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かっぱさんのレビュー一覧

投稿者:かっぱ

314 件中 1 件~ 15 件を表示

世の男性に読んでほしい

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

推理モノだが謎を解くのは刑事や探偵ではなく,マイペースな大学生.
彼の語りは的を得ていて,考えさせられたり救われた気分になったり.
男性にとって耳が痛いことをしばしば言うので,世の男性に読んでほしい.

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心理描写の達人

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品が「ネオ少女漫画」と謳われリアルタイムで人気を博していた頃.知人が本作を評して言うには「登場人物たちがぐるぐるぐるぐる片思いしてるだけの作品.各人の恋心が一方通行で(AはBが好き,BはCが好き,…)いつまでも何も変わらない」.
それから約15年,ようやく読んで思ったのはまず「どこまで読んだ上での評価だったのか」という疑念,そしていずれにせよ感情の機微の分からない人だったんだなという諦観.そんな人間の評価を鵜呑みにして今まで本作を読まずに来た私は本当に大馬鹿者だ.

確かに,片思いの膠着状態はかなり長い.「ぐるぐる片思い」は少女漫画は大体そんなものだが,恋が動く事象が作品通じて非常に少ない.しかし動く瞬間の大きさは劇的で非常にドラマチックである.

秀逸なのが登場人物たち.
特にヒロインはぐみのキャラクター,実際読むまではレビューなどから漫画によくある天然系ゆるふわ女子かと思っていたが,まず複数の異性に恋される人物にも拘らず取り立てて美人とか可愛いという容姿の魅力が語られない.そこにあるのは圧倒的な美術の才能と度を越したコミュニケーション力のなさ.決まった人以外とは殆どまともに喋れず,親しい人の前での振る舞いは幼女さながらというのがキャラクター設定としては突拍子もないのだがそれでいて非常にリアリティがある.
作者・羽海野チカは心理描写の達人で,凡人でしかない私に天才の苦悩を共感せしむる腕に改めて畏敬の念を抱く.次作「3月のライオン」でも天涯孤独な主人公の痛みを我がことのように感じたが,本作でもはぐみの苦痛・迷い・焦りが手に取るように感じられた.
経験したことのないことを共感させられるのが,ストーリーテラーの一番の能力だと思う.群像劇を描かせて彼女の右に出るものは少ないのではないか.

掲載誌が途中で変わっているため,第2巻chapter.14以前とそれ以後でテイストが異なる.初期は学園コメディ,それ以降は青春群像劇として恋愛要素と青年の迷いが強く描かれるようになる.第1巻から魅力的な人物像も恋愛要素も描かれているが,真骨頂は第2巻chapter.15以降なので先を読み続けるかは第2巻まで読んでから決めてほしい.

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「切ない」や「甘酸っぱい」ではくくれない魅力

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

第2巻chapter.14以前は学園コメディ,それ以降は青春群像劇として恋愛要素と青年の迷いが強く描かれる.
真骨頂は第2巻chapter.15以降なので第1巻で読むのを止める方がいらっしゃるとしたら大変残念に思う.

本作の魅力を3つ挙げる.
まずストーリーの意外性.
恋愛作品としては,片思いの膠着状態がかなり長く恋が動く事象が作品通じて非常に少ない.しかし動く瞬間の大きさは劇的で非常にドラマチックである.
そして2つの三角関係,真山ラインも驚いたがはぐみラインは反則じゃないかと思うくらい予想の斜め上をいってくれた.第10巻開けてびっくり.

次に秀逸なキャラクター設定.
例えばヒロインはぐみのキャラクター.複数の異性に恋される人物にも拘らず取り立てて美人とか可愛いという容姿の魅力が語られない.そこにあるのは圧倒的な美術の才能と度を越したコミュニケーション力のなさ.決まった人以外とは殆どまともに喋れず,親しい人の前での振る舞いは幼女さながらというのがキャラクター設定としては突拍子もないのだがそれでいて非常にリアリティがある.

最後に丁寧な心理描写.
作者・羽海野チカは心理描写の達人で,凡人でしかない私に天才の苦悩を共感せしむ腕に改めて畏敬の念を抱く.次作「3月のライオン」でも天涯孤独な主人公の痛みを我がことのように感じたが,本作でもはぐみの苦痛・迷い・焦りが手に取るように感じられた.
理花のsurvivor's guiltとも言うべき感情も.
経験したことのないことを共感させられるのがストーリーテラーの一番の能力だと思う.群像劇を描かせて彼女の右に出るものは少ないのではないか.

「3月のライオン」第14巻に彼らの後日談が描かれる.
これを以て本作の完結とも言えるのかもしれない.

「切ない恋物語」や「甘酸っぱい青春モノ」ではくくれない魅力が1人でも多くの方に届いてほしい.

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今までで一番,整の過去に踏み込んでいる.

