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YKさんのレビュー一覧

投稿者:YK

384 件中 46 件~ 60 件を表示
福島第一原発1号機冷却「失敗の本質」

福島第一原発1号機冷却「失敗の本質」

2018/05/01 18:59

福島第一原発事故の転換点となった事実に迫る1冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

3基もの原子炉がメルトダウンした福島第一原発事故において、事態の悪化を一気に加速させたきっかけは最初に水素爆発を起こした1号機でした。1号機の冷却には「イソコン」と呼ばれる非常冷却装置があったのにも関わらず、事故当時その設備が稼働していなかったという致命的な誤認がありました。1号機運転開始から約40年間、「イソコン」を訓練でも実際に稼働させてこなかったことが原因でした。なぜ原子炉冷却に最重要な設備の訓練が実施されてこなかったのか、関係者への取材と資料をもとに追及していきます。
後半は膨大なテレビ会議の記録から、なぜ「イソコン」の稼働状況を誤認するに至ったのかをAIを用いて解析した結果を報告しています。
NHKスペシャル取材班による丹念な取材を新書1冊にまとめた福島第一原発事故の記録です。NHK記者による執筆だけあって、文章が非常にわかりやすく読みやすかったです。

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64 上

64 上

2017/09/08 17:06

横山氏の描く世界に引き込まれます!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

横山秀夫氏による警察を舞台にした小説。映画やドラマになっているのでストーリーについては言及しませんが、上巻を読み終えた印象は、さすが横山氏の描く世界だなという感じです。事件を解決する刑事の活躍ではなく、警察を監督する警務部に属する主人公の葛藤や心の揺らぎの描写に多くのボリュームを割いています。
組織内での嫉妬や縄張り意識、不祥事の隠蔽、出世のための保身、など人間の嫌な面だけれども、誰もが心のどこかには感じることがあって、目を背けたくなるような一面をよくここまでストーリーに落とし込んだものだと思います。爽快な読後感はないですが、著者の描く世界にどんどん引き込まれていきます。

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記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞

記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞

2017/09/08 16:57

新聞記者の矜持が感じられるノンフィクション

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

東日本大震災で大きな被害を受けた福島県に本社を置く福島民友新聞。地震、津波、原発災害と立て続けに大きな被害が出た地域の地方新聞は停電や原発災害による避難指示で新聞の発行さえも危ぶまれる状況となりました。そんな逆境の中、地震翌日の3月12日に地震被害を伝える福島民友新聞は発刊され、しかも驚くことに既に住民の大半が避難した地域に配達までされました。避難指示が解除となったとき、自宅に戻った住民の方が目にしたのは、被災翌日に自宅の郵便受けに配達されていた3月12日付の福島民友新聞だったのです。3月12日付の朝刊を配達するに至るまで、記者やデスク、そして配達員の方がどのように”あの日”を行動したのかを追うノンフィクションです。当たり前のように私たちの手許に毎日届く新聞ですが、それを支える人たちの心意気が伝わってくるノンフィクションでした。

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人質の経済学

人質の経済学

2017/05/28 22:23

綺麗ごとではない世界情勢の1面を伝える内容充実の1冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

イスラム国に後藤健二さん、湯川遥菜さんが殺害されたニュースは衝撃的でした。人間の命を交渉の材料として利用するに至った背景を今から20年ぐらい前の世界情勢からたどります。
身代金の決定プロセス、助かる人質と助からない人質は何で決まるのか、なぜ現地のリスクを理解しない若者が危険なエリアに次々と向かうのか、など興味深いテーマについて誘拐から生還した人や、身代金の交渉人などの当事者のインタビューから紐解きます。
「どこの政府でも人質の解放のためには多かれ少なかれ身代金を払っている」、「現地のリスクを正しく理解せず、正義感だけで現地から報道することは慎むべき」、「誘拐から数週間のうちなら数千ドルで解決できる」等々の生々しい証言が次々と明らかになっています。
シリア周辺での誘拐だけでなく、ソマリア沖で多発した海賊、EUへの難民の違法入国斡旋など人命をビジネスの対象とする多くの事象を取材対象としている本書は、ますます保護主義的傾向を強める世界の現状を理解するために大変参考になると感じました。

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宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで

宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで

2017/05/28 22:15

数多い宇宙論に関する本の中で、まずこの1冊

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

宇宙は誕生して約140億年と言われています。140億年を1年に置き換え、宇宙誕生の瞬間を1月1日午前0時とすると、人類の誕生は12月31日午後11時52分ごろになるという喩えを耳にしたことがある方もおられるでしょう。それだけでも宇宙スケールの時間の大きさに驚きますが、現在の宇宙論では宇宙の寿命がある程度推定されており、それは10の100乗(”0”が100個並ぶほど大きな数)年と見積もることができ、これをまた1年に置き換えると、誕生後約140億年の今は1月1日午前0時0分0.000…4(”0”が77個並ぶほど小さい数)秒だというのです。
本書は宇宙誕生から寿命を終えるまで、宇宙がどのような姿を見せるのかを時間の経過を追って解説しています。それによると、銀河や星雲、恒星が煌びやかに彩る今の変化に富む宇宙は寿命を通じてほんの限られた一時期にしか存在せず、それ以外はもっと一様で変化に乏しい姿だという事です。
永い宇宙の寿命のなかで限られた瞬間に人間が生きているという事ですね。人間の存在の儚さを再認識できる本です。

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日本水没

日本水没

2017/03/14 18:49

震災被害を忘れないために是非おすすめ

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

巨大災害を研究テーマとしてマスコミにもよく登場する河田先生の著書。東日本大震災以来、地震と津波のリスクはかなり考慮されるようになってきましたが、過去の発生頻度や被害規模から考えると、3大都市圏への高潮・洪水による被害リスクの方が断然大きいという著者の主張が展開されます。そして何より国難となり得るパターンは、南海トラフ地震と首都直下型地震が起こり、河川堤防などにダメージが残る状況で、温暖化によって強大化した台風や、豪雨による河川氾濫、高潮などが追い打ちをかける複合型災害であるというのは非常に説得力があります。「そんな酷い災害が、立て続けに起こるのか」という素朴な疑問が沸きますが、実は江戸時代末期、3年立て続けに南海地震(海溝型地震)、江戸地震(直下型地震)、江戸高潮災害が起こり、その被害による財政圧迫が江戸幕府が倒れる一因となった事実があるのです。
日本の3大都市圏が広大な地下街を持つというのは先進国でも実はかなり特殊な特徴で、それらが高潮災害の際には即、水没してしまうリスクを抱えていることなど、著者の長年の研究成果をまとめた1冊となっています。
私が大学に在学中は河田先生の授業を一度も聞いたことがなかったのですが、これからも災害リスクを広く伝える研究を続けていただきたいです。

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勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇

勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇

2016/11/20 00:17

駒大苫小牧幻の3連覇に隠された真実に迫るノンフィクション大作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

駒大苫小牧 田中投手と早稲田実業 斎藤投手が投げ合い再試合となった2006年夏の甲子園決勝。多くの人の記憶に残るこの試合が、実は駒大苫小牧が夏の甲子園3連覇達成を賭けた舞台であったことを記憶している人は少ないかもしれません。それまで北海道勢が夏の甲子園で優勝するなど想像もできない偉業であったのに、夏の甲子園連覇、そして3連覇に限りなく近づいたのがあの試合でした。この時、監督として指揮を執っていたのが本書の主人公、香田誉士史氏です。
弱小高校であった駒大苫小牧に赴任後、様々な試練を乗り越えて甲子園出場を果たし、そして連覇。しかしその直後に不祥事が発覚し、マスコミの手のひらを返したような対応に、精神的に追い詰められて、そしてあの2006年決勝の翌年、同校を去ります。そのジェットコースターのような数年間を丹念に取材し、香田氏がいかに大きな葛藤を抱えつつ過ごされていたのかを描き出した長編ノンフィクションの名作です。田中投手の存在だけにスポットライトが当たりがちな”あの試合”にこんな濃密なドラマがあったとは。単行本400ページを超える大作ですが、スポーツノンフィクションが好きな方なら、是非一読をお勧めします。

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沖縄を変えた男 栽弘義−高校野球に捧げた生涯

沖縄を変えた男 栽弘義−高校野球に捧げた生涯

2016/11/20 00:07

沖縄水産高元監督 裁弘義氏の壮絶な生涯

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1990年代に沖縄水産高校の監督として甲子園の常連だった裁弘義氏(故人)の高校野球との関わりを通じた生涯を追ったノンフィクション。裁氏がすでにお亡くなりになっておられるので、教え子に当たる元野球部部員や、同僚の教員、コーチなどの証言をもとに裁氏の人間像を描きます。
高校野球中継で見た好々爺然りとした外見とは全く異なり、元部員曰く「近くにいるだけで吐きそうなぐらい怖かった」という程の練習を課し、当時の内地から見下されていたレベルであった沖縄の高校野球のレベルを強豪県と呼ばれるまでのレベルに引き上げました。
沖縄が内地に対して誇れる物を持つことができた事への最大の功労者が裁氏であることは間違いなく、本書のタイトルが誇張でないと感じました。
内地へのコンプレックスや、のんびりとした県民性、出る杭を打つ島独特の閉塞感など、周囲の環境を敵にまわしつつ自分の意思を貫く生き様は壮絶です。

