kwtさんのレビュー一覧
投稿者：kwt
紙の本疾風ガール
2014/08/04 13:40
夏美が駈ける！苦手なガールと共演するまで。
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現状，「ガール・ミーツ・ガール」との二巻もの。
ステージで，リードギターをかき鳴らす夏美を待っていたのは，芸能事務所のスカウトだけじゃなく，仲間の自死だった。居ても立ってもいられない夏美は駈ける。そして，追悼のコンサートへと。
続刊では，デビューに向けて駈ける！己が思うところを曲げずに，大人の世界に体当たりして。そして，人の心の優しさを学びつつ，己を逞しく優しく伸びてゆく。
元気出る作品です！
2017/01/25 00:50
段々に説教臭くつまらなくなったなあ
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在るように在る、って感じの第一巻の爽快感から、こう在るんですよ、私の常識的世界は！、って感じで、説教臭くなったなあ。
ツマンナイ作品でした。よう、１２巻も付き合ったなあ。惰性ですね！
紙の本スーパーカー誕生
2016/03/13 12:46
ああ，退屈な本だった。
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横断的にスーパーカーの歴史を俯瞰したとの触れ込みだけど，いろいろ足を使って取材したことは分かるけど，1台の車に少しの歴史を並べた，カタログ的なまとめ方で，一台ごとのエンジンレイアウトなどもエンジンやトランスミッションが箱で表されているように，臨場感に欠けています。エンジンの吹き上がり感や咆吼がちっとも胸に響いてきません。
情報を一度自分の中に取り込み，熟成させて，それから文章として表現すれば，いい本になったと思うのですけどねえ。
取材者としての努力は認めますが，資料の収集から文章表現など，伝える者としての作家としての資質は感じられません。読み物としては駄目ダメでしょう。
まあ，車雑誌のライターレベルとしては，これでいいのかもしれませんが。
時間を潰したい，我慢強い人向けですね。
2013/10/19 23:37
福島でこの本を薦めることが出来ますか？
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脱原発・制限下での原発の容認，どちらも選択肢としてあるでしょう。制限を付ける程に，原子力発電の経済的優位性は下がり，最終的には核分裂という巨大エネルギーに依存しない世界が来るかもしれません。
でも，本書の後半部に至っては，私は飯舘村や福島で紹介する気になれません。貴方は出来ますか？
2013/06/24 00:37
C01を使いこなすのは難しい
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INFOBAR C01のデザインとテンキーを備えているのに惹かれ，本書も買って，初めてのスマホ体験を始めたが，C01，入力文字の変換は画面タッチなのでした。
本書には書いてないんだけど，スマートなC01の画面で，変換文字を選択するということは，小さな領域に示されている候補文字をタップして選ばなければならないのは当然のこと。指先より小さい範囲をタップすると，上下左右にズレて，削除（アッ行き過ぎた！）と再入力の繰り返し。
実機を手にして，操作を実際に行ってから，購入に踏み切るべきでしょう。格好付けると，分割払いの二年間を我慢することになります。
本書は，この辺りが書かれていないので，不親切・非正直です。辛い点！
紙の本電力と国家
2013/07/12 00:07
昔を振り返り懐かしむ
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東電が出来た時代を懐かしんで書き記した本。
東電と通産の確執については他にも本が出てますが，この本は，東電が出来る頃を中心に書かれてます。原子力発電の導入についても。
読み物，というより，著者の思うところを見せつけられた気がします。
著者の語り口に共感できなければ，楽しい本とは言えません。
３．１１との関連はほとんど書かれてません。ただ，３．１１以降に書かれた，と言うだけだと思います。発送電分離に賛成なのか，現状の９電力耐性が素晴らしい（かった）と言いたいのか，よく分からないですね。
そんな本でした。
紙の本炉心溶融・水素爆発はどう起こったか 考証福島原子力事故
2017/02/11 17:48
爆発の原理は簡単なのに
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著者は，原子力村の重鎮です。
簡単に言えば，金属は無酸素状態にあると，水を分解して腐食し，水素を発生させます。これは，鉄筋などでも生じますし，温度が高ければ，激しく腐食します。燃料棒の管に使われているジルカロイ合金も同じように腐食します。
高温になり，水を注入されて閉鎖系になった炉内で，酸素が消費された結果，燃料管が激しく水素発生腐食して，炉内に水素が溜まり，わずかな火花で，一気に水素ガス爆発したのが，福島第一で生じたことなんですが。ベント（内圧を下げる気体放出のバルブを開ける）が出来ませんでしたからねえ。
多少の知識があれば，僕でも，こんな文章は書けます。
でも，重鎮なので，懇切丁寧に，回りくどく，難しく，現象を説明して下さっています。
ありがたく，読ませていただきました。本代の元は取れませんでしたけど。
でも，何が起きたか，忘れないように記録が残るのはいいことでしょう。
2014/08/04 13:28
うんちく能書き好きにはどうぞ，全４巻！
