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さえもんさんのレビュー一覧

投稿者:さえもん

3 件中 1 件~ 3 件を表示

光秀と信長の人物像が変わる可能性

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

光秀といえば、戦国史上最大の事件の真相から出自に前半生まで不明瞭な人物。二人の周辺人物から活動地域の歴史にまで遡り先行研究と資料に検証を行い、現代とは違う当時の価値観から両者の行動に考証を重ね、その人物像と思考を読む。出自、前半生そして信長との特異な関係性、信長と足利幕府、信長の政権構想、「惟任日向守」名乗りの意味等々 氏の独自解釈には驚くも、その考察は充分ありえると思えた。タイトルが衝撃的でかえって印象で損をするのではないかと当初思ったが、読了後は考えられた相応しいタイトルだと納得した。光秀の用兵「家中軍法」への考察は、二冊も戦国期用兵の考察書を出された氏ならではの見解で説得力がある。カバーをめくった木像のみの中表紙が、個人的には最高に良い。

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紙の本戦国の陣形

2016/01/24 22:16

戦国時代を中心に、戦場での実際の戦いの姿

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

鶴翼の陣、魚鱗の陣など。戦国時代の合戦でよく知られた鉄砲、騎馬、槍あるいは旗などを細かく配置した図でお馴染みの、これら陣形を当時の戦国武将たちはどの様に運用したのか。合戦とはどう戦われてきたのか。これまで定番化して示されてきた有名な合戦の配置図に疑問を呈し、はるか昔、律令の時代にまで遡り時代と共に変化する合戦の実際を、資料を解釈し直して再提示してゆく。テンポ良く読み易く、現代的な例えも分かりやすく楽しませてくれる。現代人がイメージする戦場の本当の姿を武者達の勝利への執念が産んだ試行錯誤を、図も用いて丁寧に示して解説している。近年戦国合戦の解釈が大きく変わりつつある中で、これらを踏まえた上での著者独自の解釈は十分説得力有る物と思う。

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紙の本謙信越山

2021/05/05 18:43

実は梯子を外された謙信

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

上杉謙信にとってその生涯に渡って関わりそのイメージを決定付けた関東遠征。著者はこの遠征を地方の戦国大名同士の私戦では無く、グローバルな視点から解釈すべき出来事として構成する。長期間、複数回に渡る複雑な出来事ながら、当事者である関東の国衆諸氏たちの解説に一項ずつページを割いて解説することで、読み進める内に利害関係が把握出来て関東情勢にも理解が深まる。他にも塩止めや女性説など謙信の有名なエピソードにも触れて見解を述べる。その解釈によってまるで変わる人物像。謙信の心情にも筆は及ぶが、丁寧に向き合っていると感じた。テーマの越山とは、謙信にとっては序章に過ぎない筈だったが想定外だった展開の収拾に振り回され、尻拭いに奔走する姿。謙信の遠征を通じて発展する戦国大名の軍制も、著者のこれまでの見解が改めて提示されているが今回のテーマに絞っている事で分かりやすい。最後にとり残された関東の関係者たちが中東問題を思い起こさせ、歴史の残酷さを感じさせる。欲を言えばキーパーソンの近衛前久にも一項を割いていれば、より著者の解釈を補強したのではないかと思う。読後の感想として、謙信の父親たる長尾為景も関東には関わっていた事から遠からず謙信は関わらずには居られなかったとは思うので、もし謙信が前久に出会わなければどの様な関わり方をしたのだろうと考えさせられた。

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