこれらのクイズ、
この本に収録されているのは、あのマイクロソフト社で実際に出題されたパズルやクイズである。
そもそも何故新卒の採用試験でこういったクイズが出題されるのか、
就職活動を経験したことがある人なら、誰しも一度は疑問に思ったことがあるだろう。
その疑問に対する一つの答えは
「会社にとって明らかに不的確と思われる人物の採用を避けるため」だ。
知っての通りマイクロソフト社を始めとしたソフトウェア業界は、
高度な頭脳労働が仕事の主体であり、常に優秀な人材を求めている。
しかし新卒で現場のプログラム経験が無いような人物を面接で評価するには
一体どうすればいいのだろう?
試行錯誤の結果生き残ってきたのが、この本に紹介されているような
パズルによる面接試験である。
もちろんたかがパズルの正解不正解で、その人物の全てが評価できるわけは無い。
しかし、明らかに不的確だと思われる人間を見抜くには、
一定の効果があると思われている。
そして、あのマイクロソフトが採用しているのだからと、この形式を真似て
多くの企業が採用試験で似たようなクイズを出題するようになった。

残念ながらビル・ゲイツにまつわるエピソードはさほど書かれていないが、
備えあれば憂い無し。就職活動を控えた学生や企業の採用担当者は、1つの参考としてこの本を手にとってみるのもいいだろう。

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