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作り上げた仮想宇宙世界における，物理法則による物体挙動に係る解説・うんちくと，社会構造に関する能書きに満ちあふれた作品です。酢中職人を題材にしているところが取り得かも。
著者の世界に浸りたい方は，どうぞ！全４巻，ありますからね。どっぷりと！！
内容的には，１巻の表紙の絵よりも，２巻以降の表紙の方が，相応しいでしょう。
2013/04/01 11:50
人は「ずる」いんです！アリエリーさんも「ずる」い！！
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人間って，ずるいんですよね。特に，小さなことには。そんなずるさを，これでもか！と，繰り返し標本（小遣い稼ぎの人々）を集めて試験する。著者は，それを専門とする学者だから，用量・反応のデータ収集が楽しいでしょうが，読者としては，あまりの繰り返しに，楽しさを通り越してしまいます。
２０１０年の著書は面白かった，と友人は言いますが，本書は少し，．．．．。
著者のアリエリーさん，自分の仕事を逐次本にして，楽しんで小遣いを稼いでいるんじゃないですか？ズルい！
それに，デューク大学って，ノースカロライナの季候のいいところにある名門私立大学です。石造りのチャペルがあったりして。恵まれた環境で，恵まれた研究生活をしているのは，羨ましいです。それで，一層，「ずる」いって思うのかなあ。
紙の本有用草木博物事典
2013/03/26 14:38
エコロジカルな有用草木についての読み物
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草木の用途中心に記載されており，栽培，例えば用土の種類と厚さや根茎分布の観点からの記載に欠けている。東南アジアにおける鉱山等のズリ捨て場のような堰堤斜面を保護するに相応しい，商品価値がある低灌木探しを目的に購入したが，期待外れであった。
古来から利用されてきた，エコロジカルな有用草木についての読み物としては，楽しめる図書である。ただし，「事典」と称するには，事例が少なく，植物学的な記載も乏しい。あくまで，素朴な生活とそれに用いられてきた草木についての博学的読み物と思われる。
2014/08/04 14:10
映画化の方に興味が湧く！
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書かれている文章に踊らされ，一歩ずつ，核心に迫っていくタイプの作品。
装備，侵入者など，興味をそそるところはあるが，周辺状況を書き込みよりも，主人公の心理を中心にストーリーは展開していく。
映画化後のクルミ表紙と，元からの表紙，ギャップは大きいです。
これを，どのように映画化したのか，そっちの方に興味が湧く一冊でした。
紙の本中学３年間の英語を１０時間で復習する本 ライブ講義で身につける！ カラー版
2013/07/07 00:01
10時間以上かかってしまう！
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CDの例文を読み上げるのに時間が掛かっており，特に間が多いため，思いの外に時間が掛かってしまいます。効率的にヒアリングするには，MP3プレーヤの頭出し機能が必要でしょう。
紙の本ヒッグス粒子を追え 宇宙誕生の謎に挑んだ天才物理学者たちの物語
2013/04/04 14:11
100年の歴史が語られ，今，新たな幕が開く
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いやあ，原子の構造から始まり，核子そしてダークマターへ続く，理論物理学の100年におよぶ発展の歴史を，人間に視点を当て，著者が分かる限り，詳細に記述されてます。
実験物理に比べて，そして理論物理における秀でた発案・発想に比べて，理論物理の構築・完成は，地道で泥臭く複雑なヒトの営みの上に成り遂げられているかを語る，長い物語です。
論文への寄与（共著者・引用），研究者によっては死活問題であること，浪人生活の経験から，痛いほど感じられます。
高校生の夏休みに，ロシア文学の長編を読み始めたときのような気持ちになってしまいました。終盤の実験物理に至って，単純明快なゴールにたどり着き，ほっとします。
本書を手に取った翌日（2013.03.15）に，CERNから，ヒッグス粒子の存在を確証したとの記事が出て，今日（04.04），ISSがダークマターの痕跡を確認したとの記事があり，小さくて広い物質物理の最前線，面白くもあり，読み難くもあり，ですね。
紙の本書店ガール １
2014/10/28 14:48
１～３まで全三巻，結構楽しめる。
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三巻で，起承転結，ハッピーエンド，の構成になってます。
一巻で，頑張れども，店舗撤収の憂き目に。
二巻で，大規模店舗経営に小規模店舗の意地から一石を投じ。
三巻で，東北を含む書店網の経営と，本屋の力に希望をつなぐ。
ってな，感じです。
叔父と叔母が，地方の小さな書店を経営していて廃業した身としては，大都会の大規模書店の話しなので，「そんな甘いもんじゃないで！」とのツッコミは入れたくなるけど。
ワーキング・ウーマンもの，書店網レベルの書店経営サクセス・ストーリとしては楽しめますよ。
それに，活字の力は強いからねえ。活字の力を感じたければ，
河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙(文春文庫)；河北新報社
がお勧めです。
