yukiちゃんさんのレビュー一覧
投稿者:yukiちゃん
2023/09/05 22:55
混乱の極み
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登場人物を沢山ぶち込んで、バトル・ロワイヤルをさせただけ。
何でもかんでも戦わせりゃいいってもんじゃない。
誰がどの陣営で、どんな能力を持ってて、どんな信条で動いてるのか。それがわかりづらくて辟易した。
結局、人員整理もできないままだし、このカオス状態のまま、誰をバロットとの頂上決戦に招待するのか。
今回は、イースターズ・オフィスの面々が全く活躍しないので、番外編としてみとけばいいのかな?
このシリーズも長くなってきたので、そろそろ本筋に戻って話を進めてはどうかな。
紙の本アトラス6 下
2023/09/05 22:47
私にはちょっと…
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6人のうち1人は死ななきゃならないのに、死んでないじゃん。
誰が…てのは伏せとくけど、いなくなるのは、だいたい分かるよね。
それが死んでる訳じゃないけど、何かややこしい理由で飛ばされてます。
登場人物たちが、最初はいがみ合い嫌い合ってたのが、最後の方では「一致団結」モードに入るのが、よくある群像劇みたいで、チープで尊かったです。
話自体はテンポもよく、伏線回収も慣れたものだったんだが、時系列が今一つ分かりにくい。唐突に昔の話、他人の話が入ってくるのは混乱するだけなので、工夫して欲しかった。
紙の本アトラス6 上
2023/09/05 22:37
女性向きなのかしら
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ハーレクインっぽいファンタジー。
一癖も二癖もある(と思わせる)登場人物たちには、まったく感情移入ができない。
魔法が使えるだけでそんなに偉いんかい?
しかも、魔法というより超能力じゃん。もうSFじゃん。
しかも、最強の物理術師が2人だなんて、何のための人選なの?(まあ、そこがミソなんですがね。)
個人的には、パリサが好きです。
まだ前半なので話がどう転ぶか見えてこないけれど、あんまり暗いムードにならなけりゃいいなぁ。
紙の本鋼鉄紅女
2023/09/05 22:24
なんだかなぁ
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わざとらしく中国風な世界観を取っているが、物語の舞台はどうにも狭い世界だこと。
解説にもあったように、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」っぽいメカ設定。あるいは「パシフィック・リム」あたりか。
いずれにしても、最初に掲載されているメカのイラストはない方が良かった。想像力が削がれること甚だしい。
ヒロインの性格設定が途中から変わってきてるし、三角関係がもっとドロドロしても良かったよな。
この話、まだ続くんだろうな。で、結局続編も買うんだろうな。
そんなに面白くなかったけど。
2023/09/05 22:13
まだ、こなれてないかな
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全体的には面白かったけど、宇宙船を目的地で止めたくない者もいるというのを、もう少し掘り下げても良かったのでは。
問題解決方法も、ご都合主義的なところが多かった。
まあ、本職のSF作家というわけでもなさそうなので、書いてるうちに慣れてくるのかな。
自我を持ったミサイルたちとの会話は面白かった。
2023/09/05 22:07
懐かしい感じ
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昔読んだ、ハインラインの「宇宙の孤児」やら、アンダースンの「タウ・ゼロ」やら、この間読んだジェイムズ・ホワイトの「生存の図式」やら、世代型移民船の話はたくさんあるが、そんな古き懐かしいテイストで始まった本作。
AI支配からの脱出だとか、テレパシーまがいのインプラントだとか、現代風のガジェットや設定はあるものの、よくある閉鎖された宇宙船からの脱出とか、自我を持ったミサイルとか見慣れた風景もたくさんある。
でも、船団が目的の星に近づいた時点で始まるものは珍しいかな。
全体の雰囲気は懐かしい感じがした。
紙の本イマジン?
2023/09/05 21:51
良くも悪くも
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安定の有川節。
本当に悪い人が出てこない。
ブワーっと涙が出る場面はないけれど、ジワっーと目尻が熱くなる。そんな感じ。
映像を作る業界の裏側を描くために、まずは自分の旧作から焼き直してみよう。
ガッキーをモデルにした女優さんがかっこいい!
最終話の、映画撮影の現場でシナリオを書き換える原作者の先生もかっこいい。
それに対比して、東都テレビの「やらかしP」のクズさ加減が、いっそ潔い。
読んでる間、まったく暗いとか、重いとか、そんな感情になることがなかったのが、やっぱり有川ひろのいいところだと思った。
紙の本ギフト
2023/07/04 17:16
やっぱり、キモっ!
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カバーからして気味の悪いこのシリーズ。でも作者陣が豪華なので、ついつい買ってしまいました。
そしてやっぱり、気持ち悪い話ばかり。怖いというか、救いようがないというか、こんな事件に巻き込まれたくねえなって話ばっかり。
映画や小説等の物語に出てくる「ギフト」は、総じて呪いのようなものが多いが、アニメだと「異能」は肯定されていることが多いと思う。
この本では、それぞれの作者が「ギフト」をどんなふうに気持ち悪く料理するのかを読み比べて欲しい。
いずれも甲乙つけがたいですよ。ホント。
紙の本ヴァケーション
2023/07/04 17:02
キモっ!
