一郎さんのレビュー一覧
投稿者:一郎
2015/09/07 19:34
欧米で広く使われている戦略研究の標準テキストの抄訳
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欧米で広く使われている戦略研究の標準テキストの基本部分を抄訳したものです。
初心者・初学者はまずこの本や、「戦略原論」(日本経済新聞出版社)や、50冊の名著を選び解説した「名著で学ぶ戦争論」(日経ビジネス人文庫)、12冊の名著を選び解説した「戦略論の名著」(中公新書)から読み始め、次にそれらの本の中で紹介された本を読んでいけば良いと思います。
今後の全訳・改訂版の出版が望まれる本です。
紙の本国際兵器市場とロシア
2015/09/30 08:58
ロシアの兵器輸出
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ロシアの兵器輸出についての本です。シリア・中国など話題になっている国々に対する兵器輸出の意味などにも触れられております。
『ユーラシア・ブックレット』シリーズは旧ソ連圏・東欧地域のさまざまなテーマについて安い価格でわかりやすくコンパクトにまとめられているのでこれからも続いて欲しいです。
2015/09/30 08:47
ロシア軍の改革
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旧ソ連時代でも旧ソ連崩壊直後の混乱したロシアでもない近年のロシア軍の改革についての本です。また、改革が進展したら続編を出版して欲しいと思った本です。
『ユーラシア・ブックレット』シリーズは旧ソ連圏・東欧地域のさまざまなテーマについて安い価格でわかりやすくコンパクトにまとめられているのでこれからも続いて欲しいです。
2015/09/29 23:34
戦略の名著の1冊
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著名な戦略家の代表作です。
「平和を望むなら、戦争に備えよ」という古代ローマの格言に代表される逆説の論理は戦略における常識であって、一般社会のそれとは大きく異なっており、それゆえ常識的な論理で考える民衆を説得する必要がある民主国家とは相性が悪いと指摘しています。
本書で主張した考え方を近年の中国に適用して書かれたのが『自滅する中国』です。
2015/09/16 11:31
中国の台頭を考える上でも参考になります
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2001年に原著が刊行され、2014年に改訂されたオフェンシブ・リアリズム(攻撃的現実主義)の学者による著作を翻訳したものです。
改訂に際しては新たに書き下ろした最終章である第10章以外は変える必要がなかったということで、ほとんど変わっていません。
近年の中国の台頭についてはネオリベラリズムの学者であるジョセフ・ナイ氏と異なり悲観的で覇権を求めて行動するだろうとしています。
ミアシャイマー氏による過去200年間の世界史的事実の検証による国際システムの構造の分析は近年・将来の中国など国々の行動を考える上でも参考になります。
紙の本国際紛争 理論と歴史
2015/09/16 10:45
国際政治の教科書
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ネオリベラリズムの学者として知られ、「ソフト・パワー」のなどの著作があり、実務経験もあるジョセフ・ナイ氏が初学者向けに書いた国際政治の教科書です。
改訂もしばしば行われております。
初学者向けだけにわかりやすく解説されており入門書として良書です。
リアリズムの学者の初学者向けに書いた教科書もあれば比較しながら読みたいですね。
紙の本第三次中東戦争全史
2015/09/08 08:35
第三次中東戦争の決定版
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分厚い本の外見通り、戦闘場面や外交交渉の場面などが著者が収集した情報を紙面に叩きつけるようにして次々と登場していきます。
また、戦後すぐには出てこないような外交・軍事のエピソードなどがふんだんに盛り込まれております。
そういう意味では21世紀だからこそ書ける本とも言えます。
この本に興味がある方は著者は別人(翻訳者は同じ)ですが
いわゆる第四次中東戦争について書かれた「ヨムキプール戦争全史」(並木書房)もお勧めです。
紙の本安全保障のポイントがよくわかる本 〈安全〉と〈脅威〉のメカニズム
2015/09/07 22:29
「安全保障学入門」の「姉妹編」
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本書の「姉妹編」の亜紀書房「安全保障学入門」が時流に左右されない理論的な考察をしているのに対して、本書は具体的な論点を提示し、それに対するさまざまな見方を紹介する形式になっています。
今後の改訂版の出版が望まれる本です。
2015/09/07 19:26
アメリカで広く使われているインテリジェンスのテキスト
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アメリカで広く使われているテキストを翻訳した本です。初学者はこの本や小谷賢「インテリジェンス」、北岡元「インテリジェンス入門」、小林良樹「インテリジェンスの基礎理論」、情報史研究会 「名著で学ぶインテリジェンス」(インテリジェンスの名著を紹介)などを読んでからその中で紹介されている本を読んでいけば良いと思います。
改訂版の出版が望まれる本です。
2015/09/05 08:25
インテリジェンスの名著の紹介
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一般読者向けにインテリジェンスの名著を紹介したものです。
初心者・初学者はまずこの本や、後に刊行された「インテリジェンス 機密から政策へ」(慶應義塾大学出版会)(アメリカで広く使われているテキストを翻訳したもの)などから読み始め、次にそれらの本の中で紹介された本を読んでいけば良いと思います。2008年刊行なので、その後新たに出版・翻訳などがされた本が何冊かあることには留意する必要があります(翻訳は上記のテキストや「ヴェノナ」など)。
紙の本名著で学ぶ戦争論
2015/08/24 11:31
戦略・戦争の名著の紹介
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一般読者向けに戦略・戦争の名著を紹介したものです。
初心者・初学者はまずこの本や、後に刊行された「戦略論」(勁草書房)(欧米で広く使われている標準テキストの基本部分を抄訳したもの)や「戦略原論」(日本経済新聞出版社)、本書のように12冊の名著を選び解説した「戦略論の名著」(中公新書)から読み始め、次にそれらの本の中で紹介された本を読んでいけば良いと思います。2009年刊行なので、その後新たに翻訳・新訳などがされた本が何冊かあることには留意する必要があります(ルトワック・クレフェルト・ガット・スミスなど、グレイも近刊?)。
紙の本2000年の中国軍 日本はNOと言える時代を迎えられるか
2015/10/07 00:40
「漢和防務評論」主筆の平可夫氏の著作
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中国の軍事・兵器に詳しく、大手メディアでもよく引用される軍事雑誌の「漢和防務評論」主筆の平可夫氏の著作です。
良書ですが、刊行されてから約20年が経ち、中国軍の近代化の進展は著しく、今後の改訂版の出版が望まれます。この著者の別の本があれば読みたいです。
2015/10/07 00:19
中国の海軍戦略・戦術を分析した本
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中国の海軍戦略・戦術を分析した貴重な書籍で、中国の海軍力の過小評価を戒めています。原著が刊行された2010年以降も中国軍の近代化の進展は著しく、今後の改訂版の出版が望まれます。この著者の別の本があれば読みたいです。
2015/10/01 14:16
テロを経済面から見る
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テロの動機が貧困や低い教育水準が原因という政治家から一般大衆まで思い込みがちな先入観をデータを元に検証しています。そういえばビンラディンもサウジアラビアの富豪の一族でしたし、欧州でテロを行う人物も少なからず貧困層・低学歴とはいえませんでしたね。一読に値する本だと思います。