安堵 玲さんのレビュー一覧
投稿者:安堵 玲
紙の本ネコの気持ちは「見た目」で9割わかる! 愛猫がいちばんよろこぶ育て方100
2016/01/15 01:25
入門書としてだけでは もったいない
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
猫とながく暮してきたから 当然気がついている所作だし、気持ちはわっかているし と 侮るなかれ。 「そうだよね~」と共感するし、 「ああ、うちの仔も元気に猫をやってくれている」と安心できる1冊。サブタイトルは「愛猫家がいちばんよろこぶ育て方」としても良いかも。
紙の本やばい源氏物語
2024/02/02 12:39
『源氏物語』を1冊で理解させるのは むずかしい か
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
著者のそれぞれの著作は どれも読みやすく、視点も面白く、興味深く読める。『源氏物語』は、人物相関が複雑で、しかも登場人物も多い。著者は どう処理するのかと期待を込めて読んでみた。はたして本書1冊では解決しきれなかったように感じる。
著者にかぎらず多くの書籍で、「この件については拙著『〇〇』に詳しく書きましたので そちらをお読みください」という定型がある。しかも その書籍は 行きつけの書店には無い。そのパターンはよくあることで、入手が困難で、結局は説明があいまいで終わってしまう。 本書でもその例が何件もあり、残念である。
紙の本写真はわからない 撮る・読む・伝える−「体験的」写真論
2022/06/03 11:28
「プロカメラマンの写真論」 初心者にも必見です
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「二つの基準」として、筆者は写真の見方を 「新鮮であるか」と「新たな価値観の提示になっているか」をあげている(P250)。そして「自分には撮れないと思わせてくれるもの」。
一般の写真展やコンテスト入賞作品の一覧をみていると、どれも同じような作品がならんでいると思うことがよくある。私は写真の専門家ではないし、趣味といえるほどカメラのことも知らない。ただ、携帯電話で撮るよりは、とコンパクトカメラを持ち歩く程度。
「コンテストに入賞したかったら審査員のクセを知ることからだ」とは、よく聞く。「だから写真は芸術じゃない」とも聞いたことがある。それはさておき、とにかく「写真を撮ってみようかな」と思わせてくれるのが本書である。本書は技術書でもなければ、歴史書でもない。単純に「写真は自分流でいいんだ」「撮りたいから撮るでいいんだ」と、確認させてくれる本である。『写真はわからない』から面白いのである、と。
2016/07/06 18:18
表現に含みがあるのか?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
名作は映画に限らず、文学、芸術に限らず、若い世代も触れる機会が多い。さて評論はどうか。人物はどうか。きっかけは知人による紹介、web情報、マスメディアによる取り上げなど。「サヨナラ サヨナラ サヨナラ」を知らぬ世代に 「淀川長治」を紹介する最高の機会であるのに、本文中の誤字が多すぎる。意味の取違いが起きうる箇所もある。至極残念である。
紙の本三毛猫ホームズの遠眼鏡
2017/04/17 03:01
「赤川次郎」の一面
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学生時代によく読んだ「赤川次郎」をひさしぶりに読んだ。三毛猫ホームズ氏は こんなことを考えていたんだ。ニッポンをかんがえているひとに是非読んでいただきたい。ナニもかんがえられないひとは、本書はとばして ただ「赤川次郎」ファンでいていただければよい。「赤川次郎」って、読みやすくて。おもしろいですもんね。
2017/03/09 23:49
ケータイ不得意でも安心
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初心者には お勧め。ちょっと読みとしての入門書としても最適。図解もわかりやすい。LINEを楽しむはじめの一歩。
2022/10/30 17:30
さらッと読めるけど、元気になるための1冊です
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「60代のいまなら、ためらう理由はありません」。とっても勇気づけられる言葉です。若いころと違い 先が短いのですから、思い立ったが吉日、欲しいものは手に入れろ。
ただ時代遅れか、時代錯誤か、あるいは一部の階層向けなのか、シニアはお金を持っている を前提として書かれている。それはさておいてでも「まず前頭葉を刺激することから始めましょう」は、短いかもしれない これから をよりよく、より濃くするための絶好のアドバイスです。
紙の本学校に入り込むニセ科学
2021/06/24 22:56
「先生、こんな本がありますが」
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このところよく目にする「歴史常識の今昔」本の科学版、と思いきや、全く違う。本書に登場する人物の名前は聞いたことはあるが、その主張までは記憶にない。まったく勉強不足であったとは思ったが、幸か不幸か、汚染されずに済んだのか、とその勉強不足を肯定できる一冊。コロナ騒ぎで旭川が話題になったこと、緊急事態宣言が沖縄だけ解除されなかったことなどは、さて如何に。本書にも地名がでてきましたね。