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異形コレクションが、ホラーの作品集だとは知らずに買ってしまったのだが、柴田勝家やら、斜線堂有紀やら、田中哲弥やら、津久井五月やら、牧野修やら、そんなラインナップならSFだと思っちゃうじゃない。
私ゃ、筋金入りのSF読みなんで、まあ、クトゥルー関連など興味ないのね。むしろ忌避してます。
でも、こんな高価で、こんな分厚い本買ってしまったのなら読まなきゃしょうがないじゃない。
で、どうだったか。予想通り、気持ち悪さばかり残ったけど、多分他のシリーズも買っちゃうんだろうな。
紙の本いもうと
2023/07/04 16:46
懐かしい
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大島弓子のカバーに惹かれて手に取ってびっくり!
何? 「ふたり」の続編だと!
一瞬で、NHKで前後半で放映された、大林宜彦監督のあの名作が蘇った。
中嶋朋子の歌う、「風の想い」の哀愁を帯びたメロディと、娘の下宿を訪ねては歩き回った尾道の町が、まぶたの裏ではしゃぎまわる。
さて、美加と千津子のその後はどうなったのか。(千津子はもう死んでるからどうにもならんが)父は、父の不倫相手は、その後どうなったのか。
結論は、みんなあんまり幸せではない。
でも、みんな精一杯生きてるんだなって思った。世の中なんて、そんなに人にやさしいもんじゃないんだって。
まあ、あの姉妹の話に涙した人は読んでやってよ。
紙の本いずれすべては海の中に
2023/07/04 16:31
期待してなかったんだけど
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いやあ、期待外れの面白さ!
読みだしたら止まらない。次の作品のページをめくる指がもどかしい。
その中でも、特に気に入った作品を2本。
「風はさまよう」
他の星を目指す世代型宇宙船の中で、地球の文化や芸術をアーカイブしたメモリがすべて失われてしまう。残されたものは、地球を知る世代の記憶のみ。そして、その記憶を受け継いで新たに記録していくことが乗員の仕事となった現在。
もしも、そんな状態に置かれたら、地球を知る術を失った若い世代はどんな風に育つのだろうか。世代間の分裂は。温故知新は不可能なのか。
いろんなことを考えさせられた一編である。
「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」
クリスティの名作のタイトルをもじった抱腹絶倒のミステリー。
考えてもみてください。その辺の平行宇宙から集まった二百人もの自分が集うパーティーの中、そのうちの一人が殺される。
犯人は間違いなく自分(たちの中の1人)。探偵役を引き受けた私は、少しずつ違っている犯人の内面に迫り、発見することができるのだろうか。
もうシュールすぎて読みながらニヤニヤが止まりませんでした。
紙の本クォークビーストの歌
2023/07/03 09:06
楽しめた
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グリオールものとは違って、笑いと愛想尽かしに終始するこのシリーズも好き。
竜(今回は厳密には竜じゃないけど…)が出てくるコメディとしては、ジョー・ウォルトンの「ドラゴンがいっぱい」とか、アニメの「小林さんちのメイドラゴン」なんてのが思い浮かぶけど、西洋人の考えるドラゴンと、東洋人の考える竜は正反対の感じがするんだが、ジャスパー・フォードはその良いとこ取りえをしてるような気がします。
今作は、クォンタムビースト(笑)が主人公だが、量子論をアレンジした面白い話です。
ジュブナイルではないが、ヒロインが若い女の子で、魔法使いの弟子風で、巻き込まれ体質って、ありがちな話ですが、よくひねられていると思います。
結論。一気読みしてしまいました。面白かったです。
紙の本伝言猫がカフェにいます
2023/07/03 08:47
僕的には水準値です
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標野センセの本なので、ちょいと期待し過ぎました。
まあ、ほのぼの加減は丁度よかったのですが、ドラマを盛るか落とすか、そこのさじ加減が微妙です。
猫のパートは殆どいらんかったくらい。
でも、心が疲れてるときに読むと、じんわりしみてくると思います。
次回も、喫茶店ネタで心に染みる作品を期待しています。
紙の本月の落とし子
2023/06/17 15:20
翼をください
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月から致死性ウイルスを持ち帰った宇宙船が、貿易センタービルよろしく船橋のタワマンに墜落し、そこから起こるパンデミックの波。
前半の緊迫感は、コロナを経験した今の世界にはあまりにも痛すぎる。
地球に還ってきた船に搭乗していた飛行士の妹が後半の主人公となるが、墜落後の日本の世界観、どこかで読んだ気がするのだが、まったく状況は違けれど、森岡浩之の「突変」シリーズを思い出してしまった。
ただこれは個人の感想なので気にしないで欲しい。
この妹が、シャクルトンウイルスに対する耐性を持った珍しい人間だというのは少しご都合だが、物語を進める上では必要なのだろう。
深田研究員の変わりようも好ましかったが、物語のラストで「翼をください」の合唱が流れる場面では、不覚にも目頭が熱くなってしまった。
某アニメの一場面ではなく、日本代表を応援する人々の想いがオーばーラップしてのことですけどね。
紙の本アポロ18号の殺人 下
2023/06/17 14:52
盛り上がりました!
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いやあ、盛り上げてくれましたなあ。
今後の火星ミッションも視野に入れつつ、ちょいと不完全燃焼の部分もあり、物語としては完結と言っていいのかどうか。
下巻に入って、緊迫感の迫りようが半端じゃなくなり、ページをめくるスピードが上巻の三割増しになりました。
一番の見どころは、「スヴェトラーナが海の中で落としたものは何」ってとこかな。ネタバレはやめておくとして、よくできたサスペンスでした。