beniさんのレビュー一覧
投稿者:beni
電子書籍魔百合の恐怖報告コレクション 1 霊界への道標・寺尾玲子物語
2024/03/24 15:35
今も現役
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こちらのコミック、私は多分リアルタイムで読んでいる。
作者が今でも描き続けているのだから、玲子さん、今も現役なのだ。
これまで長い連載のなかから、ポツポツと抜くように読んできたのだが、
新装版になったなら、最初から通しで読んでみたいなと思った。
電子書籍愚行録
2024/02/19 01:29
鬱小説...
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複数の証言で小説が構成されていて、最初は人間関係がなかなか掴めない。
この証言の目的が何なのか全く分からないまま、先の見えない泥沼のなかに引き込まれていくように物語が進んでいく。
貫井徳郎氏の小説は「鬱小説」とも呼ばれている、との事で、なるほどねぇ、と感心した。
誰しもが持つ、目を向けたくない現実や、やりきれない思いと、対峙せざるを得なくなるから。
物語全体が、灰色に覆われていて、一生そこから抜け出せないような感じもしたりする。
貫井氏の著書を読んだのは、これが初めてだったのだが、
他の小説にもこの独特のグレーな雰囲気が共通しているなら、
確かにクセになりそうだなと思った。
電子書籍相続探偵(1)
2024/01/17 02:36
実在の職業か?
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原作担当が脚本家と知って、ちょっと感心した。
弁護士業をテーマにした漫画は沢山あるが、相続に特化した形での作品は無かったと思う。
こういう視点が新鮮だった。
各エピソードでも、悪人はきちんと悪人として描かれていて、とてもリアル。
それらを退けたあとも、お涙頂戴の話に落とし込んでなくて、逆に安心した。
7巻で終了してしまったが、続きがありそうな結末だったので、期待している。
電子書籍合法都市 1
2024/01/15 19:39
初めて読んだが
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アクションシーンが、なかなかカッコいい。
原作者は、何かそういう心得がある人かな、と思うほど
リアル、かつアイディアに富む。
第一話は、刑事の兄貴を殺された弟が、この合法都市に乗り込むところから始まる。
この弟も好感が持てる青年なのだが、兄キのほうは弟を上回るイイ男だったらしい。
この出だしでハマってしまった。
かなり前に発表された作品らしいという事は、作中スマホが出てきてない事で分かる。
あの頃、自分はどんな漫画を読んでいただろうと、ちと遠い目になった。
電子書籍少年の町ZF (新装版) 1
2023/12/13 22:05
スタンダードな少年SFマンガの味わい
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その昔、NHKで夕方、「少年ドラマシリーズ」という青少年向けドラマシリーズが放送されていたが(「タイムトラベラー」が有名)、その漫画版というのが一番、近い印象。
まあ少年向けとしては、ちと問題かなと思う場面もあるが(囁き子をレ●プしたり、その囁き子と裸で走り回ったり)、それでも少年たちが知恵と勇気を出し合って難局を乗り越えていく姿には、回を追うごとに目が離せなくなる。
編集の都合か、えらくアッサリ物語が終わってしまったのが残念だが、それでも、こういう作品が青少年向けに出されていたという時代に、ノスタルジーすら感じる。
いいなあ、自由で深くて伸びやかで。
電子書籍星のこわれる音
2023/12/09 20:44
読んだのは小学生の頃
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今でも物語の運びや科白を覚えているのは、この作品が良質だからだと思う。
明るい内容ではないが、登場人物一人ひとりの心の動きと、丁寧に描き込まれた
一コマ一コマの絵がシンクロするのだ。
主人公の水尾は、引き取られ転校した都会の高校でも訛ったまま喋る。
田舎者と侮ってバカにしてくる同級生の女に、臆することなく言い返してやり込める。
堂々としていて、とても魅力的。
こんな女の子、昭和の時代はいたよね。スペック高いわぁ、あの頃の高校生、とか
ストーリーと関係ないところでノスタルジックにもなれる作品。
電子書籍今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~ (8)
2023/11/16 22:23
早く別れろ!