紙の本夏目漱石解体全書
2017/06/15 12:02
さわりに
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昨年来 記念の年として目にすることが多い「漱石」。関連本の多い中、きっかけとして手にするに最適な1冊。さらッと読めるし、文字も大きいし、イラストが多いことも入門者には とっつきやすいと思う。没後100年なんて、古臭い文学だと思われることもあろうが、100年経とうが日本人の間違えることには変わりがない。歴史は繰り返す、とはいわれるが、「夏目金之助」の憂いは 今も共感できる。気持ちの若い人に お勧めしたい。
2023/09/28 21:36
教養人の必須は『だから 何?』の精神
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「教養」とは何か。「教養人」とは。ひっしゃはいう、「知識や情報、それ自体を得ることを「目的」とするのではなく、自分が大切にしたい価値観が実現された社会をつくる一端を担う「手段」として、大いに学ぶ人、学びつづける人、そういう人を教養人と呼ぶ・・・・(本書P197)。その学び方のヒントを与えてくれるのが本書である。
ただ、タイトルの『アメリカの大学生が・・・・』は不要ではないか?
紙の本映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ−コンテンツ消費の現在形
2022/05/26 10:46
あわせて読みたい『写真はわからない』(小林紀晴著)
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面白い。映画がつまらなくなった理由がわかる。ただ、本書は誰を対象に書かれているのだろうか。映画を早送りで観る若者向け、ではないだろうし、その HOW TO本でもないし、研究書でもないし。映画を早送りしない年齢層にとっては、カタカナ語のオンパレード、説明のないアルファベット略称の羅列された本書は 悪文だし。
映画を早送りで観るのは若者に限らず、また映画に限らず、堪え性のなくなった現代人の一現象。それに迎合している製作側の怠慢。
面倒くさくなければ小林紀晴著『写真はわからない』をお勧めしたい。本書とは逆の感性の鑑賞をとらえています。こちらも「10行飛ばし」で「消費」できますから。
2020/04/07 01:35
冒頭で本書がわかる
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序章を読めばすべてがわかる。「痴漢」は「飲酒」と同じ行為。( といっても痴漢行為は映像等で想像しているだけの範囲で )ひとり楽しむ分には趣味のひとつと。それを他者に向かって行えば 犯罪となる。犯罪には、犯さざるべき理由がある。その理由が正当でない以上、行為者を正さなければならない。そこにカウンセラーとしての仕事が生じる。警察、検察等の仕事が生じるのと同じに。ただ本書、どこかの政治家と同じく、カタカナ表記が好みらしく、簡単な内容に箔をつけたかったようだ。
2016/01/15 01:38
副読本に
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入門の入門書というが さらッと仏教を知るには適書かも。
事前に ネットでいいから「仏教」を検索しておいたほうが よい。
さらに 「仏陀とその時代」を知っておくと面白い。
さらにいうと 仏教の解説書を1冊読んでおくと 本書がより深められる。
紙の本できない相談
2024/05/12 13:04
文学を楽しもう
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孫世代の国語の教科書に 著者 森絵都の作品があると聞き、読んでみた。
自分が学生の頃よく読んだ 星新一作品に通じる「風刺」「アイロニー」を感じる作品であった。思えば星作品を読み始めたのも、教科書にあった『ボッコちゃん』だった。
いくつか理解しにくい作品もあるが、隙間時間を楽しむ作品として、最適であった。
紙の本自分のことを「傷つきやすい」と感じている人へ 「イヤなこと」が消える60の処方
2024/05/05 14:26
とにかく 人に甘えよう
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傷ついたとき、ひとりで考え込まずに 他人に頼ろう 相談しよう とはよく言われること。
でも 誰に? というのが傷つきやすい性格の人にありがちな結論。
人はひとりでは生きていけない。だからこそ傷ついて悩む。
ひとりでは生きていけないのなら、なおさら他人に頼って甘えよう。
その甘え方が書かれているのが 本書である。
20年このかた、日本の教育の問題点は変わらない。そんな教育問題指摘書でもある。
心の傷に悩む方、あなたが悪いのではなく、日本の教育に欠点があるのだから、躊躇せず他人を巻き込もう。
誰を巻き込むかが、悩みの種ではあるのだけれど。