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咬ませ犬

咬ませ犬

2016/10/14 18:55

名作ノンフィクションのオムニバス

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

様々な分野で脇役として存在感を放つ人達を取材対象としたノンフィクションのオムニバス。
ボクシングで将来を期待される有望なボクサーがのし上がっていく際に”負け役”を暗に期待されるボクサーのことを”咬ませ犬”と言い、そのような役割を全うしたボクサーを取材した『咬ませ犬』。
プロ野球のブルペンで投手の球を受け続け、1軍での公式試合に出場することなくその後コーチ、2軍監督としてキャリアを積み上げていく職人肌のキャッチャーを追う『壁と呼ばれた男』。
競馬界で最も脚光を浴びる騎手でもなく、調教師でもなく、裏方として最も馬に寄り添う役目であるベテラン厩務員がG1制覇に賭ける日々を追った『ライアンの蹄音』。
他にも大学ラグビーの監督を扱った「楕円球への夢」、自らの登山スタイルを追う登山家を追った「ザイルの彼方」。
どのストーリーも各界でスターとして活躍する人々の周囲に、私たちの知らないこんなに濃厚な物語や世界があったのかと、どんどんのめりこんでしまいます。登場する人達は大半の読者にとって名前も聞いたことがない存在ですが、それでも十分にそれぞれの世界に浸ることができます。

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捏造の科学者 STAP細胞事件

捏造の科学者 STAP細胞事件

2016/10/14 18:51

STAP細胞の騒動を冷静に追い続けた本

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STAP細胞に関わる一連の騒動は、報道内容を追うだけでは何となく訳が分からないうちに幕引きされた印象がありました。事態の真相を知ろうと関連本を探していたところ、毎日新聞科学部記者が執筆、大宅壮一ノンフィクション賞受賞という本書ならと思い読んでみました。期待を裏切らない内容でした。個人的な取材でやり取りしたメール、記者会見の内容などが時系列でまとめられており、華々しい記者会見から事態が一転して疑惑が次々と出てくる状況の下、それぞれの当事者がどう発言し、主張したかが非常によく整理されています。最初から誰がシロ、誰がクロと決め付けるのではなく、事態の進行に従って著者が感じた疑問を素直に取材対象に質問し、咀嚼しつつ取材を進めるプロセスには好感が持てます。またこういうニュースを理解する時に必要となる専門分野の基礎となる知識も解説されており、これ一冊でSTAP細胞に関わる事態の全体像がつかめます。どういう状況で研究不正が発生しやすいのか、真面目に研究に取り組んでいる研究者はどういう印象を受けたのか等について貴重な提言やコメントもあり、研究職を目指す高校生や大学生には是非読んでもらいたい気がします。

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ヒート

ヒート

2016/07/27 19:58

スポーツの記録に選手の能力以外の要素の関与をどこまで許されるのか考えさせるストーリ―

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日本人ランナーにマラソンの世界最高記録を日本で開催されるマラソンで実現させようと、様々な立場の人間が織り成すドラマ。世界最高記録達成のためにマラソンコースそのものを設定して新たな大会を開催し、ペースメーカーを選定してエースに記録を狙わせる。その過剰なまでの「お膳立て」に対して記録を期待されるエースランナーが感じる葛藤。ちょっと前、競泳界では高速水着の問題がありました。スポーツが靴などをはじめ様々な道具、環境の下で実施される以上、どこまで人為的な関与が許されるのか、考えさせられる小説です。