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今までで一番,整の過去に踏み込んでいる.
素人探偵ものは長く続くとどうしても不自然になってくる,どうしてこんなに事件に関わるのかと.でもこの作品は長く続いてほしい,博識な整の語りを延々聴いていたい.

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テンポのよい平安ミステリー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

面白い!
時代劇×ミステリーという作品は江戸時代を舞台にしたものなら多々あるが、平安時代を舞台にしたものはレアで斬新。
若き日の道真公のカタブツなキャラ設定が面白い。業平はイメージまんまでそれもまた面白い。
そして絵がとても綺麗なのでぽやっと読むだけでも眼福。

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子供持つ予定がなかった頃読んでも面白く、妊娠後読むとさらに勉強になる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

10年くらい前に読んでいたが、初めての出産を数か月後に控えた今読み返して改めてこの作品偉大だなと感嘆す。
赤裸々育児生活というか、子供のいる生活を美化もせずありのまま描いている感は子供持つ予定がなかった頃読んでも面白かったけど今読むとさらに勉強にもなるし(不安にもなるが)励まされる。
作者の「『こうすればよい』などの意見は絶対に描かず、あくまで『自分はこうした』とだけ描く」というスタンスも慧眼だと思う。

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性犯罪の卑劣さについて考えさせられる名著

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

凄惨すぎて読めない、でも展開に目が離せない。
まだ性的暴行を受ける主人公が少年だから読んでいられるけど、これが少女だったら残酷過ぎて目も当てられないと思う。
でも、この主人公のように養親(実父でも)に犯される女性は数多くいるわけで、そのような方々がこの作品を読んだらとても救われるのだと思う。
性犯罪の卑劣さについて考えさせられる名著。

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今読んでも十分面白く新鮮

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

話題作ですがようやく読みました.
面白い!設定もいいし,演出が面白い.
突然国民的トーク番組やドキュメンタリー番組風に切り替わるの,下手な人がやったら話が見えなくなってそこで読むの止めてしまうけど,それが面白いと思えるのは著者が物語を語るのが上手い人なのだと思う.
よくいる「結婚したがらない男」の言い分もたっぷり聞けて,細部にリアリティがあるから突拍子もない展開もすんなり読めるんだと思う.
就職氷河期世代の感覚が遠くなって彼女の境遇が平凡で身近なものではなくなっているけれど,今読んでも十分面白く新鮮な話.

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三者三様の切なさや悲しみが織り込まれていて好き

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お料理漫画はあまり好きではないのですが,これは好きです.
三者三様の切なさや悲しみが織り込まれていて.
「もう28歳」というのも,通り過ぎた私からしてみたら「ふっ」て感じだけど,同世代が読んだら共感至極だと思う.
またいつもながらおかざき先生は絵が美しい.

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女性ホルモンが沢山分泌されてよい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私,この作品「男女におすすめ!ちょっとオトナの人気コミック特集」から読んだのですが,1巻ではそんなにオトナな印象ではなく.5巻まで読んでun-huh,と納得せり.
いや,10~11巻のトレーニング2回目の方がもっと激しいですけど.
読んでると女性ホルモンが沢山分泌されてよいです.

1週間以上毎日返し読みしていて今日初めて気が付いたことを共有したいのですが,安斎は上唇の左の山の際のところに小さいほくろがあるね.
唇の輪郭を描く画風の作家だから全然気づかなくて,でもめちゃくちゃ簡素化されたギャグ画カットでも毎度同じところに点が打たれてるからこれはと思って見返したら設定としてそこにほくろがあると気づいた.
ほくろを意識してみると安斎がよりイケメンに見えておいしいです(個人の感想です).

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海外作品を読んでいるかのような感覚

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

イギリスを舞台にしたギャングもの.
起こる事象は日本の任侠ものと変わらないのだが,主人公以外は全員イギリス人で画風もアメコミっぽくて笑いのセンスもアメリカンジョーク風なので海外作品を読んでいるかのような感覚になる.
ギャング団の一員になりながら「殺人だけはしたくない」という主人公,どこまでその矜持が貫けるかハラハラしながら楽しめる作品.

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姉の結婚 3

2020/07/19 18:20

距離が縮まる,葛藤も強まる第3巻

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

真木とヨリの距離が縮まる第3巻.一方で「不倫なぞしてる場合じゃない」との葛藤も強まっていく.恋うる人との距離が縮まるほど苦しくなる,という普通の恋愛とは逆の反比例が生じるのが読んでいて胸が痛むところ.

作品全体を通して私が最も好きな一連の台詞がpiece.16(第3巻4話目)の,ヨリの自己評価の低さを真木が指摘する説法タイム.「(今まで男性に大事にされなかったから)私はその程度の女なのよ」というヨリに「それは男たちの君に対する評価ではない 君が自己評価の低さゆえにそういう不当な扱いを許し続けていたということ」と返す真木.この一言,10~20年前の自分に聞かせてやりたい.

