ちくわぶさんのレビュー一覧
投稿者：ちくわぶ
| 9 件中 1 件～ 9 件を表示 |
2019/10/24 13:05
活字派のひとりごと
15人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
初見の漫画家さんだが予想以上に面白かったので、1巻購入の翌日5巻まで大人買い。原作の面白さに加えて謎解きが分かりやすく、描き込まれた中国風宮廷物の世界観に浸れるのが良い。
主人公の達観したような所と薬師としての矜持、対する麗しの宦官の素の青年らしい所の描写が秀逸で、この先の二人に進展があるのか気になる。
別漫画家さんの同作にも手を出したが、コミカルな表現と派手な絵に、普段活字派ゆえかかえって感情移入しにくくこちらは1巻で撤退。
2021/02/20 15:04
美しさに拍手
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「美しさ」というものを相手を魅惑するためでなく、相手の思惑を外し挫けさせるために利用する…という少年漫画的にワクワクする展開に、この作画家の絵柄～他を寄せ付けない高潔な美しさ～が最大限に活かされていて拍手を送りたい。
他にも、梨花妃の話は伏線をうまく回収した上で、さらに妃というものの器に触れていて興味深い。大変面白くあっという間に読み終えたが、一読で飽きたらず何度も読み返した。
薬屋のひとりごと ７ 猫猫の後宮謎解き手帳 （サンデーＧＸコミックス）
2020/02/19 19:20
読後感が味わい深い
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
よく練られた読ませるストーリーが泣かせる。
途中過去話を挟むがこの漫画家さんは構成が非常に上手く分かりやすいと思う。
猫猫が無理難題を受けて立ち勝負を挑んだ裏には、こんな背景があったのかと、読み終えてみて初めてわかる真相。
勝算を胸に秘めクールな猫猫と彼女をハラハラ見守る壬氏が、よくある主人公とヒロインの男女逆パターンなのも面白い。
2022/02/19 13:45
「蛙」に尽きる
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
秘密を打ち明けたい男と何も知らなかったことにしたい女と。
この隔たりを埋めるためには壬氏は彼女の身になって考えて近づかなければいけないし、猫猫は思考停止をやめ心の目を開いて彼を見つめないといけない。
…なんてつらつら書きかけたけど、やーめた！
とにかくこの13巻は「蛙」でぶっ飛んだ。それに尽きる。こんなレビューなんて読んでないでコミックス読んだ方がいい。この面白さは実際に味わうべき！
薬屋のひとりごと １２ 猫猫の後宮謎解き手帳 （サンデーＧＸコミックス）
2021/10/20 07:03
飽きさせない面白さ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この作家さんは人間の深層心理を炙り出しのように徐々に明らかにする手法が上手い。
その炙り出しの実行者が猫猫。
そうやって宮廷内で薬屋としてだけでなく、かなりの信頼を得てきた彼女に壬氏が思いを寄せているのは読者にはバレバレなんだが、猫猫はそれに気付いてないというか、むしろ実の親のこともあるから色恋に関しては嫌悪すら抱いて目を反らしているのかもしれない。
そんな中、後宮を離れ遠出した先でのキナ臭い展開が…もう何もないわけがない？！
早くも次の巻が待ち遠しい。
2021/06/18 14:48
かいま見える物語の核心
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
それまでは毒見や病の治療等、よろず薬屋的な相談事に応じていた猫猫だが、ここへ来てやんごとなき人からも依頼が持ちかけられるようになるこの巻。
その内容が単なる謎解きに終わらず、なかなか示唆に富んでいて、この物語の世界観にまでつながる深いストーリーなのに唸らせられる。
しかしそれは難解ではない。
なぜなら物語を動かすのはあくまでキャラクター達。マイペースに動き回る猫猫や帝のからかいに血相を変える壬氏など、個性的な彼らが生き生きと物語の核心へと自ら進んでいくので、相変わらずこの作品から目が離せない。面白い。
薬屋のひとりごと ８ 猫猫の後宮謎解き手帳 （サンデーＧＸコミックス）
2020/06/20 13:23
進展とは
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本の帯のあおり文句にあった進展とは…。
進展って、直接的なやりとりだけではないと思うのです。
思い出してみて下さい、最初のころ壬氏に対する猫猫はまるで蛞蝓でも見るような目をしていましたね。
それがこの8巻では、猫猫のケガを慮った壬氏がとった行動に対して、猫猫は拒否するような反応を見せず、あのような場所で大人しく身を委ねていました。なんと愛らしい。
彼女は壬氏に対して少なくとも信頼を寄せるようになったのではないでしょうか。
これを進展と言わずして何と呼べばいいののでしょう。
2020/10/17 12:24
猫猫の存在感良し
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
猫猫という好奇心旺盛な薬屋の娘が、後宮という特殊な環境下で、生きている。それが不思議とリアルに見えてくる。
今回少し複雑な事件もあったが、マンガの構成がわかりやすいので、謎解きシーンも説明くさくなく読みやすかった。
続く10巻が今から待ち遠しい。
2019/11/20 14:35
ストーリーの緩急が上手い
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前半のハラハラする状況から謎解き。そして猫猫は後宮に移り物語はドロドロした展開になるかと思いきや、日常の猫猫の流れに。こういう緩急の付け方がこの作者は上手い。
しかし、まったりしているからといって読み飛ばすと、これまでの例から言ってとんでもない伏線が隠されているのかも知れない。
後半の李白の身体検査にノリノリの猫猫と、それに怒る壬氏のくだりは、それぞれの感情や温度差がよくわかって笑えるエピソードだった。
| 9 件中 1 件～ 9 件を表示 |