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あらしのよるに 完全版

あらしのよるに 完全版

2016/01/22 20:52

大人でも考えさせられるストーリー

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あらすじ
「狼のガブとヤギのメイは、嵐の夜に山小屋で雨をしのぎつつ一晩を語り明かす。真っ暗な中でお互いの姿を知ることもなく。翌朝それぞれの姿を知ったガブとメイは、狼=捕食者、ヤギ=被食者というそれまでの関係を超えて不思議な友情を育むが、ガブにとってはメイを目の前に食欲との葛藤に苦しみ、メイは狼との親交を知られた仲間たちから裏切り者と扱われ、それぞれ悩みを抱え続ける。仲間から『お前はあいつに利用されているだけだ。早く目を覚ませ』と諭されるガブとメイ。2匹は相手への友情と、それぞれの仲間への関係の板挟みに苦しむ。そしてガブとメイの下した決断は…。」
子供に読み聞かせようと購入しましたが、私自身がすっかりハマってしまいました。友情、個人と社会、愛する人との別れ、生きるための犠牲、などいろんな面から大人でも誰もが考えさせられる絵本です。物語の終盤、「ああ、こんなことになるんだったら、あのあらしのよるに出会わなければよかった」と語る主人公(ガブかメイかは読んでみてください)の独白が、なんと切ないことか。
子供さんと一緒に読んで親子で感想など話し合うもよし、一人で読んでもよし。子供向け絵本と侮るなかれ!
もともと全7冊のお話を1冊の単行本としてまとめられており、大人でも手に取りやすいです。

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「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実

「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実

2015/11/17 11:48

福島第一原発で本当に起こっていたことの証言

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福島第一原発の所長であった吉田昌郎氏の証言を元にした「「吉田調書」の報道で朝日新聞が「作業員が所長命令に背いて撤退した」と報道し、後に謝罪会見を開く事態にまで至った誤報事件。生前の吉田氏にインタビューし、震災直後の現場の真実を「死の淵を見た男」で詳細に伝えた著者が、朝日新聞の報道内容とは違って本当はいかに現場の作業員の人たちが責任感を持って持ち場を死守したのかを改めて伝えるノンフィクション。是非「死の淵を見た男」と併せて読んでみて下さい。原発推進とか反原発とかの立場ではなく、一般論として危機管理とはどうあるべきか、報道とはどうあるべきか、非常に示唆に富んだ本だと思います。
「日常の営みは、非日常のためにのみ存在するのではない。日常の営みと非日常への備えのバランスを欠くようでは、人間の幸福に寄与するシステムとはいえない」という一節は、「非常時の安全」にどこまでのコストや不便さを私たちが許容できるのか、問いかけているのではないかと思います。

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NASA 宇宙開発の60年

NASA 宇宙開発の60年

2015/02/02 18:37

NASAの組織的生い立ちとその背景を的確に描写した良書

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アポロ計画、スペースシャトル計画などの巨大プロジェクトを実現させてきたNASAの生い立ちを政治との関わりに視点を置いて辿るノンフィクションです。「宇宙の起源とは」などの知的好奇心の探究と「難病の克服・貧困の絶滅」などの身近な福祉の問題を天秤にかけた時、前者を世論が支持する時代背景であればこそ、莫大な予算を宇宙開発に向けることを世論が支持し、それを受けてNASAも月着陸という壮大なアポロ計画を達成することができました。一方、後者を世論が支持する現代では「有人火星探査」という目標を掲げても、人々の琴線には触れにくいのかも知れません。有人火星探査となれば、往復で3年~4年必要ですから、その途中でアメリカ大統領が代わるかもしれないし、政権の方針も変わるかもしれません。飛び立った宇宙飛行士を最後までフォローするにはかなり安定した政権でないと実現できないような気がします。
NASAの生い立ちをアポロ計画、スペースシャトル計画、国際宇宙ステーション計画、無人惑星探査計画の4つの柱に分類しつつ辿る本書は、純粋に科学だけではなく、世論や政治との関わりの中で変化を強いられたNASAの実情を非常に分かりやすく解説しています。

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米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略

米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略

2015/02/02 18:32

米軍と人民解放軍の戦略をやさしく解説

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

尖閣諸島や、南シナ海で活動を活発化させている中国。その中国で勢力を拡大しつつある人民解放軍について、その強みと弱みはどういう点であるのか、現状を踏まえて2030年ごろまでの時間軸で分析。なぜアメリカは日本との同盟関係を重視するのか、自衛隊・アメリカ軍の装備は対人民解放軍という構図で見たときに適正な整備がなされているのか、もし対中国との紛争が勃発した場合にアメリカはどのように対処するプランを検討しているのか、そのプランの中での日本の位置づけは?など中国との安全保障に関わるニュースに触れる際の予備知識としての現状分析が非常に分かりやすく整理されています。

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