真木はヨリと会話をしたがる,女性は話を聞いてもらうのが歓びだから,斯様な愛され方をして惚れずにいるのは難しかろうというのは読んでいて共感するところ.男前の定義に「会話を求める」を加えた著者を称賛する.

いよいよヒリヒリの第4巻に向けた踏切台のような第3巻です.

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姉の結婚 1

2020/07/19 12:04

コテコテの設定を超えた魅力

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

星5つつけるのはとても悔しい.設定はコテコテだし好まない箇所も多々ある.しかし,続きが気になり買い続けて1週間,読了後も毎日飽かず読み返しているのもまた事実である.なお,この星の数は作品全体の評価で,巻ごとの評価は個々につける予定.

この作品の魅力とはつまるところ真木という人物の魅力なのだと思う.
主人公・ヨリの前に突然現れて熱烈に愛を告白し追い回す真木誠(まき・まこと).
相当に強引だが横暴ではなく,ヨリへの労りが随所に感じられる.
逢引しても「今日は(肉体関係は持たず)話したい」と度々口にする.
妻帯者であることは早い段階で自ら申告し,妻よりヨリを愛しているが「妻と別れて君と結婚する」などできない約束はしない.その意味で,その名に「まこと」の字が2つあるように誠実な男である.
自分をいじめた相手への恨みをひきずらない.自分にとって迷惑な人物に対しても「敬意を払う」「信用している」と伝えるため相手も毒気を抜かれてしまう.

私の感じる真木の魅力は枚挙に暇がないが,これらがなければこの作品は
 「40間近のいけてない女が突然超ハイスペックイケメン※に熱烈に愛される」
という女の願望を煮凝りにしただけの作品でしかなかったろう.
エキセントリックなれど紳士的で誠実な,総合的に「男前」の真木だからこそ彼らの恋路を応援する気持ちになれるのではないか.

※真木はモデルと見まごう高身長の美青年,T大博士課程卒の精神科医で大学医学部の講師でもあり著作多数のベストセラー作家でもある.その目立つ風貌と著作者としての実績から,地元の文化人として街を歩けば名が囁かれるほどの知名度がある.

描きながらストーリーを紡ぐタイプの作家なのか,全8巻の中には伏線の回収に無理を感じる場面も多々あり星0.5くらいは引きたい気持ちがある.それでも,コテコテの設定を超えた魅力を真木から感じられるため,買って損はなかったと感じている.

私が丁度今月で40歳になった「いけてない女」(既婚ではあるが)のためシンパシーを感じまくっている可能性もあるので,属性の異なる方は話半分に聞いていただいた方が良いかもしれぬ.そこはお断りしておきたい.
性描写も中々激しいので青少年には薦めません.
'70~'80年代生まれ世代,またアラフォーの女性にお薦め.あと,男性に読んで「紳士的とは何か」を考えてもらえたら嬉しい.

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とりかえ・ばや 1

2024/10/30 00:42

一気読みし、読了後も毎日読み返している

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

久しぶりに一気読みし、読了後も毎日読み返している漫画です。

私は原作(平安時代作の「とりかへばや物語」)のあらすじを知っているので第1巻の時点でこの中の誰と誰が最終的にどうなるか分かるわけで、それなのに最後までぐいぐい読んでしまう。
特に9巻以降で陰謀論出てきてからは息をつかせぬ展開。平日なのに途中でやめられず、夜中の3時までかけて一気読みしてしまいました。

普通に考えて絶世の美女たる主人公が高貴で賢くて誠実で心根も優しい超絶イケメンに熱烈に口説かれまくる話とか感情移入できるわけないと思うのですが、それでも読んでしまうのは作者のストーリー構成と心理描写が上手いのですよね。敬服します。

3回目の通読時には年表作りながら読みました。
主人公・沙羅の初出仕から春と秋が何回廻ったか数えながら読むと、一層最終巻で泣けますね。いや大団円なんですけどね。

個人的に、5巻はとても苦しい。
上司に期待されながら仕事を全うできず去らねばならない。
自覚していないが恋心も芽生えているので一層苦しい。
膝で泣かせてくれる、相談できる相手が主人公にいたことに私も心救われる思いがしました。

と重苦しく考えず、1巻の東宮(2巻以降で役職・呼び名が変わる)の見目麗しさと茶目っ気を13巻通して楽しむだけでも大変に楽しい作品ですので、是非にご一読いただけますよう。

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目の前にルネサンス期のピサが見えてくる

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日本ではあまり知られていないチェーザレ・ボルジアという人物を生き生きと描いていてとても面白く読んだ。
私はルネサンス期に明るくないが、そんな私が読んでも目の前にルネサンス期のピサの街が、ヨーロッパ各地から集まった学生たちが見えてくるように感じる。
著者は少女漫画家だが、この作品は男性でも女性でも面白く読めると思う。

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