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これセックスレスハラスメントじゃなくてモラハラだろ。
旦那が最低すぎ!
ポレ美さん、いい人だから振り回されているが、原点に戻って
こういう男の遺伝子を受け継ぐ子供を産みたいか?
産み出したら、今度は母親として過酷な運命を辿ることになるのではないだろうか?
そこまで考えて欲しい。
殆どマインドコントロールされているみたいだが
早く、この地獄からポレ美さんが抜け出せて
晴れ晴れしている場面を見たいと思う。
電子書籍【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2023年10月26日】舞妓さんちのまかないさん 1
2023/10/18 22:06
普通が一番むずかしい
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題名が珍しいと思って手に取ってみたのだが、たちまちこの世界に惹き込まれた。
題名そのまんまの題材なのだが、よくこれだけのドラマを作り出せると感心する。
最近、今さらながら驚いたのは、この漫画の連載が「少年サンデー」であるということ。
少年漫画誌で、こういう題材の漫画が連載されているのは意外だった。
しかも既にコミックが24巻も発行されているから、大人気作品なのであろう。
編集部の勝利と言っていい。
キヨちゃんが作る料理は何気なく温かく
料理と同じく、いつも変わらないキヨちゃん自身にも屋形の舞妓さんたちは
心が落ち着くものを感じているらしい。
料理を通して屋形の人達と同じ気持ちを読者の私も目で味わうことになる。
キヨちゃんと、すみれちゃんの出身が青森という事で、
ときどき青森の郷土料理が出てくる。これも楽しみである。
しかしキヨちゃんは、何故いつも足を出した格好してるんだろう。寒くないのかな。
電子書籍やどかり (6) 殺意の唄
2023/09/20 21:44
昭和劇画の精華
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一話完結で読みやすいのと、テンポがよく簡潔な会話で、さくさく読める。
恐らく週刊誌に連載されていたから、作者もその点には気を遣っていたのではないかと思う。
とは言え、一作一作、時間を掛けて楽しませてもらった。
絵がとても読ませるのだ。
出てくる車のバックミラーがボンネットの上にあったり、今は滅多に見なくなった「たばこ屋」がある町内の建物やその佇まい、
都会の喧騒や登場人物の服装に至るまで、全てがリアルに「ザ・昭和」なのだが、その絵の正確さと端正さには舌を巻いてしまう。
加害者、被疑者の言動も、今は希少となった当時の日本人の心情や性格を
見事に描き出していて、郷愁すら感じる。
自分が子供の頃は、こんな大人ばかりだったなと。
さくさく読めるからと言って、令和の現在、読み流してはいけない作品になっている。
この6巻中2作目 「潮騒の日」は、なぜ題名が「やどかり」と付けられたのかが解る作品となっているので必見。
電子書籍【全1-9セット】サハラ
2023/09/08 14:53
ご一読あれ
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絵柄が正統派劇画タッチで、
恐らく昭和50年代に連載されていたのであろう、と想像している。
とっつきにくい方はおられるかもしれないが、ご一読をお勧めする。
ムッチャクッチャ面白い。
好みはあるかも知れないが、私は平野仁氏の絵、凄く上手いと思った。
日本画を習っておられたのだろうかと思ったが、プロフィールを読んだ限りでは
それは無いらしい。
とにかく外国人ではない、日本人特有の情緒みたいなものをこの絵に感じた。
およそ日本人DNAの精華というか、極めていけば日本人は
この境地にたどり着くものかもしれぬ。
ところでチュチュ以下部下数名で風呂に入るシーンがあるのだが、入り方が日本人そのもの。これは無理もないと思った。
原作者も外国人の風呂の入り方まで指定しなかっただろう。
まあ、そんな事は御愛嬌。とにかく面白い作品で、最後、突然という形であっけなく終わっているのが残念。
せめてヒステリーカがどうなったのかまでは、読みたかった。
電子書籍ニャン氏の事件簿
2023/08/23 11:15
よく考えると
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有り得ない設定なのだが、何気ない文章で、そんなのも有るかなあという気分にさせられ
気づけばページをめくっている。
これが筆者の技量であろうか。
主人公の佐多君は健康的なアルバイトに見えて、どこか屈託を感じる休学中の大学生。
なぜ休学中なのか連作を読み進めると分かる設定で、こちらはとても胸が痛くなった。
佐多君の未来に幸あれ。
電子書籍【全1-7セット】霊能者ですがガンになりました(分冊版)
2023/07/23 00:52
コメディタッチだが
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手術を受けた乳ガン患者が、必ず直面するであろう事態を赤裸々に綴っていて
途中、息詰まるような場面もあったりする。
病院内での霊との対決では無く、一人の女性として直面せざるを得ない現実にである。
心から医学の発達を祈る。ガンが治る病気になって欲しいと思う。
先にTwitterを見たので、最後まで読まなくても結果を知っている。
天界で起きる出来事は、そのあと必ず地上で起きると聞くが、
今の地上の様相を見るに、あのころ天界では物凄い争いがあっていて
戦士を集めなければならない事態になっていたのかも知れん。
そうでも思わないと、やりきれない。
なぜ斎氏がガンになるんだ まだまだ、その活躍を読みたかったのに。
電子書籍強制除霊師・斎 (1) 怨念旅館
2023/07/01 03:21
気風のいいアネゴが霊能者
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実在の人物がモデルだそうだが、近年発表された霊能者漫画のなかでは
最も気に入った作品の一つである。
何といっても、タバコをくわえた毒舌家の女性、強制除霊師・斎氏の魅力が大きい。
「強制」除霊師とあるように、ほんとに強制的に、力づくで除霊しないと
対処できない厄介な霊というのも相当あるようだが、絶対、敗けないだろうこの人、
と思わせられる、なかなか頼もしい、キップのいい姉御肌の主人公である。
霊とて、元は生きてた人間である。
思いを残すと、ヤバいときにはこうなるのだと、一つひとつの作品で実例を挙げて示されたようで
ああ自分の葬式が終わった後でも、人間の修行はひたすら続くのだと、
ちょっぴりやりきれない気もしたが、こちらのそんな気持ちさえ
一刀両断、すかっと消滅させるような、斎氏の活躍は清々しくて爽やかに感じた。
いや怖いシーンはあるよ。あるけど斎氏の魅力のお蔭か、それほどオドロオドロしくは感じない。
てきぱきと判断し、行動は断固として素早く剛毅果断。いいねえ。
と、いうことで、次巻以降も愛読中。
電子書籍応天の門 13巻
2023/06/14 23:02
歴史ミステリー
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久々に読み応えのある漫画を見つけたので書きとめ。
目つきが悪くて、ぶっきらぼうな若者・菅原道真と色男で仕事が出来る美中年の在原業平の設定が斬新。
魅力的な絵は勿論、ストーリーがとても良く出来ていて、自然と物語に引き込まれ、堪能できる。
短編集だが、全体を通じての大きな物語も進んでいて今後の展開が気になる。
この巻では策を練って赤ん坊を里親に贈る章が一番気に入っている。
菅三どの「まあ子供だましですけど、あの奥方が信心深い方なので何とかなりました」ですと。
御謙遜を、何とかした君は偉いよ、とホメてやりたい。
菅原道真が晩年どうなるか知っているが、「若い頃は、こんな風だったのか...」とか、信じてしまいそう。
今後の展開に期待。
電子書籍きのう何食べた?(20)
2023/01/05 22:19
何年目?
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実はシロさんと同年代の自分。
連載当初は、まだまだ自分もシロさんも色気があったんだなと
20巻目を読んで、しみじみそう思った。
自分もシロさんも、そして作者も、人生積み重ねてきたよね。
その年齢まで生きてみて、初めて分かることもある。
作者がこれからも元気で、連載を続けていってくれることを心から願う。